夜桜や 夢に紛れて 降る、寝酒・・

観念らの規定性らによる、事象らの成り立ちようらへの解枠にも絡めて、 天下経済系の可能的な成長の度合を増すべき事らを述べる

アデニン ❗。 アデノシン ❗ :  日本医学 ; 和方❗ ; 三石分子栄養学 ➕ 藤川徳美院長系 ; 代謝医学☀

2019-05-30 13:35:01 | 政治・経済

  🌬️🚿  アデニン  ➕  アデノシン❗  ➕  ATP  ➕  DNA  ➕
      ;
   解放を急ぐべき、 シナによる
  桜木琢磨市議らへの実質での拉致事件ら❗
     ;

   ☆★  日本医学 ; 和方❗ ;
三石分子栄養学 ➕ 藤川院長系 ; 代謝医学 ;

☆ 人々の命や健康性を、 より、
 能く、 成し付け得るようにする、
事に、 必要な、
 あるべき、 代謝ら、を成すのに、
  欠かし得ない
  、
  色々とある、アミノ酸たちから成る、
 タンパク質、らを、はじめとし
  、
 それらへ、 ビタミンら、に、ミネラルら、をあわせた、
  あるべき、 代謝員ら、が、
 文字通りに、 『  合体  』 、をして

 代謝の働きよう、を、 成す

 あり得る、 場合らにおいて、
『   合体   』、 の、 度合いが、
より、 不足するせいで

特定の、代謝 、が、 より、
成り立たない、 事態ら、の、
あり得る事が

同じような、 遺伝性らへの主である、
同じ人種などを構成する、 人々が、
同じような、 運動らなどを成し付け、
同じような、物らを飲み食いし付けても
 、
万病のどれ彼らを成し、
より、 重くもする、 主ら、と

その健康性とを成し付けるだけで、
 より、 万病のどれをも、成さなかったり、
 成した、としても、
  より、 軽く、
 完治し得たりする、主ら、 とに
  、
分かれる、 事、 などへの、 より、
あり得べき、 要因性として、あり、

三石分子栄養学 ➕ 藤川院長系 、では

代謝員ら、の、 『  合体性  』、 の、
あり得る、 度合いら、 の、系 、を、
『   確率的 親和力  』 、 とし、

『  確率的な親和力  』、 らでの、
あり得る、 不足性ら、 を、
より、 埋め余し付け得るようにして

人々の命や健康性の、 成し付けられる、
あり得る、 度合いら、を、 より、
能く、 成し増し得る、 事を、
明確に、 目的な事として、
自らを成り立たしめ得てあり、

その他の、
その事を、 欠いてある、が、ゆえに、
  必然的に、
  より、
 人々の命や健康性を成し得る、
度合いら、を、人々へ、成し宛て得ずに
  、
それらを、 より、とりこぼす、
べくもある、 より、
笊 ザル 、な、 医療系ら、 などとは、
決定的に、異なる❗
  。

タンパク質、 な、 酵素 コウソ 、
を、 その一方に、 必ず、 含む

より、 あるべき、 代謝員ら、への、
より、 確率的な親和力ら、での、
あり得る、 不足性らを、埋め余し得る、
あるべき、度合いら、での、
摂取らにおいて、 より、
漏れ、ら、を、成し付けない事は

薬らや、手術ら、などの

代謝らの全体へ対する、
  数 %  、 以内の、 代謝ら、 を、
成したり
  、
 代謝らの連携性などを、 より、
断たれないようにしたりする事で
  、
  健康性の、 効果らを成し得る、
物事ら、による、 その、
健康性の、 あり得る、効果らの度合いらを、
より、 大きくし得る、
最も、 おおもとな、 要因性でもある❗
  。

この、 タンパク質を、 その一方に、
必ず、 含む、 という事は、
それだけでも、

細胞ごとの内側において、
特定の、 タンパク質らのどれ彼を、
色々な、 アミノ酸 、たちから、
立体的に、 形作らしめる、 事を、
日々における、 いつ、でも、な、
日常の業務 、としてある

 塩基らからも成る、 遺伝子ら、の、
  その、 日頃の仕事ぶりに、いつでも、
  左右されるべき、 度合いが、
  人々の飲み食いら、の、
 結果の物事らには、 相応に、ある❗
  、 という事を意味し、

後天性の遺伝のある事を、
実証し得た、 実験ら、などをも、
 より、 よく、 踏まえるならば

人々の飲み食いの、 ありようら、や、
欠けようら、 などにも

その遺伝子らの、 あり得る、
 日頃の仕事ぶりら、を、 左右し得る、
 要因性がある、
 といった事が、 考えられ

それは、
 より、 あるべき、代謝員ら、を、
 あるべき、度合いら、で、
 補給する事ら、において、
  より、
 漏れ、ら、が、 成し付けられると
 、
 ある構造や機能、などを成すには、
 より、粗雑で、 健全性、 を、
 自らに、欠いてある、
 タンパク質、 などが、
その主の体で、 より、 間に合わせに、
 作り付けられる、 が、 為に
  、
  それら、へ宛てて、 その体の、
 免疫細胞ら、 などにおいて、
 『  異物性   』、 が、 成し付けられ
 、
 それらへの、 攻めかかり、 などが、
 成されて
  、
『  炎症ら   』 、なり、
『   自己 免疫 疾患ら   』 、なり、 が、
作り出されもする、 といった
  、
三石分子栄養学 ➕ 藤川院長系 、
らにおける、 数多の、
実際の観察例ら、 との、
合理的な整合性のある、
考えようら、 とも、
   より、
 合理的な整合性を成し合い得る、
  度合いを帯びてあるものでもある
  。

