**馬耳東風**

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あぶない日本、災害地救援の主役は誰?

2016-04-23 | 世事諸々
普通に考えて主役は赤十字のはず・・

ところが毎年のようにある災害日本の災害現場で赤十字マークを付けて活動している人を見かけません。災害復旧や人命救助は自衛隊が十分以上に立ち働いている姿はどの災害現場でも必ず目にします、しかし、日赤が災害現場で何か役立つことをしている姿は皆目みることがありません。集まった支援物資を被災者に配る仕事すらしていません。

日赤は本来一番に災害現場に急行して被災者援助(救助は自衛隊がしている)必要物資を各自治体の保管場所から取り寄せて配布する、戸外に避難している人々のテント設営や炊き出しなど、するべきことは山ほどあるはずです。

ボランティアを集めて適所に采配するのも日赤が中心にやるべきでしょう。指揮者がどの災害現場にもいないので毎回、災害毎に右往左往しているように見えて、進歩が少しもないようです。日赤が災害支援チームを常備して支援のためのノウハウを蓄積して、国内のどの災害にも急行して見事な采配をふるって欲しいものです。

最近気が付いたのは、テレビやその他の団体が災害地支援の募金活動をしていて「皆さんの募金は全額(日本赤十字を通して)災害地に届けられます、という意味深な文言です。なぜ「全額」と断りを入れるのか、不審といえば不審です、寄付金の全額が被災者の応急の必要のために届けられ使われることは自明の理で、募金に応じている人はみな、そんなことは疑ってもみないはずですから。しかし、募金団体がわざわざ「全額」と念をいれるのは、ひょっとすると「全額を日赤に届ける」ことはするが日赤が通例によって「全額」から必要経費(?)を差し引いて日本の災害地のみならず外国の被災地へも分配することも(まま)あり得ると示唆しているようにも思えます。

それはとも角、日本赤十字社はどのような存在なのか、定款のようなもので国民に示して頂きたいものです。災害地に人材を送って実働的に救援に当たるよう、これからも災害は目白押しと思われる日本です、災害現場で救援の指揮者となり実経験を生かしてどの災害現場でも指揮をとれるプロの救援者となって頂きたい、と政府のどなたかにお願いしたいものです。

首都大地震さえ真近といわれる現在、災害救援の日赤が出動部隊を持っていないのは無為無策といわれるゆえんです。ボランティア団体が集めた募金を配布するのが主な任務(権益)というのが本当なら、この際、日本赤十字社の再構築を考えるべきでしょう。ナイチンゲールの主旨は自ら手を汚して負傷兵を手当するというものです。現場主義こそレッドクロス(赤十字)の原点のはずですから。

赤十字の災害現場への実働部隊を緊急に組織して頂きたいと多分、多くの人に異論のないことだと思われます。

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