およそ2メートル。
前後列を作ってならぶ3歳から5歳児クラスの子達。
それを見ている1歳児クラスの子との距離です。
発表会当日まで、1か月を切った午前。
練習に勤しむ幼児クラスは、お客さんを前に少し表情が強張っています。
お呼ばれの1歳児クラスは、いつもと違う場所にいる緊張感。
整列したお兄さんお姉さんとの距離感を詰められずにいます。
そこに透明な壁があるみたい。
周りの大人が動くたびに、そっちへ意識を向ける。
なにが始まるんだろう…。
曲が流れて、整列していた幼児クラスが一斉に踊り始めました。
張りつめていたものが一気に破られます。
すぐさま理解したというよりは、身体が勝手に動いた。
お客さんである1歳児クラスの女の子。
一緒に踊り始めています。
たまに「まぐせんせ!」と振り返る。
やっとこさ自分の現在地をつかんでいるかのよう。
意識をそこにつなぎとめておかなくては。
でも勝手に体が動いちゃうの!
そんな叫びのようにも聞こえました。
続けて歌が始まると、別の子は黙って向き合っています。
横顔をのぞき込んでも気付かない。
文字通り、目が離せない。
歌声にまっすぐ対峙しているのは、それだけの力を感じているから。
踊っていた子は「いいね!いいね!」とありったけの賛辞を送っていました。
最後まで真顔で歌を聴いていた子は「かっこいい」
とても小さな声でした。
絞り出したような声は、大人がごちゃごちゃ言うよりも届いたはず。
小さな小さな観客が、誰よりもまっすぐに受け止めていました。
日々の練習を、何よりも肯定していました。
前後列を作ってならぶ3歳から5歳児クラスの子達。
それを見ている1歳児クラスの子との距離です。
発表会当日まで、1か月を切った午前。
練習に勤しむ幼児クラスは、お客さんを前に少し表情が強張っています。
お呼ばれの1歳児クラスは、いつもと違う場所にいる緊張感。
整列したお兄さんお姉さんとの距離感を詰められずにいます。
そこに透明な壁があるみたい。
周りの大人が動くたびに、そっちへ意識を向ける。
なにが始まるんだろう…。
曲が流れて、整列していた幼児クラスが一斉に踊り始めました。
張りつめていたものが一気に破られます。
すぐさま理解したというよりは、身体が勝手に動いた。
お客さんである1歳児クラスの女の子。
一緒に踊り始めています。
たまに「まぐせんせ!」と振り返る。
やっとこさ自分の現在地をつかんでいるかのよう。
意識をそこにつなぎとめておかなくては。
でも勝手に体が動いちゃうの!
そんな叫びのようにも聞こえました。
続けて歌が始まると、別の子は黙って向き合っています。
横顔をのぞき込んでも気付かない。
文字通り、目が離せない。
歌声にまっすぐ対峙しているのは、それだけの力を感じているから。
踊っていた子は「いいね!いいね!」とありったけの賛辞を送っていました。
最後まで真顔で歌を聴いていた子は「かっこいい」
とても小さな声でした。
絞り出したような声は、大人がごちゃごちゃ言うよりも届いたはず。
小さな小さな観客が、誰よりもまっすぐに受け止めていました。
日々の練習を、何よりも肯定していました。