 酵素 コウソ 、 な、
 タンパク質 、 ら、の、 どれ彼を成す、
  にも、 わざわざ、
細胞ごとの内側に、
 膜に包まれてあり、
 タンパク質では、ない、
 遺伝子らのどれ彼を構成する
  、
 塩基、の、3つごとな、➖つごとの、並びよう、で、
 特定の、アミノ酸 、を指定する、
 遺伝情報ら、への、 呼び出し、 が、
  必要であり
   、
 色々な、アミノ酸 、たち、 への、
 呼び集め、 が、 必要であり
  、
  その、 より、 あるべき、
 材料ら、などに、 不足性らがある、
 場合にも、
 何とか、 間に合わせになる、
 何彼ら、が、 つぎはぎされるべき、
 必要性が、 あり得る。

  遺伝子ら、や、 それらへの、
  働きかけを成し行う、
 準遺伝子、 とでも、言うべき
  、
 『  リボ 核酸   』
    ;
≒  RNA   ;
  、
   たち、 などに、
 より、 無理をさせないように
  、
より、 あるべき、 代謝員ら、への、
 あるべき、度合いら、での、
 飲み食いを、 能く、 成し付ける事は
  、
人々が、命と健康性とを、より、
  能く、成し付け得てゆく上で、
  極めて、 大切な事だ❗
  。

 

   ☆ 藤川院長❗ ;

生命 = DNA ➕ ATP 。

 タンパク質な、 円盤状の、ヒストンたちの各々に、
  巻き付いて、
  染色体を構成する、
  染色糸たちの各々を成しては、ある❗
  が、
 自らは、色々な、アミノ酸たちから成る、タンパク質では、なく❗
   、
  塩基たち、などから成る、 遺伝子、の本体な、
『 DNA 』
≒ 『 デオキシリボ 核酸 』 、
には、 タンパク質の作り方が書いてある。

生きてある体、 な、 生体 、の、
恒常性
= アミノ酸、 たち、 から、
タンパク質を作っては、 壊す、
『 動的 平衡 』 。

健康を維持するために、
病 ヤマイ 、 から、 回復するためには、
十分量の、 『 タンパク質 』 、 が必要 ❗ 。

しかし、 普通に、
バランスを良く食べている人は、
その全員が、 『 タンパク 不足 』 。

プロテインを継続すると、
全員が、 元気になる =
普通の食事では、 全員が、
『 タンパク 不足 』、 となり、
その人の本来の能力を発揮できていない。

『 タンパク 不足 』 、 があると、
『 使い古した、 古い、 アミノ酸 』、
が、 再利用される。

『 古い、 アミノ酸 』 、 には、
代謝らを成すのに、
タンパク質な、 酵素 コウソ 、と、
合体して、 働く、
補因子 、 な、 『 ミネラル 』、や、
『 原子団 』、 が、 結合して、
変形している ❗ 。

古いアミノ酸を使った、 タンパク質は、
『 非 自己 』、 と、
免疫系ら、なり、 免疫細胞たち、なり、
から、 判断され、
『 リウマチ 』、 などの、
『 自己 免疫 疾患 』 、 への、
原因となる。

古い廃材を使って、 家を建てても、
良い家は、 できない、 のと同じ。

ATP ≒ エネルギー、との、
交換ができる、 『 エネルギー 通貨 』 。

ATP
≒ 『 アデノシン 3 燐酸 』 、
が、 体に、 満ち溢れていれば、 健康 ❗ 。

『 ATP 不足 』 → 病気 ❗ 。
さらなる、 ATP不足→ 死 ❗ 。

結論、 プロテイン ➕ ATP セット 。

超基礎編-12)、生命とは、
コーディング ➕ ATP 、への合成だ ❗
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1339760726140248
ATP 激増 ( ブースト ) 、
サプリメント 4点セット
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1471038219679164:2
元記事は、こちら
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2202809353168710&id=100003189999578

☆ 『 アデノシン 』
≒   C10   ➕  H13  ➕  N5  ➕  O4  、
は、
遺伝子、の、
タンパク質の一定度合いを成し、
生体内で、 重要な役割を担っている。

 塩基たち、などから成る、
  『 DNA 』、や、 『 RNA 』、 を構成してある、
他者へ、 自らの側の、  負電荷な、 電子 e➖  、
を、 与え付けてやる、 能力性のある、
分子、 な、 『 塩基 』 、 の、
 3つごとによる、 ➖つごとな、並びよう、な、そのもの、として、
  遺伝情報らを帯びてあり
   、
遺伝情報らへのコードに用いられている、
他に、
生化学な過程でも、
ATP 、や、 『 ADP 』
≒ 『 アデノシン 2 燐酸 』
≒ 『 アデノシン ➕ 2 ( PO4 ) 』 、
の、 一部として、
エネルギー 、 の輸送に関わったり
  、
環状 AMP
≒ わっか、 な、 アデノシン 1 燐酸 、
として、 信号らの伝達に関わったりする。

