写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

一点突破

2018年04月15日 | 随想

政府は「消費税増税後の消費落ち込み 抑制策を検討へ」とのことだが、まぁ、今までの経験が生きていないのか見たくないだけなのかは知らないが、これ、最初からわかっている。つまり、何しても落ち込み回避は無理。対策会議をしましたが・・・で終わるのがオチ。

そう言えば、目の前にある問題や危険を直視せず、何もしないでやりすごそうとする心の状態のことを「駝鳥症候群」というそうだが、これ、ダチョウが頭を砂の中に突っ込んだだけで隠れたつもりになっている、という現象から名付けられたらしいが、ダチョウにとってみれば誤解もいいところで、実は、地面を伝わる音を聞くことによって敵の接近状況を確認する行動なのだとか。あんなデカい図体していてアンバランスな頭の小ささも災いして誤解を招いているのだろう。

 

増税後の消費落ち込み抑制策なんか考えるよりも、消費拡大策を検討するのが本筋なのであって、それには、ただ1つの解決策がある。そう、消費税の引き下げ(できれば廃止)。これで「失われた20年」も返ってくる。(日本はG7の中で労働生産性が最低、とか言われているが、労働生産性っちゅうのは言わば「1人あたりGDP」ということなんだが、そのGDPが伸びない原因が消費税なんだから、何をすべきかは言わずもがな、自明のはず。)こういう「一点突破の全面展開」を実施できるかどうかが、政府の力の見せ所のはずである・・・ないだろぅな。

一点突破の全面展開」ということについては、これまでにも、新幹線(続)(2014年5月11日) 、オバマ・ルート(2015年8月30日、新幹線の話題である。あの大統領のことには触れない)、乗客数(2017年6月18日、やっぱ、金沢新幹線だぁ・・・)のところで触れてきた。

コトはそれほど単純ではない、というのが、一般に、「一点突破の全面展開」を実施できない理由と言われるが、それをやらない理由に鎮座したままにしておくことも、如何なものか、と思われる。

 

売国官僚」が届いた。文書管理のずさんさが表面化してきて、今更感が否めないが、まぁ、書名のとおりである。「売国議員」に次いで、これも発売前から予約購入していたもの。

著者のカミカゼじゃあのさんだが、去り際に「じゃあの」と書いてたのが通称として広まった。で、もう1つの「いつもの」が、「おっと、忘れてたわwww」というもの。今回の書では、京セラの稲森会長(ゴリゴリの民主党支持者!)について(229ページで)皮肉たっぷりにコメントしている。(最初の行の「最に」という部分は、たぶん、「最後に」の「後」が脱字となったもの。校正しました、と通報しようかな・・・)

こんなんを教祖様よろしく持ち上げているのが致知出版社。目的も内容も申し分なく立派で、何かとコメントする話題を採り入れさせてもらっている『致知』なのだが、そんな崇高な理念と、なぜイナモリあたりが同席して出てくるのかが全く理解できぬ。

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東アジア(2018年1月13日)のところで「またまた、3冊を併読している。」と書いていたが、その感想を少し書いてみると、「西郷隆盛 日本人はなぜこの英雄が好きなのか」については「誰が」書いているのかが動機として買ったということを書いていた。まさしく、期待に応えてくれたというか、期待以上の収穫があった。とにかく、宮崎正弘氏の語彙の豊富さに感服する。もちろん、内容も、実際に西郷の足跡を追う形で進められて、よりドキュメンタリータッチな筆致となっている。久しぶりに読み応えを満喫した。(他の2冊は・・・・反吐をはきそうな左寄りのクソみたいの本だった。)

 

宮崎つながりではないのだが、ここ数ヶ月間、宮崎哲弥を読んでみている。

これがまた、小難しくて、一向に前に進まない。いや、進めない。

そうこうしているうちに、「言ってはいけない」シリーズとでもいうか、他の3冊を読み終えてしまった。やはり、日頃から読み慣れているジャンルの本は、読み進めるスピードも違うし、読んでいる時間帯も多いようだ。

 

言ってはいけない 残酷すぎる真実」は、遺伝、見た目、教育に関わる「不愉快な現実」を書いたということだが、そんなもんでしょうなぁ、という感想しか湧かなかった。また、一方的に、「努力は遺伝に勝てない、知能や学歴、年収、犯罪癖も例外でなく、美人とブス『美貌格差』、子育てや教育はほぼ徒労に終わる。」というような筆致には、資料が一方的で視野が狭く、思い入れが強すぎて読むに値しないという印象を持つようになり、結局、最後まで読み進めることがなかった。

逆に、「言ってはいけない宇宙論」は、この書を皮切りに、著者の小谷太郎氏の執筆サイトに出会い、最先端のサイエンスにも触れることができている。これは至福の時間だ。