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鳩山首相、所信表明 演説の要旨 2009.10.26 14:09

2009-10-26 | 所信表明演説YOU&I
 第173臨時国会が26日、召集された。鳩山由紀夫首相の所信表明演説の要旨は次の通り。

<はじめに>

 「今の日本の政治を何とかしてくれないと困る」という国民の声が政権交代をもたらした。総選挙の勝利者は国民一人ひとりだ。国民の強い意思と熱い期待に応えるべく、国政の変革に取り組む。政治と行政に対する国民の信頼を回復するため、行政の無駄や因習を改め、政治家が率先して汗をかくことが重要だ。官僚依存の仕組みを排し、政治主導・国民主導の新しい政治へと180度転換する。

 まず行うべきは「戦後行政の大掃除」だ。「組織や事業の大掃除」として、行政刷新会議で政府のすべての予算や事務・事業、規制のあり方を見直す。税金の無駄遣いを徹底して排除し、行政内部の密約や省庁間の覚書も明らかにする。地域主権型の法制度へと抜本的に変え、国家公務員の天下りや渡りのあっせんも全面禁止する。国家戦略室で税金の使い道と予算編成のあり方を見直す。縦割り行政の垣根を排し、複数年度を視野にトップダウン型の予算編成を行う。個々の事業の政策目標と、それが達成されたか説明できるよう予算編成と執行のあり方を改める。

 政治資金を巡る国民の批判は真摯(しんし)に受け止める。私の政治資金の問題で政治への不信を持たれ、国民に迷惑をかけたことを誠に申し訳なく思う。政治への信頼を取り戻せるよう、捜査に全面的に協力する。

<いのちを守り、国民生活を第一とした政治>

 政治には弱い立場、少数の人々の視点が尊重されなければならないと、私の友愛政治の原点として宣言する。年金記録問題では集中的な取り組みを行う。医療・介護については、財政のみの視点から費用を抑制してきた方針を転換する。子育てや教育は社会全体が助け合い負担する発想が必要だ。子ども手当の創設などを進める。

<「居場所と出番」のある社会、「支え合って生きていく日本」>

 新しい共同体のあり方として、子育て、介護などのボランティア活動や環境保護運動、インターネットでのつながりなどを活用し「誰かが誰かを知っている」信頼の市民ネットワークを編み直す。人と人が支え合い、役に立ち合う「新しい公共」の概念を目指す。

<人間のための経済へ>

 経済合理性や成長率に偏った評価軸で経済をとらえるのをやめ、雇用や人材育成の面でのセーフティーネットを整備するなど国民の暮らしの豊かさに力点を置いた経済、社会へ転換させなければならない。子ども手当などで家計を直接応援し、物心両面から個人消費の拡大を目指す。低炭素型産業「緑の産業」を成長の柱として育てる。公共事業依存型の産業構造を「コンクリートから人へ」の基本方針に基づき転換する。

 「人間のための経済」を実現するために地域のことは地域の住民が決める「地域主権」改革を断行する。地方の自主財源の充実、強化に努め、国と地方が対等に協議する場の法制化を実現する。

<かけ橋としての日本>

 日本が地球温暖化や核拡散問題、アフリカをはじめとする貧困問題など地球規模の課題の克服に向けて立ち上がり、東洋と西洋、先進国と途上国、多様な文明の間の「かけ橋」とならなければならない。地球と日本の環境を守り未来の子供たちに引き継いでいくための行動を「チャレンジ25」と名付け、あらゆる政策を総動員し推進する。

 日本を取り巻く海を友好と連帯の「実りの海」にすることは世界全体の利益となる。その基盤は緊密かつ対等な日米同盟だ。在日米軍再編については安全保障上の観点も踏まえ、過去の日米合意などの経緯も慎重に検証した上で、沖縄の人々が背負ってきた負担、苦しみや悲しみに思いをいたし真剣に取り組む。

 アフガニスタンに対しては農業支援、元兵士に対する職業訓練、警察機能の強化など日本の得意とする分野や方法で積極的支援を行う。インド洋での補給支援活動は単純な延長は行わず、大きな文脈の中で対処する。

 アジア太平洋地域では日本の防災技術などを役立てることが、より必要とされてくる。文化面での交流関係の強化も重要だ。次世代の若者が国境を越えて交流を深めることは相互の信頼関係深化のために極めて有効だ。他の地域に開かれた透明性の高い協力体としての東アジア共同体構想を推進する。