☆ 遺伝子らの各々を構成してある、
『 塩基 』、らは、
その、 『 3つ、ごと 』 、で、
『 一つの並びよう 』 、を成しており、

『 塩基の3つによる、
一つの並びよう 』、 へ対して、
『 別の、 塩基の3つによる、
一つの並びよう 』、
が、
 塩基たち、などから成る、
『 リボ 核酸 』
≒ 『 RNA 』 、
を構成する、
塩基らによって、 成され、

その、 RNA 、な、
『   塩基らの3つによる、
一つの並びよう  』、 へ対して、

色々とある、 アミノ酸 、たちの中の、
一つ、の、 『 アミノ酸 』、 が、
宛 ア てられ、

そうした事が、
同じ、 細胞の内側にある、
『  リボゾーム  』 、 たちの、
どれ彼において、
次々に、 成されてゆく事において、

色々な、 『 アミノ酸 』、 が、
並べ、連ねられ、
立体的にも、 組み立てられてゆく、
事において、

特定の、 『 タンパク質 』、
が、 形作られてゆく ❗
  。

遺伝子らの各々は、
特定の、 タンパク質を作らせる、
事を、
自らの日常の業務としてあり
  、
毎日に、 いつでも、
自らの含まれてある、 体なり、
細胞なり、 からの、 求めらに応じて、
特定の、 タンパク質らの各々を、
作り出さしめるべく、 あり得てあり   
  、
遺伝子ら、の、どれか、これか、らは、
その宿る体を構成する細胞らの、
どれ彼において、
何らかの、 タンパク質、を、
しょっちゅうに、 作り出させて、
日々を過ごしている ❗ 。


☆ 『 アデノシン 3 リン酸 』
≒ 『 ATP 』
は、
『 炭素 C 、 の、 十個 ➕
水素 H 、 16個 ➕
窒素 N 、 の、 5個 ➕
酸素 O 、の、 13個 ➕
燐 リン P 、 の、 3個 』

≒ C10 H16 N5 O13 P3 。

ATP 、は、 真核生物、や、真正細菌の、
全てが、 利用している、
『 解糖系 』
≒ ブドウ糖、を、 解体する事から、
エネルギー、への、 源な、分子、の、
ATP 、 を、 合成する系 、
でも、 産生される、 物質であるために、
地球上の生物たちの体内に、
広く分布する。

生体内では、
リン酸 PO4 、 な、 1分子 、
が、 離れたり、 結合したりする、
ことで、
エネルギー、の、 放出や、 貯蔵、
あるいは、 物質、 への、
代謝、 や、 合成、 での、
重要な役目を果たしている ❗ 。

すべての真核生物たちが、
これを直に利用している。

生物体内の存在量や、
物質への代謝における、 その重要性から
「 生体のエネルギー通貨 」
、 と、 形容されている。

☆ 『 アデニン adenine 』 、
≒ 『 C5 ➕ H5 ➕ N5 』 、
は、
   塩基たち、などから成る、
『  核酸  』 、 を構成する、
5種類の、 主な、 塩基のうちの一つ、で、
生体内に、広く分布する、
有機化合物
≒   炭素 C 、を含む、 化合物 ❗
  。

この、 『  アデニン  』、 へ、
糖 、の、 一種員、 な、
『   リボース   』
   ≒
 『  C5  ➕  H10  ➕   O5   』    
   、
が、 くっついてある、 物が、
 
   『  アデノシン  』
   ≒  
  『   C10  ➕   H13   ➕   H5  ➕  O4  』
  、 で、
それへ、 燐酸   H3PO4 、
が、 くっついてある、 物で
   、
燐酸  H3PO4 、 が、 一つな、 物は、
『  AMP   』
≒   
 『 アデノシン 1 リン酸 』 、
で、
燐酸  H3PO4 、 が、 2つな、 物が、
『 ADP 』

   『 アデノシン 2 リン酸 』 、
で、
   H3PO4 、 が、 3つな、 物が、
『 アデノシン 3 リン酸 』
≒    
   ATP ❗
     。


  🐋⛲ 疫賃らの副作用らをも軽める、 微太 C❗
https://blog.goo.ne.jp/callthefalcon01/e/3235d7f07e42a0d1d323afcaf22884c7

◆◇ 『 段滝理論 』 ;
https://blog.goo.ne.jp/callthefalcon01/e/00f686abde0980e64d8dec2f4c6d3bb7

△ 乳清タンパク質 ➕
https://blog.goo.ne.jp/callthefalcon01/e/4fc72299adce5ede7f470ef3e9ad0656

◆ 身近な酸欠死❗
https://blog.goo.ne.jp/callthefalcon01/e/8cf275c456287c36494772d45de826a6

◆△ 壁抜け量子 、ら❗ ;
アナフィキラシー ➕ ハイムリック法
➕ 喉でつながり得る、餅ら❗
https://blog.goo.ne.jp/callthefalcon01/e/b90a663b666e1ecb7f2f37fa51a97fba

