然 2004-11-19 | 風 あの山の色を なんと呼べばいいのだろう と 思った 雨がやんだ 午後四時 雲海に山が くっきりと浮かび上がる 日に晒された ビニールトタンの あせた青に写る 曇天の色 灰ねず 二百年前の 浮世絵の 古びた藍の色 家に着いて 車を停めて 思った なんだ あの色は 雨に濡れた 夕暮れの 砂利の色じゃないか 遠くはなれても ふるさとと同じに 生きている奴が 知っていたじゃないか あの山の色を 問い尋ねてみる 砂利サー 午後四時 山は何色?