写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

鬼岳

2017年03月13日 | 随想

2017年3月12日の日の出は立山の少し南、「浄土山」の隣の「鬼岳」から、だった。

午前6時ころから俄然、明るくなり、18分頃からは日差しが強くて、完全な逆光状態となって山容が黒くなってしまった。

 

この鬼岳だが、なぜ「鬼」と名づけられたか、ということについては「鬼岳の雪渓トラバースは2ヶ所ありますが、五色ヶ原に向かい中間の乗越部を下がった所から右上を見ると、「両耳がピンと立った鬼が見える」事から鬼岳と言われているそうです。」という説明が「五色界隈の奇岩」というサイトに載っているが、どうもイマイチ信憑性に欠ける・・・。

少しマシかな?と思われるのが「富山県の山紀行」の後半部分であり、

立山信仰では立山は地獄と極楽が共存する他界であると信じられた。地獄谷や剱岳にかけては地獄であり、剣岳は針の山で登ってはいけない山とされてきた。一方、雄山から浄土山にかけては極楽浄土と信じられ、立山三山登山は雄山、別山、浄土山に登った。浄土山は丸いなだらかな山頂で、その名にふさわしい。浄土山から南に、竜王岳、鬼岳、獅子岳と連なり、浄土を守る動物のようである

という紹介がある。

直感的にはオニの角のようにとんがっているから、とも思われるのだが、「鬼岳」という名の山は結構、全国的にも幾つかあるようで、漢字は同じでも読み方で「オンタケ」という山もあるらしい。

ん?「オンタケ」と言えば数年前に噴火して多くの犠牲者を出した木曽御嶽山の「オンタケ」を思い浮かべる訳だが、その名の由来については、「そこら辺の『お山』」というものなんだそうで、地名や山の名、川の名ってのは、もともと大昔の人たちが名付けていたものに漢字をあてがったことから、漢字の持つ意味に囚われすぎるという、その愚を踏んでしまったのかもしれない。

 

・・・・本当は、もう少し経てば雄山神社からのが撮影出来たのはずなのだが、如何せん、ここ数日の予報は雨天や曇天ばかりであり、次に撮影できるときには太陽は立山の北側から昇るものと思われる。・・・チャンスがあれば、剱岳の頂上から昇る太陽を撮してみたい。