写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

スポーツの日

2018年10月08日 | 随想

「体育の日」が2020年から「スポーツの日」に改められるそうだが、なぜ名前が変わるのか、歴史をひもときながら調べてみたという京都新聞のサイトがある。


教育的な意味合いを思わせる「体育」より、楽しむという要素を感じさせる「スポーツ」へということで、時代の流れに即したというべきだろう、と記事にはあるが、昨今の日大アメフト問題や、日本レスリング協会のパワハラ問題、日本体操協会のパワハラ問題、日本ボクシング連盟の不祥事、全日本剣道連盟における金銭授受問題、アジア競技大会2018における男子バスケットボール選手の買春行為、高校野球の軍事教練的運営、相撲界の閉鎖的組織などなど、「時代の流れ」はスポーツ界に日常的に蔓延している多くの不祥事を明るみに出してばかりいて、まだまだ「教育的な」要素が足りない、ということを明確に示していると言うべきではないだろうか。

 

なんかゴチャゴチャと言い訳がましい御託が並んでいるスポーツ庁のWeb広報だが、もともとはスポー「ツ」というくらいで、英語(本場イギリス英語)では「sport」(スポート)といい、「ツ」と集合して運動や競技、運動会、競技会、といった意味合いで使われるのだが、不可算名詞としては、娯楽、楽しみ、冗談、ふざけ、からかい、といった意味も持っている。

「娯楽、楽しみ、冗談、ふざけ、からかい」などといった意味合いがスポーツという言葉にあるとすれば、どうも、「運動」の英訳である一般的なイメージとはだいぶかけ離れてしまうので、そもそも「スポーツの定義とは?」というスポーツの語源・意味・分類を徹底解説したサイトを見てみると、語源となったデポルターレ(deportare)「生きるために必要な普段の生活から解放される手段」という意味があったことから、スポーツ「日常から解放される憩いの場」という意味であるというのがふさわしいようではある。

なので、世界的にはチェスや麻雀といったゲームや、テレビゲームなどもスポーツとしてとらえられており、日本で使っているスポーツという言葉は、フィジカルスポーツだけを指して使われているようである。

まぁ、「日常から解放される憩いの場」を作れば、それがスポーツということだ。

 

欧米では、労働というのは神からのという捉え方なので、なるべく軽く、少ないほうが好ましいし、労働とは別のところに安らぎや充実感を求めようとするので、スポーツに対する思い入れがどうしても強くなりがちである。

一方、我が国では労働の中に価値を見出そうとするので、労働の中で体を動かすことに美徳を見出すし、労働時間の短縮化を目的の1つとする労働基準法が、根源的な部分ではどうしても理解されにくい。

理解されにくいスポーツ庁という役所まで作り、スポーツの振興、スポーツ人口の増加という目標を掲げてはいるものの、それによって医療費の削減を図りたいという下心が見え見えである。

 

ところで、冒頭の内閣府のサイトによると、平成32年(2020年)に限り、「海の日」は7月23日に、「体育の日(スポーツの日)は7月24日に、「山の日」は8月10日になります、とのこと。8月10日は「道の日」なのだが、これはまだ祝日になっていない。まぁ、「海の日」ができて「山の日」ときたわけだから、次は「道の日」もいずれ祝日になるかもしれない。その次は7月7日の「川の日」くらいになるだろう。9月20日の「空の日」は当分の間、祝日にはなれないと思われる。

天皇陛下の退位と即位に関しての「10連休」が検討されているとのことだが、100円玉など硬貨の調達がどうなるのか、という問題も懸念されている。10日間の連休というだけで不安や心配をしてしまうのも、日本人ならでは、なのかもしれない。

 

 

(トピック1)

都道府県別!日本人の全国平均身長一覧」が発表されたが、その順位が、石川・秋田・富山・福井・・・って、全国学力テストとほぼ同じじゃん!

 

(トピック2)

菅官房長官、安倍総理との出会いを語る…「議員立法で私が万景峰号を止めた。河野太郎、山本一太らと。その時に…」・・・・いい話だなぁ。安倍首相の次は、間違いなくこの人が最適だな。

 

そう言えば、総裁選のときの麻生太郎副総理兼財務相の演説も響いたなぁ。「・・・間違いなく、俺についてくる人は必ず冷や飯を食いますと。冷や飯食うことを覚悟でついてくる人だけ、一緒にお願いします。そう申し上げて付いてきたもらった人が安倍晋三、中川昭一、菅義偉、甘利明。そういった人たちに付いてきてもらって、われわれは間違いなく、その1年間、残り1年間全く無役で終わりました。いいじゃないですか」・・・・歴史的な名演説だ。腹の据わった人物の言葉は重い。