5時だよ、ゴハンだにゃん

(元)外ねこさんに支えられる日々と、
野良猫さん一家TNRの記録

便秘は続くよ、どこまでも

2021年10月11日 | 巨大結腸と術後のケア

さて、福のその後ですが。
2Fの保護部屋で修業をしつつ、一歩とふわりとの交流を図っていたのだが…まさかの完全拒否。
一歩とふわりは福のケージを置いているリビングに寄り付くことさえしなくなり、一歩はたまに目が合うと全力のシャー!!
別に福が何かをしたわけでもなく(だってケージの中だしw)、私が見ている限り一度だってシャーをやり返したこともない。が…生理的にダメってやつなのか?
ふわりは精神的にきちゃったのか、お腹の調子まで崩す始末で。
排便の管理をするのなら目が届きやすい2Fの方が望ましいけど、さすがに双方ともに限界だなぁ…orz

福を含めて9匹の猫たちの部屋割は意外に難しい。相性って大事だもんね。誰だって気の合わない相手と暮らしたくないもんね…。
唯一残された方法…これは未だ外暮らしをさせてしまっている子たちの今後を左右してしまう可能性もあるので安易に選択できなかったが、もう致し方ない。
2Fのケージを引き払って、福二度目の引っ越し。今度の住まいは「ちょびこルーム@離れの保護部屋」
猫たちが、かれこれ1年半以上前の記憶をとどめているのかどうか…血縁だったかつての藪っ子たちはそこそこ分かり合えていたように思ったが今回は??
外暮らし時代、福のことが大好きでいつもミミと福の取り合いをしていたちょびこ…だ。そこに賭けてみる大博打にでた下僕。ええ、ただの苦し紛れです。
ちょびこルームに入れたケージに福をイン。しばらくするとタワーの上から様子をうかがっていたちょびこがコトッと下り、トコトコとケージに。
そして福と感動の鼻ちょん…からのシャーwwwwwww でも憶えてた!福もちょびこが分かる様子💛ちょっとうるっときたよ。その後は1Wほどかけて徐々に
福をフリーにする時間を増やし、環境変化で便通不良になったが無事開通し、今ではおたがいに頭をごつつんごつつんしあう懐かしい姿が見られるようになった。
猫は唯我独尊的な動物に思われることが多いけれど、個々を尊重し認めあう高い社会性と適応能力を持つ動物なんだよね。
そして今回もそんな猫たちに結局助けられた下僕であった(笑)

…と、福が保護部屋ライフに邁進していたころ、隣のニッキさんルームでは新たな事件が起こりつつあった。
事件は現場✖でなく猫部屋〇でwいや…事件の現場が猫部屋なのか。元々便秘がちで、いきんでは嘔吐しがちなうっしー。
1年ほど前から可溶性繊維を導入しわりと調子よくしていたが、少しずつ便の量が減っていることにふと気づいた。
可溶性繊維を好んで食べてくれるうっし-の便は特徴的なのと、絶対砂かけしないのでわかりやすい。
もともとながら食べで、ゴハンタイムにわっせわっせと食べる子ではないが、置き餌している可溶性繊維が夜には無くなっている感じ。
でも便の量が減っていると感じた頃、たしかに食べる量も減ってきていた。

食べてないから出ないのか?出ないから食べられないのか?食べてないならどうしてなのか???福の下剤を一度試してみるが反応がない。
考えられる状況を整理する。元気はある。でも食べていない。
熱はない。嘔吐もない。咳もない。うん、感染症ではなさそう。
下痢もなく、下剤をかけても便汁すらない。直腸付近を触診しても硬いものが触れるわけでもない。お腹は張りっぽい。でも腹水という感じじゃない。
腸蠕動を聴いてみようと思ったが、うっしーハンパない喉鳴らしでなんも聴こえねーし。ただ便汁すら出ないということがとにかく引っかかっていた。
とにもかくにもシロートの私がどうにかできるレベルじゃないことは明らか。翌朝、朝イチでうっしーをびよいんに送り届けた。

便が出ないんだよね…という私にVETもお腹を探って「だけど固いうんちが直腸に詰まっている感じでもないね」
福の下剤を飲ませたけど反応が無く、便汁も出ないと白状する。「そっか、そうなるとやっぱりもっと上で詰まってるのかな。レントゲン撮ってみようか」

             

