雑木帖

 ─ メディアウオッチ他 ─

「政治権力の情報部員」

2006-01-03 00:14:00 | メディア

森田実政治日誌 2006.01.02
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02382.HTML

 真の政治改革を進める上での障害
 …(略)…
 第二は「小泉首相にはマスコミという強大な用心棒がついている。小泉政治の批判者はマスコミによって徹底的に排除される。マスコミは小泉政治を批判する政治家に徹底的な攻撃を加える。大新聞と民放テレビの政治部記者はほとんどが小泉首相に仕える情報部員のごとき存在である。2005年政局において小泉批判派が負けた原因の一つは、小泉批判派の情報が政治部記者を通じて官邸に伝達されていたことにあった。政治部記者が小泉首相側の情報を批判派に提供することはまったくなかった。小泉政治を批判してきたため排除された政治家の一人は「政治部記者はほとんどが小泉首相の手先だ」と語った。
 これは私の個人的体験だが、2005年8月中旬、某テレビ局に生出演(これが私の最後のテレビ出演となった)して、小泉政治にほんの少しだけ苦言を呈した。あとでわかったことだが、そのテレビ局の官邸担当記者が私の出演した番組のプロデューサーとディレクターのところへきて、官邸側の“不満”を伝えた、という。この直後、私への連絡係の下請け会社のアシスタントディレクターは「いろいろありがとうございました」と“別れ”を通告してきた。
 官邸と自民党本部と公明党を担当している政治部記者のほとんどが、政治権力の情報部員化しているというのは、まことにおそろしいことである。
 新聞記者、放送記者には報道の自由、取材の自由が保障されている。とくに大新聞、大テレビ局の記者は、どこにでも取材に行って、誰とでも会うことができる。そこで得た情報が、すべての政治権力(官邸と自民党本部、公明党(創価学会)本部に伝達されているとすると、おそろしいことである。
 うーん、深刻だ。新たな問題か?いや多分そうではないだろう。そういうことを語る人が今までいなかっただけで、現場では前からそういう状況なのだろう。”アメとムチで骨抜きに!ここまで来た創価学会の「メディア封殺」構造”溝口敦(稿)でも次のように書かれているから。
 数年前、知り合いのNHKの記者から「ある雑誌で連載を始めると聞いた。何をテーマにやるのか」と聞かれたことがある。答えたところ、その日のうちに別のNHK記者から同じ質問を受けた。「やるのは宗教問題じゃないのか」とさえ念を押された。
 勘がニブい私も、さすがにおかしいと気づいた。で、手を回して聞いてみると、彼らは創価学会・公明党のためにスパイといって言い過ぎなら忠勤競争に励んでいたらしい。つまりNHKの予算、決算は国会の議決を必要とする。賛否のカナメを握るのは公明党だから、日頃から同党の覚えがめでたいよう努めている。
 創価学会公明党に仲よくしてもらうことはNHK内で昇進など有利に働くらしい。だから、しがないライターが反学会記事を書くか書かないかにまで関心を寄せ、要路の幹部にご注進する──。
 情けないことに、一部のNHK記者は創価学会・公明党のお庭番を買って出ている。だが、情けないのは全国紙も同じである。学生時代からの友人で、全国紙の事業部関係の局長だかに上った人間が2人いる。もう退職したから書くのだが、彼らの仕事は自社工場で聖教新聞からの印刷受注を確保することと、良好な関係を維持するため学会幹部の葬式に出ることという。
 一方では、七三一細菌部隊に関する考証の本「731」を最近著した人間がアメリカ在住の日本人女性で、石井四郎部隊長の故郷や東京での住居だった周辺を丹念に歩きまわったという話がある。

 「いまは証言を聞ける最後のとき」 青木冨貴子さん(在米ジャーナリスト)
 http://www.kenpou-media.jp/modules/interview/index.php/28.html

 七三一細菌部隊に関する書物はほんとに数えるほどしかない。実は部隊で幹部だった者たちは、アメリカが生体実験のデータと引き換えに秘密裡に免責をしたため、帰国後は、病院長、研究所長、研究所教授、大学学長、大学教授、副知事等となっており、医療業界に君臨し絶大な権力を持っていたのだ。

 昨年の8月、『週刊現代』の記者が安倍晋三氏の自宅に取材に行くとそこにタムロしていた番記者たちがいきなり憤って、『週刊現代』の記者を家の前から払って言ったのだという。
「雑誌みたいに低俗な取材はしていないわけ。分かる?俺たちは取材して真実を伝えてるんだ。いられると迷惑なんだよ!」
 やっぱり、深刻だ。

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