◇▼ アナフィキラシー死も予防する、
ナイアシン❗
➕ ハイムリック法
https://blog.goo.ne.jp/callthefalcon01/e/c831e0236b080257ec350da642c6e0ea




☆ ガン細胞たちは、 ブドウ糖だけ、 を、
唯一の、主な、栄養分としてあり、
糖質を制限する事を含む、
ビタミン・ケトン療法は、
ガン細胞たちを兵糧攻めにする事でも、
ガン、の、あり得る度合を減らす事になる。

Cancer cells are only glucose,
only, as main, nutrients,
including limiting carbohydrates, vitamin / ketone therapy
can also be used to starve cancer cells ,
It will reduce the possibility.

タンパク質たち、と、 ビタミンら、に、
ミネラルら、 を、 完全以上に、
飲み食いなどして、 摂取し続ける、 事が、 一部の人々を除いた、
ほとんどの人々の健康性を成し続ける、
代謝ら、を、
完全以上に、 成し続ける事に、 必要であり、
これら、を、 より、 欠いてしまう事は、
万病を引き起こす、 可能的な度合ら、を、
より、 余計に、 成す事を意味する。

☆ いずれにせよ、
日本人たちは、 より早くに、
日本人たちの足元の、 地下へ、
より、 どこからでも、
より、 速やかに、 落ちついて、
歩み降りてゆき得る、 避難経路ら、と、
より、 快適に住める、 避難所らとを、
作り拡げてゆく、
公共事業らを成す事により、

日本の、 財務省の役人ら、と、
与野党の、 主な政治家らとが、

英米のカネ貸しらの主張する事らを、
そのまま、自らもまた、
オウム返しにして、主張し、
実行もする事において、

日本政府の財政における 、 緊縮 、
を、 繰り返し、 成す事を通して、

彼らへの、 主 アルジ の立場にある、
日本の主権者としてある、日本人たちへ、
物価だけではなく、
その労働らへの賃金らの水準へも、
より、 押し下げる向きへ圧力をかける、
要因らの系である、
デフレ不況性 、を、
押し付け続けて来てある、

その、 デフレ不況性 、を、
解消し去ってゆく、 と共に、
日本人たちの防衛性の度合いを、
飛躍的にも高めてゆくべき、
ぎりぎりの状況にも、 ある 。

地上を襲い、 地上をおおい得る、
あり得る、 災害らへ対して、

地上に、 避難所らや、
避難経路らを設定して、
日本の主権者たちを、
それらへ誘導する事は、

人食い虎どもの住む、 密林へ、
わざわざ、 人々を誘導する事に類する、
行為であり、

日本の主権者としてある、
日本人たちの一般 、へ対して、
個々の日本国民においても、
執事なり、 召し使いなりの立場にある、
公務員などの、 者らにおいても、
成す事が、 許されない 、
行為なり、 態度なり、 であり、

日本国民たちの一般の、 あり得る、
福利ら、を、 より、 能くも、
最大限にも、 成す事を、 約束して、
日本の社会に、 存在し、 存続する事を、
日本国民たちの一般から、 許されてある、
筋合いにある者としての、 義務 、 に、
違反性を成す、 行為であり、

それが、 作為型では、 無く 、
無知性と痴愚性とにもよる、
不作為型の、 行為なり、 態度なり、
であっても、
それへの責めを負うべき、 筋合いを、
その主らの側に、 成すものである事に、
変わりは、 無い。



寄生細菌に感染させた蚊が感染症の流行を劇的に抑え込むことが判明


近年では蚊が媒介する感染症を減らすために、蚊の生殖を妨害する方法が研究されています。新たに、蚊の生殖を妨害する細菌に感染させた蚊と、そうでない蚊を、異なる地域に放って感染症の発生がどのように影響を受けるかを調べる実験が行われました。この結果、蚊を細菌に感染させることが感染症に対して77%の防御効果を発揮することが示されました。

Efficacy of Wolbachia-Infected Mosquito Deployments for the Control of Dengue | NEJM
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2030243

Randomised Controlled Trial | World Mosquito Program
https://www.worldmosquitoprogram.org/en/randomised-control-trial-rct

蚊はマラリアやデング熱といった数多くの病原体を媒介することから、「歴史上、人間を最も多く殺している生物」と言われています。このため病気と戦うためには蚊の対策を行うことが重要だと指摘されており、近年は蚊の遺伝子操作を行う大規模な実験が行われています。

また、ボルバキアという寄生細菌に感染したオスの蚊がボルバキアに感染していないメスの蚊と交配すると子孫が生まれなくなることを利用し、ボルバキアに感染させた蚊を放して蚊を減らす実験も行われています。実験の詳細な仕組みについては以下から読むことができます。

寄生バクテリア「ボルバキア」で蚊を根絶させることに成功 - GIGAZINE



2021年6月10日にNew England Journal of Medicineで発表された新たな研究結果では、インドネシアのジョグジャカルタ市で行われた大規模な実験結果が報告されています。