結果はやはり…な巨大結腸。直腸に届いた分の便は排出されたが、そこから前 下行結腸以前にぎゅうぎゅう詰まっていた。だから外から触診しても
便塊は触れないし、下剤をかけても便汁が流出することもなかったのだと納得。
ただ幸いにも福とは違って便塊の径がそれでもまだ小さいこと、横行結腸や上行結腸に溜まっている便は軟らかそうなことから、糞便鉗子を使用して
摘便をすることになった。
オペ後、取れるだけは取ったのであとは福と同じ下剤を使用して排便を促すように…とスタッフから連絡をもらい、夜勤明けのダンナにピックアップして
もらったうっしーは、夜遅く私が帰宅した頃にもさすがに元気がなかった。
下剤飲ませて、お腹もマッサージして…2匹になるとさすがに忙しい。そして残念なことに数日経ってもうっし-の便は出てこないし、食べないままだし。

レントゲンではもじゃのような骨盤骨折の跡があるわけではないのだが、うっしーは僅かに左後肢を摺るようにして歩く。外暮らしをしている間に事故などで
神経を損傷したか、なにか他に先天的な疾患があるのかもしれないが、とにかく正常な排便反射が起きにくい状態なのだろうとの診断。
少なからず便が下りてきているかどうか確認したくて再受診&レントゲン 先日摘便して空になった部分までには便が移動してきていることを確認。
そしてさらに数日後、とうとう大量の宿便がっ!大量過ぎて反射で吐くおまけつきとはいえ自分の便秘が解消されたようでなんだかスッキリ。
そこからはコンスタントに食べるようになり、どうやらそこそこの量が直腸に溜まらないと排便反射が起きないらしく1回/4~5日程度ではあるが
便が出るようになった。そしてこれまでふくよかだったうっしーの腹周りが驚くほどスッとしたのは言うまでもない。
ニンゲンにとっても猫にとっても便秘は、ダイエットの天敵なのだとつくづく思い知った瞬間であった。

もじゃは保護後、可溶性繊維を食べるようになってから下剤投薬が必要なくなったが、福とうっし-はどうなるだろう?
便性をみながら投薬量を変えてみているが、なかなか手強い感が否めないwちなみにうっしーよりも福の方が投薬に手を焼いている。下僕の手の甲傷だらけ。
職場でも日々便と下剤に悩み、家でも悩む。もはや便の下僕。だけどちっとも嫌じゃない。
食べることは生きること。そして出すこともまた、生きていくこと。そうして明日という奇跡が生まれ、積み重なっていくと思えば。


2 Comments

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Unknown (Chel)
2021-10-13 18:03:06
猫にも生理的に無理ってあるんですね…。
まぁ、だからこそ、保護猫さんの譲渡にトライアル等があるんですよね…でも、そんな中でちょびこさんと上手くいって良かったですね!
猫は忘れる動物…なんて聞いた事がありますが、やっぱり記憶の隅に残ってるんですね~なんか嬉しく思いました★

うっしー君もスッキリ出来て良かったですね♪
このレントゲンを見ると、すごい詰まり方(驚)
これは苦しかったでしょうね…
でも、しろりんさんで手を焼く便秘さん。
とても自分に対処が出来るとは思えない…ですが、ほんと排便は大切だと痛感してます~
我が家もそうならない様に、もう少しケアしてあげたいと思いました!
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Chelさま (しろりん)
2021-10-14 19:36:50
お久しぶりです。コメありがとうございます。
福の猫部屋移動大失敗の巻…今となっては笑えますが当時は結構真剣に悩みました。
ふわりも一歩もほぼ同居ネコがいる状態で過ごしてきていたので、まさかあんなに
拒否るとは思いもよりませんでした。福がデカいおっさん猫だったことがたぶん
ダメだったんでしょうけど…あーみえて福は外に居る時にはおんにゃのこ達にモテモテの
おっさんだったんですよ。なのに、あのふわりの嫌いようといったら…。
やはり生理的にダメ、もしくは経験を積んだ上でデカい猫が怖かったのかもしれませんね。
ぽぽのすけに襲われてるしw
ま、とにもかくにも今回はちょびこのファインプレーで助かりました。
少し肌寒くなり、2匹でくっついて寝ている姿を見ると、収まるべきところに収まったのだと(笑)

しかし…どうしてうちには便秘の猫ばっかり来るんでしょう?加齢に伴う便秘傾向のこも含めると
結構な数なんですが(汗)
ともあれ、ださなければ食べられないので日々必死。
協力という言葉を知らない猫さまたちに食べて出していただくべく工夫を続ける日々。
ネコアタマと言えど、なにしろ向こうの方が数が多い。すでに数が減った脳細胞にとっては
「してやったり!」より「してやられたorz」が圧倒的に多いわけですが、
そんな数少ない「してやったり!」な情報でも共有していけたらいいですね。
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