月も替わり8月となりました。 世界はオリンピックで姦しい。
日本は本日現在金メダル2個。 これから何処まで増えるか。
台風もここら辺には暴風を撒き散らしながら進んでいきました。
昨日は午後からけっこう雨となりましたが、そのお陰かたまたま偶然に虹を見ました。
けっこう大きかったです。 写真を撮れるものならば撮って皆さんにお見せしたかったけど…。
では本題に。
白内障は年を重ねれば必ず出てくる加齢現象のようなものであり、最も身近な眼科疾患です。
身内の方にも白内障と診断された方や手術を受けられた方がおられると思います。
当院では白内障手術を月に30件程度行っていますが白内障手術の技術は日々進歩しており、現在では手術を受けられた方のほとんどが満足されて退院されます。
今回はその白内障について話をしたいと思います。
病状と病態
白内障は水晶体というカメラに例えるとレンズに当たる部位が濁る病気で、濁りが強くなるとかすみや視力低下などのいろいろな症状がみられます。
原因
白内障の原因はほとんどが加齢です。
個人差はありますが一般には60歳を超える頃には軽いものを含めるとほとんどの方に白内障がみられます。
その他の原因としてはアトピー、外傷、ステロイド、放射線などがあります。
治療とその進歩
点眼で進行を少しだけ遅らせることができますが、基本的には白内障は手術以外に有効な治療はありません。
現在の白内障手術は円筒状の機械を眼球内に挿入して水晶体の濁りを吸引する方法で行いますが、機械の進歩により眼球の傷口は2.4mm程度の小切開で行うことができます。
そのため傷口を縫合する必要はありませんし、術後の乱視の軽減、術後の早期回復などのメリットがあります。
水晶体の濁りを取った後に眼内レンズ(以下IOLという)という人工のレンズを代わりに挿入します。
このIOLもかなり改良されました。
中でも乱視を軽減するトーリックIOLは、乱視が強い患者さんにはとても有効で私も良く使用しています。
また、ここ最近では遠近両用のIOLが話題になっています。
術後の満足度は高いようですが、適用に制限があることや健康保険の適用になっておらず自由診療となるため高額な治療費がかかることなどからまだ一般的に広まってはいませんが、将来健康保険の適応となれば遠近両用のIOLが主流になるのではないかと思われます
この様に技術の進歩により白内障手術はより安全な手術となっていますので、白内障でかすみなどを我慢しておられる方は一度診察してください。
本日の記事は、眼科部長那須医師でした。
<ハチドリの独り言(読書日記)>
ロスジェネの逆襲 池井戸 潤著 ダイヤモンド社刊 '12年6月発行 1,500円+税
オレたちバブル入行組、オレたち花のバブル組に続くバブルシリーズ第3弾です。
東京中央銀行にバブル時代に入行した主人公半沢直樹が系列子会社東京セントラル証券に出向され、「電脳雑技集団」というIT企業を訪問するところから始まります。
企業買収の相談を受けますが、その案件を親会社に取られ、半沢は証券会社の社長から能力を疑われ、うとんじられます。
そこから買収される会社「東京スパイラル」ホワイトナイト「フォックス」という会社が出てきてもうこれは戦争か。
誰が敵で、誰が味方なのか?
