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シン・仮面ライダー 観てきた

2023年04月20日 04時00分01秒 | アニメ(劇場版含む)

シン・仮面ライダー 観てきた
 
注:少しネタバレしますが、これから観ようかどうか迷っている方には参考になると思います。

私自身は、そもそもコレを観るつもりは全くなかった。庵野監督の大ファンでもないし。もちろん過去のシン・シリーズも観ていない。仮面ライダーのオリジナル TV 放送の時は中学生~高校生くらいでターゲット層は外れていたんだろうけど、地方で特撮ものとかあまり放送されていなかったせいか、何となく観ていた程度。ところが、先日 NHK で放送された 映画『シン・仮面ライダー』制作ドキュメンタリー『〜ヒーローアクション挑戦の舞台裏〜』( 4 / 15 再放送) を観て、ガゼン行きたくなってしまった。封切りが 3 月 18 日で 1 ヶ月近く経っていたが、近くのシネコンでまだやっていた。
  
さて、映画はどうだったか?採点不能かな。もう少し正確に言えば、採点する立場にないというか。映画自体を見に行ったのではなく、NHK のドキュメンタリーを観て、その結果はどうなっているのかを確認しに行ったようなものなので。とは言え、点をつけるとすれば、予習して観に行った贔屓も入れて 4 点(5 点満点)。
 
ざっと検索したら賛否両論で評価が分かれていた。確かに。最新の特撮を期待し、映画ならではの感動を求めて行くと、恐らくガッカリだろう。ツッコミどころ多々あり。逆に、自分は違うので正確な表現ではないかもしれないが、オリジナル版を知り尽くしているマニアの方が見れば、良い意味でくすぐられるようなシーンが多いのではないかと思う。
 
確認しに行った私はどうか。ドキュメントでは、殺陣の撮影が結構クローズアップされていた。監督と殺陣責任者?のやり取りは、TV 画面で見ていてもいたたまれないほどに緊迫していた。監督の主張の一つに「アクションの自然な動き」があった。禿同。監督は、確かワイヤーアクションも否定するような発言があったと記憶している。わが意を得たり。そのこだわりの結果か、作品中のアクションは非常に自然であった。ちゃんと殺し合っている。むしろ後から CG で付け加えられた血のりなどに違和感を感じた。仮面ライダーの重要なパートである殺陣シーンで演者の顔が見えないことは、演者だけでなくディレクションする側にも非常に不利なのではないか。そのせいか、仮面を外して演じられるシーンも少なくない。ほとんどスーツは着たままで仮面を外すので、少し変な感じがした。(オリジナルには無かったマントは、昆虫スーツ隠しのためらしい。)
 
後は、例えばライダーがジャンプして空中に上がったり、キックする場面とかは CG がダサい。これらは意図的な、オリジナル作品へのオマージュではないかと思う。他にも場面の省略とか。というか、何を残して何を新しくするか、非常に悩まれたのではないか。そういえばこの映画のコピーの一つに「そしてえたくないモノ。」ってのがあったな。
 
まとめ:本作は所謂エンターテイメントを期待して観に行くとガッカリすると思うので、そのような方にはお勧めしない。恐らく賛否両論の否定派が増えるだけだろう。例えば、巨匠が撮った作品で各シーンはすごく作りこまれているんだけど、全部見終わった後の感想としては何か物足りないというか、そんな感じ。私のように確認しに行くとか、庵野監督の大ファンの方には超おススメと思う。個人的にメーキングものは好きではなく基本的に見ないのだが、NHK のドキュメンタリーは良くできていて、むしろそっちの方が面白かったと言うと怒られるか。しかし、本編を観に行きたくなったのは事実。というか、ここではその NHK のドキュメンタリー作品を推薦して 〆 とさせていただこう(^-^;。

4 / 22 (土)午後 8:48 まで NHK プラスで配信。または NHK オンデマンドで有料視聴可能。
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023041502528
 



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