研究チームは、ジョグジャカルタ市のうち無作為に選んだ12箇所でボルバキアに感染した蚊の群れを放ち、これとは別に無作為に選んだ12箇所ではボルバキアに感染していない蚊の群れを放つという、ランダム化比較試験を行いました。蚊が放たれたのは2017年3月から12月までの間。その後、2018年1月8日から2020年3月18日までの間に、研究チームは政府が運営するプライマルケアのクリニックで5万4000人の患者をスクリーニングし、8000人あまりを研究の参加者として登録しました。そして、このうち6306人を対象に「蚊がどのくらい病気を媒介したのか」を分析したとのこと。

分析対象となった6306人のうち、2905人はボルバキアに感染した蚊が放たれた12地域で暮らしており、残り3401人は対照群の地域で暮らしていました。なお、研究参加者の年齢の中央値は11.8歳とのこと。


この結果、ボルバキアに感染した蚊が放たれた地域の住民は2.3%がデング熱を発症したのに対し、対照群の住民は9.4%でした。これは77.1%の防御効果があると言い換えることができます。またデング熱に関連し入院する割合の違いはさらに顕著で、ボルバキアに感染した蚊を放した地域の住民は0.4%、対照群の住民は3%だったとのことです。

研究チームは、この研究が「感染症を防ぐボルバキアの可能性を示した」と述べています。



   🐋🌌  座頭市能❗

人間はわずか10週間の訓練で反響音を使って周囲を把握する「エコーロケーション」を習得できる


反響定位(エコーロケーション)とは、発した音や超音波の反響で物体の距離や方向、大きさなどを知る方法であり、コウモリやイルカなどが行っていることが知られています。新たな研究により、人間はわずか10週間のトレーニングでエコーロケーション能力を習得できることがわかりました。

Human click-based echolocation: Effects of blindness and age, and real-life implications in a 10-week training program
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0252330

Can echolocation help those with vision loss?
https://medicalxpress.com/news/2021-06-echolocation-vision-loss.html

Humans Can Learn How to 'Echolocate' in Just 10 Weeks, Experiment Shows
https://www.sciencealert.com/blind-and-sighted-people-can-learn-to-echolocate-in-as-few-as-10-weeks

エコーロケーションは通常、コウモリやイルカなどの動物に関連するスキルですが、一部の視覚障害者もエコーロケーションの能力を持っており、発した音の反響で障害物の方向や大きさ、物体の輪郭を知覚することができます。音を出す方法としては舌打ちによるクリック音の他、杖で地面をたたいたり指をパチンと鳴らしたりするケースがあるとのこと。


2019年の研究では、エコーロケーションを習得した盲目の人の脳は、音を聞く時に視覚に関する脳の部位である視覚野が稼働していることが判明しています。

音で周囲を知覚する盲目の人は「音で見る」ように脳が変化しているという研究結果 - GIGAZINE



ところが、エコーロケーション能力は視覚障害者にとって有益なツールとなり得るにもかかわらず、記事作成時点では一般的なトレーニングやリハビリの中で教えられていないとのこと。そこでイギリス・ダラム大学心理学部の研究チームは、実際に視覚障害者や通常の視覚を持つ人を対象に、エコーロケーションの訓練を施す実験を行いました。

今回の実験には、幼少期に盲目だと診断された12人の視覚障害者と、目が見える14人の人々が参加しました。被験者の年齢は21~79歳と幅広く、視覚障害者では年齢の中央値が45歳、目が見える人では中央値が26歳でした。研究チームは10週間にわたって合計20回のセッションを実施し、エコーロケーションを使ってT字型やU字型の交差点、あるいはジグザグに曲がった廊下といった仮想の迷路を移動する練習や、舌打ち音を使って物体のサイズや方向を把握する訓練を施したとのこと。

最後の2回のセッションでは、被験者がこれまで取り組んだことのない仮想の迷路をエコーロケーションで移動するテストを行い、10週間のトレーニングでどれほどエコーロケーションの能力が習得できたのかを調査しました。その結果、盲目の被験者と目が見える被験者の両方で、大幅にエコーロケーションの能力が改善していることが判明したそうです。新たにエコーロケーションを習得した被験者らは、これまで数年にわたりエコーロケーションを使ってきた専門家とほぼ同じように迷路を移動できたと研究チームは報告しています。


今回の実験では、視覚障害を持つ79歳の被験者もエコーロケーションを習得できたそうで、被験者の年齢や視覚障害の有無によるエコーロケーション習得への影響は見られなかったとのこと。「重要なことに、被験者が各タスクでセッション1からセッション20まで能力がどれほど向上したかを定量化した際、年齢とパフォーマンスの間に関連性があるとの証拠はありませんでした」と研究チームは述べています。

また、視覚障害を持つ被験者は3カ月間の追跡調査にも参加し、エコーロケーションの能力が日常生活に与える影響についても評価しました。その結果、視覚障害を持つ被験者全員がエコーロケーションの能力によって移動性が向上したと報告し、12人中10人が「自立性と幸福感の向上」にエコーロケーションの能力が役立ったと報告したとのこと。

