アニメが終了し、ほぼ同時期の3/25に最新刊である第9巻が発売された「その着せ替え人形は恋をする」。
エピソード的には海夢が太って、ダイエットに入る話から始まってるが、こちらの予想と違い、正攻法で「食事制限」を行う事になった模様で、その辺は全然引っ張らなく、ちょっと肩透かしを食らったカンジだ。
また、第8巻辺りの怒涛の展開(文化祭編)に慣れると、第9巻は「中継ぎ」の印象しかなく、テンションが下がりまくったまま展開してる。そういう意味ではこの巻は「面白くない」たぁ言えるだろう(笑)。いや、今後波乱があるにせよ、まだ前フリ段階なのだ。
新キャラ、旭は、この漫画で初めて「喜多川海夢」の「カリスマ性」とか「美少女ぶり」が効かないキャラである。ハッキリ言って、もう初対面で悪印象を抱いていて(海夢が何かしたわけではない)、第一印象から彼女を「嫌っている」のだ(その辺は第10巻のネタになるだろう)。
まぁ、現実的には、どんなに皆に好かれる人だろうと、「それを苦手とする」人がいるのは事実だ。
新キャラ「旭」。造形の名人(※1)。
彼女の秘密(つまり海夢を苦手とする理由)が何なのか、ってのが今後暫くの「その着せ替え人形は恋をする」のエピソードのキーになるんだろうけど・・・・・・。ぶっちゃけ、この「旭」の髪のトーンを見ると海夢のギャル仲間である乃羽の関係者(姉貴?)なんじゃねーの、って勝手に思ってたんだが、果たして。
旭と乃羽、黒髪だが内側が同じトーンで同じ描き方、である(笑)。これは血縁者では?だとすれば身内の「ギャル」と確執があるのか?
新菜も「見覚え」がある旭・・・・・・。果たして正体は?
さて、大盛り上がりだった第8巻に比べると明らかに「地味」な第9巻。
しかし、笑えるポイントが二箇所程あった。
ぶわははははははwwwwww
念願の一眼レフカメラ(高い)を手に入れた海夢だが、一方、新菜は恐怖を感じていたらしい(爆
しかも今までで一番のである(笑)。って事はやっぱり今までも恐怖を感じてた事があるんだな(笑・※2)。
ホラー映画がなんともない新菜クン、でさえ恐怖を感じるんだから、海夢はやっぱアレだわ、歩くホラーなんだよな(笑)。
この辺、新菜が恋愛感情に踏み切れない何かを感じている、ってのは男性諸氏の方が良く分かるんじゃないか(笑・※3)。
もう一つはあとがき、である。
拡大してみよう。
ぶわははははははwwwwwwwww
まぁ、そうなんだろうな、とは思ってたけど、あまりにあけすけにぶっちゃけてたんで30分くらい爆笑してた(笑)。アニメ監督の丁寧な読み込み(※4)とその演出と、作者の意図のズレが面白過ぎてさ(笑)。いや、腹抱えて笑ってたわ(笑)。
まぁ、そうなんだよな。古くは電影少女辺りから、ラブコメとかで深いトコ描きたい、とかなると実際「親の存在」って邪魔なんだよ(現実問題考えてもそうだろ?)。
だから弄内洋太の両親は洋太の傍にいない。この辺りから「邪魔な親は消しちまえ」ってのは割に定番手法化してんだよな。
ラノベなんかでも結構「親が邪魔」ってぇんで息子や娘置いて長期出張状態にしてる、っつー「あまり現実にはあり得ない手段」を設定にしてる事が多いんだよな。じゃなけりゃ、もっと非現実な「やたらフレンドリーで」「ウザい」親を登場させなアカンくなるんで、作劇上、ホンマ「親の存在」ってどうしようもなかったりするんだよ。意外とドラマ上「扱いに困る」のが「親」なのだ。
分かる。別に福田氏が「冷たい、親の情を知らん人間」ってワケじゃない。
しかし、その「作劇上の都合」をマトモに取られた日にゃあ、ねぇ(笑)。
まぁ、そんなこんながあって、この「あとがき」は今までのあとがきの中じゃあ最高傑作だった(笑)。思い出しただけでも笑いが止まらんわ(笑)。
第10巻も楽しみだね!
※1: この漫画、割に伏線を張ってから回収するまでの間が長い。
新菜が池袋アコスでCOSボードを見かけ、「造形」に付いて興味を持ったのは第6巻時点で、ここから「旭登場」まで単行本2巻程開けてからやっと回収されたわけだ。
※2: 単に「新菜が海夢から感じた恐怖ランキング」が更新されただけ、である。
※3: 「こいつ何かヤバい」というアレである。
※4: 見当違いな深読み、とも言う(謎