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SMAPが出演した番組レポメインなブログです。たまに、ドラマや映画の感想などもあり。

連続テレビ小説『純と愛』第19週「おもいよとどけ」

2013-02-10 22:19:20 | 風間俊介
◇おもいよとどけ

<あらすじ>
認知症の晴海(森下愛子)のために家族会議が行われ、
純(夏菜)たちが皆で面倒を見ることに。
そして正(速水もこみち)と剛(渡部秀)は、
雲隠れを続ける善行(武田鉄矢)を晴海と離婚させようと言い出す。
里やに現れた善行は晴海に会うのが怖いと話し、
純は愛想をつかして離婚届を善行に差し出してしまう。
善行は愛(風間俊介)から、
自分が昔書いたラブレターを晴海が大事にしていることを聞き、
宮古に戻って晴海の介護をしようと決意するも、
善行が里やを訪れると晴海は行方不明となっていた。
必死に探す善行は港で晴海を見つけるが、晴海は目の前で誤って海に転落。
善行は海に飛び込み晴海を助けるが、
自分は溺れて多臓器不全で意識不明となってしまう。
最後に奇跡的に意識を取り戻した善行だが、言葉を発することができず、
愛が善行の心の声を家族に伝えていく。
だが純に声をかける前に善行は力尽きてしまうのだった。
葬儀のあと、愛は善行の「そのままのおまえでいろ」という言葉を純に伝え、
純は「やっと言ってほしいことを言ってもらえた」と涙を流す。
家族の話し合いで今後は純を一家の長とみなすと決め、
純は退院して帰宅した晴海に正直に善行の死を伝えると…。




善行、死す!

この一言に尽きる週でした。
ネットの検索ワードランキングの1位になったり、
けっこう衝撃的なこととして受け入れられているのが意外かも?
スタート前から脚本を書いてる遊川さんが、
善行の死について言及していた知識があったのが大きいのでしょうか。
まぁ、今、この時点で!?とは思いますけど。
クライマックスのエピソードになってもおかしくないものを2月の始めにやられると、
3月の後半は何が待ち受けているんだろう…(;´Д`)
と、不安に苛まれております。
ただ衝撃を与えるためだけの悲劇はいりません。
自分のキャラに酷い試練を与えて乗り越えさせたくなってしまうそうですが、
その試練、キャラは乗り越えられても視聴者は乗り越えられないかも?…なんて。


死んだら良い人扱いになるのは許せない!的な意見もわからなくはないとはいえ、
自分が生きているあいだずっと恨み、
怒り続けることもなかなかできないことなので、
区切りとして死が精算してくれるのって私は良いと思います。
想い出が美化されすぎるのはモニョりますが…。
善行がしてきたことは許しがたいものばかりでしたけど、
太宰治の『走れメロス』に感銘を受け、
メロスのように生きたかったメロちゃんだったのに、
嫌われ小心者な善行になってしまったことがなんともやるせないというか…。
そうでありたかった存在になれず、
娘である純ちゃんがそういう生き方をしようとしていることは、
さぞかし苦痛だったんだろうな~なんて思ったり。
でも、メロちゃんだった自分を取り戻せて、
晴海さんの命を救うことができた善行の死は無駄ではなかったと思いたいです。
やり直そうとした時に全て手遅れだったという残酷さは厳しいものがありますが。
善行の死を知らされた晴海さんの、
「泣けない」「ホッとした」という心情はなんともリアルでした。
人の関係性が変わっていってしまうのは、
どうしようもないことなのでしょうか…切ないなぁ(;_;)

愛くんの能力で善行の最期の言葉を伝えたことに対して、
「そんな能力あるわけないのに!」と今更言われても…という感じ。
たとえ善行自身が言葉を残したとして、
それが本心かどうかはわからない…と言い出すのと変わりません。
疑いだせばキリがないってもんです。
それに、最初から他人の本性のようなものが見えることで社会から孤立した青年の苦しみ、
そのおかしな能力を受け入れるまでの葛藤が今まで描かれてきたわけで…。
信じてもらおうと本性を言い当てたら家族間に溝を作ることになり、
忌み嫌われ…それでも家族と向き合い続けた結果が善行が愛くんに言葉を託し、
その言葉を普通に受け止めることができたことが素晴らしいというか、
人が人を信じるってこういうことなんだなぁ~みたいな?
愛くんがやっと狩野家の家族になれた気がしてとても感動したので、
そういう能力の是非は関係ないと私は思いました。
まぁ、信じたくない人は信じることなく否定すればいいですけど。

正と剛の成長が見れたのも嬉しかったです。
正の家長を純ちゃんに譲る決断は、
それまでの向いていないのに長男だからという柵が純ちゃんへの悪感情を生み、
なんでも純ちゃんが悪いことにして責任から逃げていた自分では、
これから兄弟が結束してお母さんを支えていかなければいけない局面において、
その妨げになることに思い至った上での決断だと思うので、
無責任に純ちゃんに丸投げしたわけではないのではないかと。
引っ張って牽引するだけでなく、シンガリを務めることだって大事ですよ。
ピエロに徹することにした剛も立派でした。
だし巻き玉子のシーンは本当の意味での善行のお葬式に見え涙涙…。

今週も盛りだくさんな内容だったわけですが、
遊川さん的女性賛美?礼讃?がちょっと鼻についたかもしれません。
現代日本の女性の現状と解離しているのと、
そんなに強い女性像を押し付けられても…という反発も少し。
生まれ変わったら女になりたい愛くんと、純ちゃんのように生きたい善行。
生まれ変わりが本当にあるのだとしたら…生まれ変わりたくなんかないよ!(爆)
な~んてね♪オホホホホ(ゝω・) テヘペロ

あと、山田…さんの事情も判明し、泥棒猫が去って一安心♪
という気持ちはあるものの、必要だったの?感が強し。
先週の笑わせてほしいと純ちゃんにリクエストするお客さんエピソード同様に、
余計だったような?
ここを削ってもっと掘り下げられる箇所があったと思うのですが…。
それか、単なる浮気を心配させる要因でしかない謎の隣人で良かったのでは?
同情できる裏事情は蛇足でした。
今後はこういうよくわかないキャラの登場はなしの方向でお願いしたいものです。



ではでは

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