研究チームのLore Thaler准教授は、「視覚障害を持つ被験者を対象にして、これほど熱心なフィードバックを受けた研究は他に考えられません」「私たちは今回の結果にとても興奮しています。まだ機能的な視力を持っているものの、進行性の眼疾患のために将来視力を失うことが予想される人々に対し、クリック音ベースのエコーロケーションに関する情報とトレーニングを提供することが理にかなっていると感じています」と述べました。



  🌬️🌌  若返りへの模索❗

老化と共に減少するタンパク質を増加させてマウスの寿命を23%延ばすことに研究者が成功


多くの人々ができるだけ長生きしたいと考えており、世界中の研究者が寿命を延ばす方法について調査しています。新たに、イスラエルのバル=イラン大学やアメリカ国立衛生研究所などの国際的な研究チームが発表した論文で、加齢と共に減少する1種類のタンパク質の生産量を増加させることにより、マウスの寿命を23%も延ばすことに成功したと報告されました。

Restoration of energy homeostasis by SIRT6 extends healthy lifespan | Nature Communications
https://doi.org/10.1038/s41467-021-23545-7



Israeli scientists extend mice's lives by 23%, say method may work on humans | The Times of Israel
https://www.timesofisrael.com/israeli-scientists-extend-mices-lives-by-23-say-method-may-work-on-humans/

バル=イラン大学で寿命についての研究を行うハイム・コーヘン准教授が率いる研究チームは、マウスの遺伝子を組み換えて加齢と共に減少するタンパク質を通常より多く生産するように操作し、通常のマウスと比較して寿命がどう変わるのかを調べる実験を行いました。

今回の実験の調査対象は、老化するにつれて減少することが知られているSIRT1、そしてSIRT6という2種類のタンパク質。研究チームは「通常のマウス」「SIRT1が過剰に発現するマウス」「SIRT6が過剰に発現するマウス」「SIRT1とSIRT6が過剰に発現するマウス」を作り、それぞれの平均寿命を調べたとのこと。

実験の結果、通常のマウスにおける平均寿命はオスが732日でメスが756日でしたが、SIRT6を過剰発現させたオスは932日でメスは872日だったことが判明。SIRT6の生産量が増えたオスは約27%、メスは約15%も平均寿命が延びたことがわかりました。オスとメスを合わせると、平均寿命は23%延びたとのこと。なお、SIRT1とSIRT6をいずれも増加させたマウスでは同様に寿命が延びましたが、SIRT1のみを増加させたマウスでは寿命はほとんど延びませんでした。


今回の実験では、老化したマウスは脂肪や乳酸からエネルギーを得る能力が低下していたものの、高レベルのSIRT6を持つマウスはこれらの栄養からエネルギーを得る能力が維持されていたことも判明しました。また、SIRT6の生産量が多いマウスではコレステロール値が低く、がんになりにくく、より速く走ることができたそうです。

コーエン氏は、「今回の発見はSIRT6が健康な老化の速度を制御することを示しており、SIRT6の活性を高めることが老化を遅らせる可能性があることを示しています」とコメント。記事作成時点では人間の体でSIRT6を増加させる方法はないそうですが、今後2~3年間で「SIRT6を増加させる薬」を開発できる可能性があり、将来的には老化防止に薬が使われるかもしれないとのこと。「人間の平均寿命がマウスと同じように延びると、平均して120歳近くまで生きられるため、平均寿命の変化は重要です」とコーエン氏は述べました



  🦈⛲   質的な、栄養の充足 、を欠けば、欠く程に、
    人ごとにも、症例ごとにも、 個別な、有害性を成す、 病院食ら❗

深刻な病気を抱える患者に「通常の病院食」を与えると死亡リスクが増加する可能性


「病院食」と聞くと栄養バランスやカロリーが完璧に計算されていると思いがちですが、必ずしも病院食の栄養配分が優れているわけではなく、病院食による栄養失調は以前から問題視されています。スイスで慢性心不全の患者を対象に行われたランダム化試験によって、個人に最適化された栄養価の食事に比べて病院食は「30日以内の死亡リスクを1.7倍にする」との結果が示されました。

Individualized Nutritional Support for Hospitalized Patients With Chronic Heart Failure - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0735109721009384

Hospital Food Is Never Great, But For Some Patients It Means Death
https://www.sciencealert.com/for-those-with-chronic-heart-failure-hospital-food-really-can-kill-you



入院患者に提供される病院食は食べやすいように食材を細かく切ったり煮たりしますが、こうした調理の過程で多くの栄養素が失われてしまいます。また、食欲の低下によって十分な量が食べられない患者も多く、結果として入院中には栄養やカロリーが不足してしまいがちです。2019年の研究によると、アメリカでは30%以上の患者が入院中に栄養失調になるリスクを抱えているとのこと。

そこでスイスの研究チームは、病院食が入院患者の健康に及ぼす影響を調査するため、慢性心不全で入院した645人の患者を対象にした実験を行いました。慢性心不全とは、体の隅々に血液を送り出すポンプの役割を果たす心臓に問題が生じ、十分な血液を送り出せなくなる状態が長期間にわたって継続・進行する症状を指します。慢性心不全は全ての心疾患の終末的な病態であるため、予後は極めて悪いことが知られています。