<むすび>

 鳩山内閣が取り組んでいるのは「無血の平成維新」だ。官僚依存から国民への大政奉還であり、中央集権から地域・現場主権へ、島国から開かれた海洋国家への国のかたちの変革の試みだ。

 つまずくことも頭を打つこともあるかもしれないが、後世の歴史家から「30年、50年後の日本を見すえた改革が断行された」と評価されるような政権を目指したい。私たちの変革の挑戦に力を貸してほしい。

毎日新聞 2009年10月26日14時09分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091026k0000e010075000c.html

鳩山首相、初の所信表明 「国政の変革」宣言 2009.10.26 14:05

2009-10-26 | 所信表明演説YOU&I
 第173臨時国会が26日召集され、鳩山由紀夫首相は衆参両院本会議で就任後初の所信表明演説を行った。政権交代を「国民の選択」と強調、明治維新を引き合いに「無血の平成維新」と銘打って「国政の変革に取り組む」と宣言した。「官僚依存から国民への大政奉還」をうたい、政治主導による税金の無駄遣い排除などの実現を約束。外交では「緊密かつ対等な日米同盟」の構築を目指す考えを表明した。


 衆院本会議で所信表明演説をする鳩山由紀夫首相=国会内で2009年10月26日午後2時37分、平田明浩撮影 

 会期は11月30日までの36日間。所信表明に対する各党の代表質問は28~30日に衆参両院で行われ、与野党の論戦が始まる。衆院では民主党は代表質問をせず、与党からは社民党が質問に立つ。

 首相は演説の冒頭、8月の衆院選について「勝利者は国民一人ひとり」として、「国民の強い意思と熱い期待に応える」ための「変革」と表明し、「戦後行政の大掃除」に取り組むと宣言した。行政刷新会議での税金の無駄遣い洗い出し、国家戦略室での複数年度の予算編成など、税の使途、予算編成手法の根本的見直しを掲げた。

 自らの資金管理団体の献金虚偽記載問題にも触れ、「政治への不信を持たれた。誠に申し訳なく思っている」と陳謝。「政治への信頼を取り戻せるよう、捜査に全面的に協力していく」と語った。

 持論の「友愛政治」を「弱者、少数者の視点の尊重」が原点と明言し、年金記録問題や子ども手当創設、高速道路無料化など衆院選マニフェスト(政権公約)に掲げた主要政策の底流にある理念と位置付けた。

 外交では、「緊密かつ対等な日米同盟」が外交の基軸であることを改めて強調。「対等」に関しては「世界の平和と安全に果たす役割や具体的な行動指針を積極的に提言し協力できる関係」と説明した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設を含む在日米軍再編については「過去の日米合意などの経緯も慎重に検証」した上で「沖縄の方々の負担、苦しみ、悲しみに十分に思いを致し、真剣に取り組む」と語った。

 東アジア共同体構想については、地震などの防災・災害対策、新型インフルエンザなど感染症・疾病対策、留学生受け入れ・派遣の拡充など、幅広い分野にわたって具体像を説明。一方で「他の地域に開かれた透明性の高い協力体」と強調することで米国への配慮ものぞかせた。【山田夢留】

毎日新聞 2009年10月26日14時05分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091026k0000e010074000c.html

友愛と高揚感 国民に語りかけた52分間 首相所信表明 2009.10.26 21:20

2009-10-26 | 所信表明演説YOU&I
 注目された鳩山由紀夫首相の初の所信表明演説は、歴代の自民党政権とは一線を画す内容だった。約52分間をかけた演説から、政権の今を読み解くと――。

 万雷の拍手と野党席からのヤジに迎えられ、鳩山首相が演壇に立つ。首相の眼前に居並ぶ議員の3分の2近くが民主党所属だ。


衆院本会議で所信表明演説を終え、一礼する鳩山首相(右)。与党議員らは立ち上がって拍手を送った=26日午後、河合博司撮影

 「あの暑い夏の総選挙の日からすでに2カ月――」。首相は演説を総選挙の話題から始めた。そして、議場を埋める議員たちに呼びかける。

 「全力を振り絞ってお互いに闘ったあの暑い夏の日々を思い出してください」

 「国民の皆さまから直接聞いた声を思い出してください」


衆院本会議で所信表明演説をする鳩山首相=26日午後、飯塚悟撮影

 首相が「思い出して」と繰り返したのは、先の総選挙での圧勝だ。国民の支持こそが鳩山政権の生命線であることを、自覚しているのだろう。

 歴代首相の首相就任後初の所信表明演説からは、その時々の政治状況が浮かび上がる。例えば2000年に入ってからの5人の首相の演説を振り返ると、自民党政権が次第に追いつめられていった歴史を映し出している。

