(以下の本文中はすべて敬称略ですので…)
毎年恒例になっている1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会が今年も行われ、ほぼ35,000人のお客さんだったそうです。
今はプロレスファンじゃないけど、嬉しい話題です。
自分はかつてプロレスファンでした。
正規軍と維新軍の軍団抗争、正体不明の増殖マスクマンことマシン軍団、帰ってきたUWF…毎週金曜8時が楽しみでした。
今になって思うと、自分がプロレスに求めていたものは、日常生活では到底味わえないであろう非現実的な感覚…ってことだったと思います。アンドレ・ザ・ジャイアントなんて存在そのものが非現実的だったじゃないですか。あと、自分の中では対象外でしたけど、有刺鉄線電流爆破マッチ…これこそ非現実の極致ですよね。
あと、前述の維新軍、UWFに始まって、反選手会同盟、NWO…といった会社に反旗を翻す(役回りの)集団に至っては、自然と胸を厚くさせられたものでした。TPGはちょっと…でしたけど、ただ自分はビートたけしファンだったので、彼がリングに立った時は完全に興奮、いや興奮なんてもんじゃなかったなあ…
ところが、今のプロレスは…どうやら自分がかつて興奮したプロレスとは別物みたいです。
前述の1月4日東京ドーム大会では、メインイベント、セミフィアナルとその前に3つタイトルマッチがあったのですが、いずれも防衛…波乱なくというか、無事滞りなくというか…安泰。
「オレはオレのプロレスで全員満足させてハッピーにしてやります。今まではレインメーカーとしてカネの雨しか降らせてこなかったけど、2018年、感動の雨、驚きの雨、幸せの雨、いろいろな雨を降らせていく」
というのが、メインで勝利したチャンピオン、オカダカズチカの言葉…正論。
どうやら、お客さんの心をいたずらに揺さぶることはせず、気持ちよく会場を後にして頂く…そんな清々しいものになってしまったようです。
個人的には残念な気もしますが、致し方ないかなあ…と思う部分もあります。と言いますのも、昔のプロレスはファンの心を揺さぶらせ過ぎた…前述のTPGでは騒ぎが起きて国技館が使用禁止になりましたし、橋本真也vs小川直也の橋本が負けたら引退マッチも収拾がつかなくなって、結局橋本は新日本を去っていきましたし…そんな時代を経験しているから、今のプロレスがあるわけです。
昔はアントニオ猪木が一強でしたけど、藤波と長州、三銃士となり、今は…前述のオカダカズチカがIWGPヘビー級チャンピオンですが…そういえば、タイトル! 今はいくつあるかご存知ですか?
IWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座、IWGP USヘビー級王座、IWGPタッグ王座、IWGPジュニアヘビー級王座、IWGPジュニアタッグ王座、NEVER無差別級王座、NEVER無差別級6人タッグ王座…ざっとこんな感じです。そのうち、ヘビー級のシングル王座が、IWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座、IWGP USヘビー級王座、NEVER無差別級王座の4つ。一応頂点がIWGPヘビー級王座ということになっているみたいですが、4つもあること自体が異様であり、かつてのジャイアント馬場、アントニオ猪木が一強だった頃とは時代が変わっている事の象徴だと思います。
昔はひとり輝くヤツがいて、それ以外は引き立て役だった…その典型がタイガーマスク。そして、引き立て役がダイナマイト・キット、ブラック・タイガー、小林邦昭…彼らは一見損な役回りに思えるかもしれませんが、タイガーマスクを輝かせることによって、自らも輝くことができることを知っていたのではないかと。実際彼らは輝いていた…でも、今は違う。引き立て役にさせられようものなら、団体を離れて別の団体に移るか、自らが新しい団体を起こす…といったことになりかねない。だから、タイトルの数を増やして、ひとりでも多くの選手に光が当たるように…といったところでしょうか。
プロレスにはブレイクしてほしい! ブレイクつまり…ぶっ壊せ! 壊れろ! 壊れっぷりに熱狂できるんだ! 連日報道されている相撲の話題、あっちの方がよっぽど壊れてるじゃないか! かつての朝青龍、今の白鵬の方が、よっぽどヒールじゃないか! 貴乃花親方に至っては完全に相撲協会に反旗を翻す図式になってるじゃないか!…すみません、取り乱しました。
…いろいろ書きましたけど、やっぱり昔のプロレスファンの戯言ですね。どうか、もしこの文を読まれてしまった今のプロレスファンの方がいらしたら、ただただごめんなさい。でも、書いてスーッとしました。
