21世紀新訳・仏教経典(抄)

西川隆範編訳・桝田英伸監修

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自己について-法句経  その13

2011-01-16 20:02:48 | 経典
「渇愛」より

たとえ木を切っても、しっかりと張った根を断ち切らなければ、木は再び生えてくる。
それと同じように、
〈渇愛〉の根である〈潜勢的形成力(無意識に無意識を形作る力)〉を断たなければ、
苦しみは繰り返し現われる。


世に〈快楽〉ははびこり、人は〈欲望〉で潤う。
まこと、人々は〈歓楽〉に耽り〈楽しみ〉を求めて、〈誕生と老い〉を繰り返す。


〈愛欲〉に駆り立てられた人々は、罠にかかった兎のようにじたばたする。
“束縛の縄”に縛られ、〈執着〉にまみれて、永い間繰り返し苦しみを受け続ける。


〈愛欲〉に駆り立てられた人々は、罠にかかった兎のように喘ぐ。
だからこそ、
修行者は“欲望から離れること”を求めて、〈愛欲〉を断ち切らねばならない。


過去を捨て、未来を捨て、今を捨てるがよい。
こうして〈生存〉を超えた者は、すべてから心が解脱して、
〈誕生と老いの繰り返し〉から離れる。
 

あれこれと考えて、心が乱れ、〈愛欲〉に激しく染まっているのに、
その〈愛欲〉を美しいものと見なす人は、〈愛執〉がますます増えていく。
このような人は、“束縛の絆”を強固なものにしている。
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2 コメント

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Unknown (ざびえる)
2011-01-19 02:21:33
今の世の中に欠かせない教えの一つですよね。こういったことが人々の考えの手助けになれば、もっと良い社会が作り上げられるのではないかと思います。
Unknown (桝田 英伸)
2011-01-19 08:37:26
ざびえる 様、コメント有難うございます!
そうですね。
お釈迦様のみ教えは
俗世に生きている者にはショッキングでさえありますが、
その境地から語られる“透徹した眼差し”には、
かえって非常に活き活きとした瑞々しさを感じずにはおれません。

むしろ、こちらの生き方のほうがより人間らしい、力にみなぎっているのではないか・・・?

そう思って頂ければ幸いです。

合掌。

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