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阿比留氏のブログに見る:故人献金鳩山邦夫発言  2009/08/08 09:23

2009-10-29 | 産経新聞に見る:故人献金
鳩山由紀夫氏は本当に首相が務まるのかという疑問 

 ご無沙汰しています。連日、民主党まみれになって取材したり、原稿を書いたりしています。新聞の扱いでは、もう自民党は半ば「野党扱い」となり、民主党側は「与党扱い」で大きなスペースが割かれるようになっています。これは、政権交代の可能性が非常に高く、自民党側よりも民主党の政策や民主党幹部の発言の方がより実現するとみられることから、自然とそうなるのです。実現しそうにない政策を大々的に報じるほど紙面は広くないので。

 私は以前から何度も書いてきた通り、実際問題、民主党政権の誕生はほぼ間違いないと思っていますし、あるいは衆院で300議席前後はいくのではないかと見ていますから、自ずと関心は民主党の方に向いてしまいます。関心が向くというのと、高く評価するというのは別の話ですから誤解のないようにお願いします。

 ただ、政権獲得後の民主党がどうなるかという点では、まだ一波乱がありそうですね。新聞はこういう時期だし、選挙妨害だとか民主党たたきだとか言われるのが嫌なのであまり触れなくなりましたが、鳩山由紀夫代表の故人献金問題は、選挙後には間違いなく再浮上することでしょう。鳩山代表の弟の邦夫氏は昨日、福岡県大川市での演説でこうあからさまに兄を告発しています。くっついたり離れたり、褒め合ったりけなし合ったり傍迷惑な兄弟です。

あんまり大きな声で言えないが、兄の問題は、簡単に言えば、表にできない裏献金ばっかりいっぱい受けている。それでは恥ずかしいから、勝手に名前を借りた。だから、死んだ人の名前も借りた。兄弟だから、私の友人たちがいっぱい入っている。私の友人で、兄に紹介した人たちは、勝手に名前を使われて、私のところに怒って電話をかけてくる。しかも、あっという間にもみ消し工作をやった。あなたが出したことにしてくれ、と随分もみ消し工作をやったら、マスコミのほうが取材が早くて、とんでもない目に遭った人がいる。出していないのに名前を使った。佐賀の知り合い。その方に、もらっていないが出したことにしてくれと兄の事務所が懸命に頼んだ。分かった、といって、マスコミが来たら「政治献金したような気がする」と言った。ところが兄の事務所はあわてて、しょうがないということで全部もらっていないところを消しちゃった。そしたら彼はもらっていないが、もらったとマスコミに言った。私は困っていると。

もう1つ、脱税をやっている。知り合いには、あなたの名前を借りますがいいですね、と断って、Aさん、あなたが私に30万円寄付したことにしてくださいと。それで30万円、本当はもらっていないのに、寄付したことにすると総務大臣の書類が出る。Aさんが鳩山由紀夫に30万円寄付したと。本当は寄付していないが、所得税が減税になる。脱税をやった。友人たちがいっぱいいる。私はわずかに残っている兄弟愛があるので、これ以上言わない。


 …以前のエントリで書いた通り、邦夫氏の方もいろいろと疑惑を指摘されいるわけでよく言うよ、とも感じます。この日の邦夫氏の出立ちは紺色の法被の背中に白字で「正義の実現 鳩山邦夫」、前の襟に白字で「正義をつらぬく白い鳩」と書いていたそうで、聞いただけで恥ずかしくなります。正義を自称・強調し、それに依拠して他者を糾弾するうさんくささについても以前書きましたね。

それはともかく、なんというか由起夫氏の件は本当に「とほほ」であります。この故人献金の件は、仮に由起夫氏が首相となったら、早速予算委員会などで野党(自民、公明)から集中砲火を浴びるでしょうし、私が意見を聞いた範囲では、自民党議員・関係者も民主党議員・関係者もみんな「そのときは鳩山氏はもちこたえられない」と見ています。だってこれ、あまりに明々白々に「アウト」でしょうから。故人献金問題に対する告発は、東京地検に受理されていますし、これも選挙後には何らかの動きがあるものとみられます。

 鳩山氏自身は7月31日の報道各社のインタビューでこの問題について「まあ、刑事事件になるかどうか、それは仮定の話ですのでありますから、わかりませんが、私は国民のみなさんにこの問題を、説明責任が果たされていないという指摘もありますが、説明責任を果たしていることが伝わっていないと、そのように思っておるものですから、そこの部分を丁寧に国民のみなさんにご説明をすることによって、問題は理解をされる、そのように信じております。したがいまして、私としてはそのようなことでまず、政権を担当していない状況でこううことを申し上げるのも僭越でありますが、この問題は十分に理解をいただける問題だとそのように考えております」と述べています。国民の理解は得られると言っているようですが、しどろもどろでよく分かりません。

 実際、これも与野党双方から「鳩山さんは選挙後、首相にはならない」との見方も聞こえてきます。やはり以前のエントリで触れましたが、小沢代表代行は鳩山氏はもたないとみて「次は菅だ」と周囲に言っていると聞きます。この情報は伝聞ですが、全く関係のない小沢氏周辺、与党幹部、政府関係者の口から割と近い時期に異口同音に同じことを聞いたので、おそらく当たっているのでしょう。

 まあ、小沢氏にしてみれば、政権さえ取ってしまえば、シャッポは誰でもいい(言うことを聞かない岡田氏はまずいけど)ということかもしれません。いずれ「もたない」と判断している相手を選挙の「顔」として立てていていいのか、という疑問もわきますが、そんな良識が通じる人じゃありませんしね。

 だとすると、民主党は選挙に勝つのは間違いないとしても、その直後からしばらくドタバタする可能性もありますね。その際、「禅譲」のようなことが行われるのか、そうでないのかなどは、今から予想しても仕方ありませんが。また、そのとき野党・自民党側が敵失に付け入るようなしたたかさを見せるのか、それともあまりの惨敗に意気消沈しておとなしくなっているのかも分かりません。

 …さて、本日の午前中に仕上げたい原稿が待っているのでこのへんにしておきます。そして、明日からは3日間の夏休みをとるつもりです。本当は南の島にでも行きたいところですが、妻の実家でごろごろしてくる予定です。

http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1166114/

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