毎年恒例になっている1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会が今年も行われ、ほぼ35,000人のお客さんだったそうです。
今はプロレスファンじゃないけど、嬉しい話題です。
自分はかつてプロレスファンでした。
正規軍と維新軍の軍団抗争、正体不明の増殖マスクマンことマシン軍団、帰ってきたUWF…毎週金曜8時が楽しみでした。
今になって思うと、自分がプロレスに求めていたものは、日常生活では到底味わえないであろう非現実的な感覚…ってことだったと思います。アンドレ・ザ・ジャイアントなんて存在そのものが非現実的だったじゃないですか。あと、自分の中では対象外でしたけど、有刺鉄線電流爆破マッチ…これこそ非現実の極致ですよね。
あと、前述の維新軍、UWFに始まって、反選手会同盟、NWO…といった会社に反旗を翻す(役回りの)集団に至っては、自然と胸を厚くさせられたものでした。TPGはちょっと…でしたけど、ただ自分はビートたけしファンだったので、彼がリングに立った時は完全に興奮、いや興奮なんてもんじゃなかったなあ…
ところが、今のプロレスは…どうやら自分がかつて興奮したプロレスとは別物みたいです。
前述の1月4日東京ドーム大会では、メインイベント、セミフィアナルとその前に3つタイトルマッチがあったのですが、いずれも防衛…波乱なくというか、無事滞りなくというか…安泰。
「オレはオレのプロレスで全員満足させてハッピーにしてやります。今まではレインメーカーとしてカネの雨しか降らせてこなかったけど、2018年、感動の雨、驚きの雨、幸せの雨、いろいろな雨を降らせていく」
というのが、メインで勝利したチャンピオン、オカダカズチカの言葉…正論。
どうやら、お客さんの心をいたずらに揺さぶることはせず、気持ちよく会場を後にして頂く…そんな清々しいものになってしまったようです。
個人的には残念な気もしますが、致し方ないかなあ…と思う部分もあります。と言いますのも、昔のプロレスはファンの心を揺さぶらせ過ぎた…前述のTPGでは騒ぎが起きて国技館が使用禁止になりましたし、橋本真也vs小川直也の橋本が負けたら引退マッチも収拾がつかなくなって、結局橋本は新日本を去っていきましたし…そんな時代を経験しているから、今のプロレスがあるわけです。
昔はアントニオ猪木が一強でしたけど、藤波と長州、三銃士となり、今は…前述のオカダカズチカがIWGPヘビー級チャンピオンですが…そういえば、タイトル! 今はいくつあるかご存知ですか?
IWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座、IWGP USヘビー級王座、IWGPタッグ王座、IWGPジュニアヘビー級王座、IWGPジュニアタッグ王座、NEVER無差別級王座、NEVER無差別級6人タッグ王座…ざっとこんな感じです。そのうち、ヘビー級のシングル王座が、IWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座、IWGP USヘビー級王座、NEVER無差別級王座の4つ。一応頂点がIWGPヘビー級王座ということになっているみたいですが、4つもあること自体が異様であり、かつてのジャイアント馬場、アントニオ猪木が一強だった頃とは時代が変わっている事の象徴だと思います。
昔はひとり輝くヤツがいて、それ以外は引き立て役だった…その典型がタイガーマスク。そして、引き立て役がダイナマイト・キット、ブラック・タイガー、小林邦昭…彼らは一見損な役回りに思えるかもしれませんが、タイガーマスクを輝かせることによって、自らも輝くことができることを知っていたのではないかと。実際彼らは輝いていた…でも、今は違う。引き立て役にさせられようものなら、団体を離れて別の団体に移るか、自らが新しい団体を起こす…といったことになりかねない。だから、タイトルの数を増やして、ひとりでも多くの選手に光が当たるように…といったところでしょうか。
プロレスにはブレイクしてほしい! ブレイクつまり…ぶっ壊せ! 壊れろ! 壊れっぷりに熱狂できるんだ! 連日報道されている相撲の話題、あっちの方がよっぽど壊れてるじゃないか! かつての朝青龍、今の白鵬の方が、よっぽどヒールじゃないか! 貴乃花親方に至っては完全に相撲協会に反旗を翻す図式になってるじゃないか!…すみません、取り乱しました。
…いろいろ書きましたけど、やっぱり昔のプロレスファンの戯言ですね。どうか、もしこの文を読まれてしまった今のプロレスファンの方がいらしたら、ただただごめんなさい。でも、書いてスーッとしました。