この実験では入院した慢性心不全患者を無作為に分類し、一方のグループには入院してから2日以内に公認栄養士による栄養サポートを提供しました。栄養士はカロリーやタンパク質、微量栄養素の摂取目標を設定した献立を作成し、1日または2日ごとに検査を行って栄養目標が達成できているかをチェックしました。さらに、退院時には必要に応じて食事療法のカウンセリングを行ったり、栄養補助食品を与えたりしました。一方、対照群であるもう一方のグループには栄養士のサポートはなく、通常と同じ病院食が提供されました。


実験の結果、入院から30日後には栄養士の介入を受けた患者321人中27人(8.7%)が死亡したのに対し、病院食を提供された対照群の患者は324人中48人(14.8%)が死亡しました。つまり、通常の病院食を与えられた患者は入念な栄養サポートを受けた患者と比較して、30日以内に死亡する確率が1.7倍近く高かったとのこと。その後も同様の傾向は持続し、180日後までに死亡した介入群の患者は全体の4分の1でしたが、対照群の患者では全体の3分の1でした。

入院患者の平均滞在日数は10日ほどだったそうですが、入院時の栄養サポートが長期的な患者の死亡率に影響している点を見ると、介入群の患者は一定以上の割合で退院後も栄養士の言いつけを守り、栄養に気をつけた食生活を続けたことが示唆されています。なお、今回の実験では病院食の何が問題だったのかは特定されていませんが、栄養分やカロリーの不足、あるいは塩分過多や脂肪過多が悪影響を及ぼした可能性があるとのこと。

研究チームは、「私たちの研究は単一の栄養成分による効果の証拠を提供しません。むしろ、入院中に異なる栄養目標を達成するための栄養サポートを行うという全体的な戦略が、慢性心不全患者にとって有益であることを示唆しています」と述べました。


深刻な病気を抱える患者に「通常の病院食」を与えると死亡リスクが増加する可能性


「病院食」と聞くと栄養バランスやカロリーが完璧に計算されていると思いがちですが、必ずしも病院食の栄養配分が優れているわけではなく、病院食による栄養失調は以前から問題視されています。スイスで慢性心不全の患者を対象に行われたランダム化試験によって、個人に最適化された栄養価の食事に比べて病院食は「30日以内の死亡リスクを1.7倍にする」との結果が示されました。

Individualized Nutritional Support for Hospitalized Patients With Chronic Heart Failure - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0735109721009384

Hospital Food Is Never Great, But For Some Patients It Means Death
https://www.sciencealert.com/for-those-with-chronic-heart-failure-hospital-food-really-can-kill-you



入院患者に提供される病院食は食べやすいように食材を細かく切ったり煮たりしますが、こうした調理の過程で多くの栄養素が失われてしまいます。また、食欲の低下によって十分な量が食べられない患者も多く、結果として入院中には栄養やカロリーが不足してしまいがちです。2019年の研究によると、アメリカでは30%以上の患者が入院中に栄養失調になるリスクを抱えているとのこと。

そこでスイスの研究チームは、病院食が入院患者の健康に及ぼす影響を調査するため、慢性心不全で入院した645人の患者を対象にした実験を行いました。慢性心不全とは、体の隅々に血液を送り出すポンプの役割を果たす心臓に問題が生じ、十分な血液を送り出せなくなる状態が長期間にわたって継続・進行する症状を指します。慢性心不全は全ての心疾患の終末的な病態であるため、予後は極めて悪いことが知られています。

この実験では入院した慢性心不全患者を無作為に分類し、一方のグループには入院してから2日以内に公認栄養士による栄養サポートを提供しました。栄養士はカロリーやタンパク質、微量栄養素の摂取目標を設定した献立を作成し、1日または2日ごとに検査を行って栄養目標が達成できているかをチェックしました。さらに、退院時には必要に応じて食事療法のカウンセリングを行ったり、栄養補助食品を与えたりしました。一方、対照群であるもう一方のグループには栄養士のサポートはなく、通常と同じ病院食が提供されました。


実験の結果、入院から30日後には栄養士の介入を受けた患者321人中27人(8.7%)が死亡したのに対し、病院食を提供された対照群の患者は324人中48人(14.8%)が死亡しました。つまり、通常の病院食を与えられた患者は入念な栄養サポートを受けた患者と比較して、30日以内に死亡する確率が1.7倍近く高かったとのこと。その後も同様の傾向は持続し、180日後までに死亡した介入群の患者は全体の4分の1でしたが、対照群の患者では全体の3分の1でした。

入院患者の平均滞在日数は10日ほどだったそうですが、入院時の栄養サポートが長期的な患者の死亡率に影響している点を見ると、介入群の患者は一定以上の割合で退院後も栄養士の言いつけを守り、栄養に気をつけた食生活を続けたことが示唆されています。なお、今回の実験では病院食の何が問題だったのかは特定されていませんが、栄養分やカロリーの不足、あるいは塩分過多や脂肪過多が悪影響を及ぼした可能性があるとのこと。

研究チームは、「私たちの研究は単一の栄養成分による効果の証拠を提供しません。むしろ、入院中に異なる栄養目標を達成するための栄養サポートを行うという全体的な戦略が、慢性心不全患者にとって有益であることを示唆しています」と述べました。



運動が嫌いでも温浴によって運動のメリットを得ることができる、その理由とは?


