**馬耳東風**

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便秘とは・・何日お通じがないことですか?

2016-04-04 | 世事諸々
「3日以上」と答えた人が多かったそうです。都内に住む30代、40代女性300人に訊いたアンケートで、中には「一週間以上」と応えた人も何人かいたそうです。認識のなさは驚くべきものだった、とこの調査に係わったヨーグルトメーカーの研究員は嘆いていました。

正解は「一日」というもので、毎日の規則正しい便通が正常ということです。それが如何に健康にとって大切か、ぜひ知ってほしいということでした。

ヨーグルトメーカーの提言は当然ながら、便秘の解消法は生きたビフィズス菌入りのヨーグルトを毎日食べること、というもので、便秘薬の服用で便秘そのものが治ることはないと強調していました。

ヨーグルトの有用性は欧米で早くから言われていて研究も進んでいるのですが、最近アメリカでは便秘などより、より切実な問題、肥満解消、あるいは予防のためにヨーグルトの効用の研究があります。200kg級の体重も珍しくないお国柄、数年前から国家予算でその対策に乗り出しているそうです。カリフォルニア大学医学部も委託を受けて研究をしているそうですが、肥満対策に有望なのは大腸で、1千種以上の大腸内細菌群の中に肥満の原因菌種がいくつかあり、それを抑制する菌種をヨーグルトの中で培養する方法を模索しているということでした。

また、別の大学研究所では、大腸菌中にアトピー性皮膚炎を抑制する菌種も発見されていると報じています。便秘の解消も重要ですが、アトピー性皮膚炎の原因因子が大腸内にあるという発見は、病気の原因究明の視点を変えるもで、大腸の中に多くの病気の原因因子が潜在している可能性をを示唆するものとのことです。

日本では欧米に比べるとヨーグト消費量は低く、便秘の効用と胃がん予防のピロリ菌滅菌をうたうものなどで、広範なヨーグルト効果の認識は不十分とのことでした。

市販の便秘薬や整腸剤のような腸内細菌を無差別殺菌・滅菌する薬剤は副作用が大きく、ヨーグルトメーカーは是認できないとのことです。ヨーグルトを食して腸内細菌バランスをビフィズス菌優位にするのが当面唯一の対処法と主張していました。


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