写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

加加阿

2014年02月08日 | 食・酒

 

 

カカオの和名である。

 

カ カ カ (これは蚊ですか?)という富山弁ではない・・・。

あっ、「ケ ク メ 」っちゅう世界一短い会話を思い出した。

確か秋田弁で、「食べる? いただきます。 おいしい!」 と

いう内容の会話・・・味があるなぁ。

 

 

で、加加阿(カカオ)だが、コトバンク によれば、

  アオギリ科の常緑小高木。葉は楕円形。白色の5弁花が、

  幹や太い枝に直接ついて咲く実は大きく、長楕円形で、

  赤・黄色などに熟し、中に多数の種がある。

  種子を発酵させたものをカカオ豆とよび、チョコレートなどの

  原料にする。南アメリカ熱帯地方の原産。ココアのき。

とある。

 

花が幹に直接ついて咲くので、実も いきなり幹に生る。

なぜ、もう少し上のほう、と言うか、枝とかにならないんだろう?

重すぎるから?

 

実は大きく、ラグビーボールに似た長楕円形。

中の白い部分がココアやチョコレートの原料となる カカオ豆。

 

 

アオギリ科の木ということで、やっぱ、葉っぱも大きいらしい。

 

我が家に10年ほど前から生えている キリの木だが、

出始めのときの葉の大きさは、縦横約60cmという大きさ。

比較のため、葉の上にポケットテッシュを置いてみた。でかい。

 

桐は、古代の中国では鳳凰が住む樹とされ、家具や楽器などに

活用されるが、日本では戦時中、その種子を炒ってコーヒーの

代用品としていたそうだ・・・

 

ん~、コーヒーの話題ではなく、ココア。いや、カカオ・・・まぎらわしぃ・・・

 

カカオ」とは、上述のとおり、アオギリ科の常緑高木のことであり、

そのカカオの種子である「カカオ豆」を炒って、皮などを取り除き、

すりつぶしてできるペースト状のものを「カカオマス」というが、更に

カカオバター」を除いて「」にしたものが「ココア」であり、

それを溶かした飲料のことも 「ココア」と言う。

 

つまり、「カカオ」は植物名であり、「ココア」は食品名である。

 (何故こんなややこしいことになったのかについてはこちら・・)

 

ココアどこだ?」というCMが30年ほど前にあったが、

cocoaの英語の発音を聞いていると、「コゥコゥ!」。 まるで漫才。

 

 

カカオは南米原産で、4000年前にはもう作られていたという。

古代のアステカ帝国・インカ帝国では栽培していたことを示す遺跡も

残っているそうである。

 

あのコロンブスが持ち帰ったが、活用方法がわからないまま

放置されていた。

 

1528年になって、スペイン人コルテスが再びヨーロッパに紹介し、

カカオの実をすりつぶして、お湯やとうもろこしの粉とまぜ、砂糖や

香料を入れたりして工夫したところ、飲みやすく大ヒットしたらしい。

 

1828年、オランダ人のバンホーテン(VAN HOUTEN

カカオ豆から「ココアバター」を減らす「脱脂」の方法をあみだし、

ココアパウダー」を造る製法を確立して飲みやすくしたものが

今日の「ココア」の始まりとなった。

 

また、1847年には、イギリスのフライ&サンズ社が、「カカオマス」に

砂糖や「ココアバター」をまぜて板状に固めたお菓子(「板チョコ」)を

発明し、これが現在のチョコレートの始まりとなった。

 

つまり、ムカシの飲み方というのは、いわば、チョコレート飲料であり、

「ココア」とはちょっと違う。

 

本来の意味の「ココア」とは、「カカオマス」を ある程度「脱脂」してから

粉末にして飲みやすくした「ココアパウダー」を お湯で溶いたものであり、

今でも、「ホットチョコレート」なる飲み物があるそうだが、それは

「ココアパウダー」と「ココアバター」をお湯で溶いたものなので、

「ココア」とは違う、別の飲み物である。

 

まぁ、食品表示法では区分されてないだろうけど・・・

 

 

 

TVのCMとかでよく名の知れた製菓会社等が結集した

日本チョコレート・ココア協会」なる組織があるが、

そこでは、「カカオ豆」が栽培されて出荷するまでの流れや、

「カカオ豆」からチョコレート・ココアのできるまでの工程など、

カカオ豆」についての解説や各種の統計数値の紹介、

食べると太るのかといったFAQなどがいろいろと記載されて

いるので、大変興味深い。

 

その中で、

ホワイトチョコレートはチョコレートなのか?」という質問があり、

「カカオマス」は入っていないが、れっきとしたチョコレートである

と紹介されている。表示法違反ではないと、まぁそこまでは書いてないが。

 

 

ホワイトチョコレートに関するうんちく」 というサイトには、

  カカオマスが含まれず100%ココアバターでできているが

  立派なチョコレートだと「日本チョコレート・ココア協会」の

  お墨付きです

という解説もしてある。

 

 

ただし、チョコレート最大の特長である「ポリフェノール」が

ホワイトチョコレートにはほとんど含まれていない

このあたりは、次回で触れてみたい。

 

 

森永製菓も、「ココア・レポート」 というサイトを開設しているが、

(「コリア・レポート」ではない。念のため・・・)

その中で、

冷え性改善効果(ショウガとココアの比較)」が6ページにわたって

記載されている。

 

結論としては、効果の表れ方に違いはあるものの、同じように

冷え性を抑制する食品と考えられる、としているが、図を見る限り、

あきらかに「ココア」のほうが長く、効果が持続していることがわかる。

 

 

さすが、「神の食べ物」と言われるだけのことはある。