裸の王様

日常をダラッと垂れ流しております。
時折、マニアックな妄想も垂れ流していますのでご注意下さい。

ベビーシッター・ヴァリアー 標的1 スクアーロ氏、買い物に行く

2008年12月01日 21時46分18秒 | REBORN(SS)
「う゛ぉぉいっ!最高級のラム肉と和牛のサーロインにフィレ肉も買ったぞぉ。」
肩と顎で挟んだ携帯電話に向ってスクアーロが吼えた。
「スクちゃん。そしたら後は、七面鳥とイベリコ豚とパルマハムもお願いね。」
電話の向こうからルッスーリアの飄々とした声が答えた。
「う゛ぉぉぉいっ!!まだ買うのかぁ?」
「当たり前でしょう~。ボスお腹すかして待ってるんだか・・きゃっ!!(ドンガラガッシャーン!!)」
ルッスが言い終わらないうちに盛大な破壊音が電話の向こうから聞こえてきた。
「ちっ。また暴れてんのかぁ?」
「・・・ふぅ、危なかったわぁ。そうなのよ~ぅ、早くありったけのお肉買って帰ってきて頂戴。」
「う゛ぉぉい。いい肉買って帰ってやるから大人しくして待ってろってボスに伝えとけぇ。」
「いいけど、後でどうなっても知らないわよ~。ほんとあんたが居ないと、ボスったらご機嫌斜めなのよぅ。そうそう、今日特売のマンモーのお肉も忘れずに買ってきて頂戴ね。この前TVで見てからずっと食べたそうにしてたから。」
「わかってる。」
「(ガッシャーンっ!!)あっ、レヴィに椅子が!!」
「う゛ぉぉいルッス。ボスの面倒ちゃんと見とけよぉっ!!」
「言われなくてもわかってるわよっ!!ホント3歳児とは思えない破壊力だわっ。」
そういって切れた通話に、スクアーロは嘆息しながら携帯をポケットに突っ込むと、出掛けにルッスーリアに渡されたチラシを確認した。
チラシにはでかでかと本日の特売品だというマンモーの肉なるものが掲載されていた。
大きな骨の周りに、年輪の如く肉が巻きついていて、動物の肉としては明らかに異質な形状をしているそれは、明らかにその昔アニメで見た例の肉の形をしていた。
「う゛ぉぉい、ほんとにボスこんなもん食うのかぁ?」
あまりにも掴みやすく作られているその形状に、薄ら寒いものを覚えながらスクアーロは件の肉屋に向って足早に歩いていった。

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