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日本航空123便、墜落から29年。

2014-08-12 21:48:10 | 事件
日本航空123便の事故から29年、つまり30回忌という今年。
そのためか、本日フジテレビで特集番組を放送していました。

その中で、現在まで語り尽くされてきた墜落原因をあらためて検証していました。つまり、事故の原因は圧力隔壁の破損による事故、という事が最終的な結論です。

それはボイスレコーダーに記録されている3つの爆発音とも言えるノイズからわかります。
123便の垂直尾翼は大部分が消失していたため、その形状から推測すると、あたかも何かにぶつかった、或はぶつけられたような憶測を生みがちですが、結局は飛行機自体の問題でした。
その3つのノイズは圧力隔壁が損傷したのが最初の音、そこから空気が後部に入り、垂直尾翼を損傷させたのが2つ目の音、そして最後はさらに空気が流入し機体後部が吹き飛んだときの音、という説明でした。


ナショナルジオグラフィックチャンネルでは以前から「メーデー!」という飛行機事故にちなんだ番組を放送していますが、今日は日航123便の特集です。
この番組でも、原因は圧力隔壁の破損としています。そしてさらにその原因はというと、ボーイング社の修理ミスとしていました。

これまで123便の墜落原因を巡って、様々な書籍が出版されています。中には到底信じられないような原因をあげて批判している本もありましたが、原因はというと、ほんの些細な事です。
その修理ミスというのも、圧力隔壁を固定するボルトの配置をマニュアル通りに行わなかったという事のようです。2列で固定しなければいけないのに、1列しか行っていなかったという事です。

この「メーデー!」という番組を見ていると、飛行機事故って言うのは思わぬそして些細な事から発生している事が多いようです。
小さなねじ一本が原因だったり、ボタン一つをきちんと設定していなかったり、とかとか。

こんな事で亡くなってしまった乗客の皆さんは本当にお気の毒です。

また、123便の事故では、当時のコックピットの様子を記録したボイスレコーダーを聞く事ができます。
今回のフジテレビの番組でも流していましたが、聞くのはつらいです。
その中で高浜機長が「これはだめかもしれないね」とか「どーんといこうや」といっているのを聞くと何ともいえなくなります。このテープが公開された当時、機長のこのような言葉が批判されたという事を聞きますが、どうして批判されるのだろう、と思います。
垂直尾翼が破損という事は油圧系統がすべて破壊されてしまったのだから、飛行機は本当に操縦不能の状況です。機長達はそういう状況は全く知りません。それでも一生懸命頑張って飛行機の姿勢を整えていたと思いますが、それでも飛行機は全然反応しないので、機長も悟ったんではないでしょうか。
「どうでも無理」と。そのときの機長の気持ちを思うと、なんとも言えません。

その後、日本ではこの123便以上の飛行機事故は起きていないと思います。

ほんのちょっとしたことから起きてしまう、大事故。
どんな組織でも注意しないといけません。

常に注意して、多くの人の命が失われてしまうような事故というものは、本当にもうこれ以上起きてほしくないです。


















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