 小渕首相の急死を受けて首相の座に就いた森首相は、所信表明で「継承」を繰り返した。続く小泉首相は「聖域なき構造改革」を掲げて自民党立て直しに取り組む。

 05年の郵政選挙大勝の余韻が残る中で就任した安倍首相は、「美しい国、日本」を看板にイデオロギー色の強い政権運営を進めたが、07年夏の参院選で敗北。「ねじれ国会」に直面した福田首相は、「野党の皆様と、誠意をもって話し合いながら」と民主党の協力を懇願したものの、徹底抗戦にあって辞任した。

 麻生首相はインド洋での補給支援活動継続への賛否など5項目を民主党に「逆質問」し、攻撃に転じようとしたが、先の総選挙で大敗を喫し、ついに野党に転落した。

 これらに対し、政権交代を果たした鳩山首相の所信表明演説は国民へ語りかけることに力点を置き、同じく世論の支持に基盤を置いた小泉首相の演説にも見られない柔らかなスタイルとなった。

 「政治には弱い立場の人々、少数の人々の視点が尊重されなければならない」と「友愛政治」をうたいつつ、政権が取り組むことを「無血の平成維新」と位置づけるなど、政権交代の高揚感も漂う。

 歴代首相と比べ特徴的なことは、鳩山首相の個人的な体験談が出てくることだ。ひとつは、遊説先の青森で会ったおばあさんの話。「息子さんが職に就けず、自らいのちを絶つしか道がなかった、その悲しみを、そのおばあさんは私に切々と訴えられたのです」。もうひとつ、従業員のうち7割が障害者というチョーク工場の話にも触れた。

 そんな新しさの一方で、自身の政治資金問題については「国民の皆さまにご迷惑をおかけしたことを、誠に申し訳なく思っております」と国民への謝罪を盛り込まざるを得なかった。野党から飛んだ「説明しろっ」というヤジは、多数を占める民主党議員の拍手でかき消されたが、自民党がこの問題を今国会で厳しく追及してくることは必至だ。政権の船出に吹くのが順風ばかりではないことは、首相自身も自覚している。

 慶応大学の渡辺靖教授(文化人類学)は今回の演説について、「遊説中のエピソードを紹介するやり方はとてもアメリカ的だ」と話す。「あの夏の総選挙の勝利者は国民一人ひとりです」「国民の皆さま、議員の皆さま、私たちの変革の挑戦にお力をお貸しください」など、過去のオバマ演説を想起させるフレーズも散見されたという。

 ただ、渡辺氏は「鳩山首相の演説はまだ総花的で、官僚の作文から脱し切れていない」とも指摘した。(円満亮太)

朝日新聞 2009年10月26日21:20
http://www.asahi.com/politics/update/1026/TKY200910260395.html

【首相所信表明演説】「身近に感じる」と高評価も「長い…」  2009.10.26 22:21

2009-10-26 | 所信表明演説YOU&I
 政権交代後初めてとなる鳩山由紀夫首相の26日の所信表明演説。喝采(かっさい)や怒号の飛び交うなか、予定時間を2分オーバーする“52分間の大演説”となった。鳩山首相の目指す「友愛政治」への思いは国民に届いたのか。演説やパフォーマンスに詳しい専門家に分析してもらった。

 紺のスーツに金色のネクタイ。午後2時、おきまりの格好で姿を現した鳩山首相は、衆院本会議場で《あの暑い夏の総選挙の日から、すでに2カ月がたとうとしています…》と演説を切り出した。

 「まるで流行歌の一節のような印象的な出だしだった」と高く評価するのは、『歴代首相の言語力を診断する』などの著書がある立命館大の東照二教授(言語学)。《このたび総理大臣に就任しました…》が、歴代首相の常套(じょうとう)句だったといい、「これまでになく情緒的で、新しいことにチャレンジする意気込みを感じる」と評した。

 また、視察したチョーク工場や、遊説中に出会ったおばあちゃんなど身の回りのエピソードを紹介したことについては「ここまで長い物語を盛り込んだのは歴代首相で初めて」とし、《一緒に○○しようじゃありませんか》などの語りかけるような口調とあわせ、「聞き手を意識した画期的な演説だった」とした。

 ただし、問題は演説の長さだ。歴代首相の原稿が平均7千字だったのに対し、今回の演説は約1万3千字で、所要時間は52分。「聞き手が集中できるのは長くて30分。抑揚のない話し方と合わせ、思ったほどの効果が得られなかったのではないか」と話した。