そして最後に笑うのは…? それは読んでお楽しみ下さい。
印象に残ったセリフ
「全ての働く人は、自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ。 会社の大小なんて関係がない。 知名度も。 オレたちが追求すべきは看板じゃあなくて中身だ」231頁
「どんな小さな会社でも、あるいは自営業みたいな仕事であっても自分の仕事にプライドを持てるかどうかが、一番重要なことだと思うんだ。
結局のところ、好きな仕事に誇りを持ってやっていられれば、オレは幸せだと思う。」 326頁
「仕事は客のためにするもんだ、ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。 自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合でみにくくゆがんでいく。 そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。
組織が腐れば、世の中も腐る。」 367頁(これは今の世の中をさしているのではないでしょうか。政治屋、傾営者、官僚などなど)
「どんな場所であっても、また大銀行の看板を失っても輝く人材こそ本物だ。 真に優秀な人材とはそういうものなんじゃないか」375頁
日本は本日現在金メダル2個。 これから何処まで増えるか。
台風もここら辺には暴風を撒き散らしながら進んでいきました。
昨日は午後からけっこう雨となりましたが、そのお陰かたまたま偶然に虹を見ました。
けっこう大きかったです。 写真を撮れるものならば撮って皆さんにお見せしたかったけど…。
では本題に。
白内障は年を重ねれば必ず出てくる加齢現象のようなものであり、最も身近な眼科疾患です。
身内の方にも白内障と診断された方や手術を受けられた方がおられると思います。
当院では白内障手術を月に30件程度行っていますが白内障手術の技術は日々進歩しており、現在では手術を受けられた方のほとんどが満足されて退院されます。
今回はその白内障について話をしたいと思います。
病状と病態
白内障は水晶体というカメラに例えるとレンズに当たる部位が濁る病気で、濁りが強くなるとかすみや視力低下などのいろいろな症状がみられます。
原因
白内障の原因はほとんどが加齢です。
個人差はありますが一般には60歳を超える頃には軽いものを含めるとほとんどの方に白内障がみられます。
その他の原因としてはアトピー、外傷、ステロイド、放射線などがあります。
治療とその進歩
点眼で進行を少しだけ遅らせることができますが、基本的には白内障は手術以外に有効な治療はありません。
現在の白内障手術は円筒状の機械を眼球内に挿入して水晶体の濁りを吸引する方法で行いますが、機械の進歩により眼球の傷口は2.4mm程度の小切開で行うことができます。
そのため傷口を縫合する必要はありませんし、術後の乱視の軽減、術後の早期回復などのメリットがあります。
水晶体の濁りを取った後に眼内レンズ(以下IOLという)という人工のレンズを代わりに挿入します。
このIOLもかなり改良されました。
中でも乱視を軽減するトーリックIOLは、乱視が強い患者さんにはとても有効で私も良く使用しています。
また、ここ最近では遠近両用のIOLが話題になっています。
術後の満足度は高いようですが、適用に制限があることや健康保険の適用になっておらず自由診療となるため高額な治療費がかかることなどからまだ一般的に広まってはいませんが、将来健康保険の適応となれば遠近両用のIOLが主流になるのではないかと思われます
この様に技術の進歩により白内障手術はより安全な手術となっていますので、白内障でかすみなどを我慢しておられる方は一度診察してください。
本日の記事は、眼科部長那須医師でした。
<ハチドリの独り言(読書日記)>
ロスジェネの逆襲 池井戸 潤著 ダイヤモンド社刊 '12年6月発行 1,500円+税
オレたちバブル入行組、オレたち花のバブル組に続くバブルシリーズ第3弾です。
東京中央銀行にバブル時代に入行した主人公半沢直樹が系列子会社東京セントラル証券に出向され、「電脳雑技集団」というIT企業を訪問するところから始まります。
企業買収の相談を受けますが、その案件を親会社に取られ、半沢は証券会社の社長から能力を疑われ、うとんじられます。
そこから買収される会社「東京スパイラル」ホワイトナイト「フォックス」という会社が出てきてもうこれは戦争か。
誰が敵で、誰が味方なのか?
そして最後に笑うのは…? それは読んでお楽しみ下さい。
印象に残ったセリフ
「全ての働く人は、自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ。 会社の大小なんて関係がない。 知名度も。 オレたちが追求すべきは看板じゃあなくて中身だ」231頁
「どんな小さな会社でも、あるいは自営業みたいな仕事であっても自分の仕事にプライドを持てるかどうかが、一番重要なことだと思うんだ。
結局のところ、好きな仕事に誇りを持ってやっていられれば、オレは幸せだと思う。」 326頁
「仕事は客のためにするもんだ、ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。 自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合でみにくくゆがんでいく。 そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。
組織が腐れば、世の中も腐る。」 367頁(これは今の世の中をさしているのではないでしょうか。政治屋、傾営者、官僚などなど)
「どんな場所であっても、また大銀行の看板を失っても輝く人材こそ本物だ。 真に優秀な人材とはそういうものなんじゃないか」375頁