健康のために運動が重要だということは周知の事実ですが、ライフスタイルや身体上の理由から、日常的に運動を行えない人も多くいます。このような人の問題解決策として、運動ではなく「温浴」によって運動のメリットを得ることに注目した研究が行われています。

Can't face running? Have a hot bath or a sauna – research shows they offer some similar benefits
https://theconversation.com/cant-face-running-have-a-hot-bath-or-a-sauna-research-shows-they-offer-some-similar-benefits-158552

世界保健機関(WHO)は、成人に必要な運動量として「1週間あたり150分以上の中程度の運動、または75分以上の高強度の運動」を推奨していますが、世界的に見ると4人に1人がこの基準を満たせていません。特にアメリカでは、成人人口の40%が運動不足だと言われています。

運動不足がもたらす健康被害の改善策として、コベントリー大学の研究チームは「入浴」に注目しました。近年は入浴のもたらす利点について研究が進んでおり、定期的なサウナや温水入浴が心疾患系疾患のリスクを軽減させるという研究結果も示されています。2020年に発表されたレビュー論文では、定期的なサウナや温浴がウォーキング・ジョギング・サイクリングといった低強度から中強度の有酸素運動と同様の利点をもらすことが示されました。


サウナや温浴の効果としては、特にフィンランドで行われている長期的研究は有名。この研究では中年のフィンランド人男性において、サウナの頻度が致命的な心血管疾患のリスク低下と関連していることが示されました。もともとフィンランドでは「サウナは貧しい人の薬局」と言われているそうですが、実際に研究では週に4~7回サウナに入った人は、週1回入った人に比べて、致命的な心血管疾患のリスクが50%も少なかったそうです。また、サウナの頻度とアルツハイマー病のリスクの間にも有意な関連性がみられました。

同様に、日本でも温水入浴の頻度が高いほど心血管系疾患のリスクに対する保護効果が高まることが(PDFファイル)研究で示されています。これらの研究結果が示すのは、「定期的に熱にさらされることが心血管系疾患のリスクを低くする」可能性です。

人の体が熱にさらされると、体温が上昇し始め、体温調節のために「過剰な熱を放出する方法」が取られます。この方法の1つが「皮膚への血流増加」です。皮膚への血流が増加する過程で動脈や毛細血管が拡張します。このため血流の増加にともない細胞促進や血管の修復・保護を行うさまざまな分子が製造され、血管へと送り込まれていきます。

サウナと温浴で異なる点は、温浴には水圧が伴うということ。水圧は血液が心臓に戻る手助けをすると考えられており、記事作成時点ではまだ科学的な証明はありませんが、今後、心血管の健康改善のために温浴療法が推奨される1つの理由になりえるとのことです。


このような背景から、「運動で得られる効果が温浴によっても得られるのではないか」と推測したコベントリー大学の研究チームは、被験者に「温浴」と「適度なサイクリング」をしてもらい、生理反応を観察したとのこと。この結果、「運動はエネルギー消費が大きい」という点が異なるものの、体の中核温と心拍には、同様の上昇が見られました。


ただし、研究室で実験が行われる際には被験者の中核温と快適さが保たれるよう、注意深くモニタリングされ、お湯の温度が一定に保たれました。一般家庭での入浴の場合、お湯の温度は時間の経過とともに下がっていくため、実験と全く同様の内容が再現できるわけではありません。また温浴やサウナを長時間続けると起立性低血圧により、めまい、バランスの喪失、失神といった症状が出るほか、脱水症状のリスクも考えられます。これらの点には注意が必要です。

また実験では「40.5度のお湯に60分つかることで中核温度が1.5度上がる」といったことが示されていますが、ここまで体温を高めなくとも、一般的な入浴の範囲で十分な効果が得られると考えられています。例えば、リバプール・ジョン・ムーアズ大学の研究者は中核温を0.6度高める入浴を週3回、6週間にわたって続けることで、新しい血管が作り出され、血糖値をコントロールするインスリン感受性が増加し、運動の効果を向上させたことを(PDFファイル)示しています。

温浴が運動の効果を向上させることが示すように、運動と温浴を両方行うことが、いずれか単体を行うよりも心血管系の健康を促進することも近年の研究で示されています。一方で、基本的に減量は「摂取カロリーよりも消費カロリーを多くする」ことで実現するため、カロリー消費が少ないサウナや温浴単体によっての減量達成は困難です。加えて、サウナや温浴は筋肉の収縮や骨に負荷を与えることがないため、筋肉量や骨密度にも影響しません。それでも研究者は温浴やサウナは熱によって運動能力・機能的能力を高めることから、運動するのが難しい人が今後運動を行うための「入口」になると考えているとのこと。


研究者が特に着目しているのが、「運動後の温浴が健康上の利点を最大化させる」という可能性。まだ予備的研究の段階ではあるものの、被験者にサイクリングの後に温浴してもらったところ、中核温と心拍数が高まり、健康上のメリットが大きくなる可能性が示されたとのことです。

 


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