 ■「大切」13回も

 一方、聞き手側の姿勢に着目したのは、国際パフォーマンス研究所の佐藤綾子代表。「幹部が腕組みをして居眠りしたり、新人議員がキョロキョロしたり。“社長”が大切な話をしているときに…。民間企業ならありえない」と“社員”らの姿勢を批判した。

 ただ、「語り口調に抑揚がない」「紙ばかり読んで、両腕や視線に動きがない」など、居眠りには首相側にも問題があったと指摘。「演説中、気づいただけで、《大切》《一番大切》という表現が13回も出てきて、どれが大切なのか分からなくなった。《対等な日米関係》と強調したが、演説のうまさはオバマ大統領に大負け。対等になるよう頑張ってほしい」とエールを送った。

産経新聞 2009.10.26 22:21 
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091026/plc0910262222022-n1.htm

「少女マンガのシーンみたい」鳩山元総務相、兄の所信表明を酷評 2009.10.26 19:02

2009-10-26 | 所信表明演説YOU&I
 自民党の鳩山邦夫元総務相は26日、兄の鳩山由紀夫首相の所信表明演説を「若い女性向けの少女マンガのシーンみたいな話ばっかりだ」と酷評した。

 また、「兄弟だから1、2割は共感するが、あとはただの美辞麗句だ。辞書の中から美しい言葉ばかりを全部引っ張ってきたような作品だ」「社会主義政権を美辞麗句で表現したのが今日の所信表明演説で、兄の本意だとは思えない。兄は社会主義者ではないから」などと皮肉交じりの批判も展開した。

産経新聞 2009.10.26 19:02
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091026/stt0910261904007-n1.htm

※LOVE♪おとぽっぽ

鳩山首相の所信表明演説 「あいまいさ」と「甘さ」目立つ 2009.10.26 14:34

2009-10-26 | 所信表明演説YOU&I
 衆院本会議で所信表明演説をする鳩山首相=26日午後2時4分 鳩山由紀夫首相の初の所信表明演説からは、政権交代を成し遂げた高揚感と「友愛」にかける首相の強い思い入れは感じられるものの、諸施策に関する具体的言及は乏しい。残念ながら日本が置かれた厳しい国際環境への危機感もあまりうかがえない。

 演説作成にあたり「役所の要望は極力抑え、国民の心に響くメッセージにしたかった」(政府高官)という意気込みは理解できる。だが、通例の1・5倍という12905文字を費やした割には、抽象的で焦点がぼけた印象だ。

 例えば「何よりも、人のいのちを大切にし、国民の生活を守る政治」を掲げているが、これは当たり前すぎてことさら強調する意味が分からない。「大きな政府とか小さな政府とか申し上げるその前に」という表記も、どこを目指したいのか方向性が見えない。

 あるいは、1月のオバマ米大統領就任演説にある「今日問われるべきなのは、政府が大きすぎるか小さすぎるかではない」との言葉を意識したのかもしれない。しかし、オバマ演説は同時に国民に「忠誠や愛国心」を求め、義務を果たすことが「市民権の代価」であるとも指摘している。上面だけをまねても、本質があまりに違う。

 これだけ長い所信表明演説の中で、教育についてほとんど何も触れられていない点も気になる。その半面、日教組のドンと呼ばれる民主党の輿石東参院議員会長(幹事長職務代行)のキャッチフレーズである「『居場所』と『出番』」は盛り込まれている。

 そして、特に懸念されるのが外交・安全保障に関する部分だ。民主党の政権公約(マニフェスト)通り「対等な日米同盟」をうたい「日本の側からも積極的に提言」する関係を目指すとしているが、それには日米同盟の片務性をただす必要がある。端的に言えば「集団的自衛権の行使を可能にする以外にない」(首相経験者)が、鳩山首相にその考えはないようだ。

 東アジア共同体構想は高らかに主張するが、喫緊の課題である米軍普天間飛行場の移設問題に関しては「在日米軍再編については」と表現をぼかした上で「真剣に取り組む」とあるだけだ。日本は何もせずに“いきがる”一方、「大統領には分かってもらえる」(政府高官)といった、甘えの姿勢すらうかがえる。

 だが、米国は契約(日米合意)を重視する冷徹な国だ。演説からは、改めて鳩山首相の危うさが浮き上がってくる。(阿比留瑠比)

産経新聞 2009.10.26 14:34
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091026/plc0910261437008-n2.htm

※LOVE♪阿比留