モアジョイアス、いわしました

今日G1５勝の女傑モアジョイアスMORE　JOYOUSに乗った～～！！

って言っても前運動と後運動のトロットですけど、それでも十分価値があるっ

て。そもそもいつもはベテランのポニーライダーが持っていく馬なのに、今日

はなぜか僕が指名されたわけで・・・はっきり言って、モアジョイアスに乗ったこ

とのあるライダーなんて

主戦騎手のナッッシュ・レイラーと調教主任のスティーブだけですよ。なんで呼

ばれたかな？俺が・・・・よくわからないけど。

前運動のトロット２周は思いっきり負荷をかけて乗ってやって、モアジョイアス

が軽速歩（トロット）で汗まみれになるくくらいギッチリ苦しめた。当然馬が苦し

い時は乗り役も苦しい。はっきり言って今朝は腰が痛い

☆⌒(＞。≪)　((((；゜Д゜))))

でもモアジョイアスは頭がいいから、無駄に抵抗したりはしなかったから、

乗馬の要領で、馬の頭をぐっと引き込んで、馬の首がまるで弓の弦が「三日

月の形」にしなるように手綱を操作して負荷をかけるわけです。前へ前へと進

もうとする馬の推進力を、馬の頭を抱え込んでツル首にすることで下へと逃が

してやるわけです。そうすることで、１００の力で走っている馬のスピードを４０

に落とすことができるわけです。４０のスピードだけど、馬の使って

いる力は１００なわけで・・・・１００の力を使わせつつ、実際は４０のスピードし

かでてないわけで・・・・・脚に負担をかけずに、でもしっかりと負荷のかかった

調教ができるわけです。

５頭ほどにこれでもかっていうくらい負荷をかけてトロっトかけたからね。責め

馬の前に。そうするとたかが軽速歩なのに、ものすごい馬が汗をかいてるか

ら、ジョッキーと乗り変わるときに、「これ調教終わってない？」とよく聞かれま

す。終わってないよ。俺ががんばってがっつり負荷をかけて軽速歩を１週した

だけだよ。馬に負荷をかけて乗るという意識を持っているライダーはほんとに

稀有で、よその厩舎のライダーをみても、そのような意識をもってのっている

連中はあまり見当たりません。

でもゲイ厩舎で朝だけ働いているフリーのライダーのティムというおっさんはも

ともと乗馬のインストラクターをやっていた男で、日本の北海道でも仔馬の馴

致の若手指導をしていたという経歴をもっていて、彼が僕の先生です。日本語

もかなり達者です。

「あなた、少し上手になったねー」といってくれます。他にも

「わたし、ちょっと髪の毛少ないねー」

「この馬遅いねー」

「仏の顔もサンドまでねー」

などなど、フレーズで覚えているようで・・・・・

彼はゲイ厩舎の馬の中でも

特にうるさい馬や、まっすぐに走れない馬、引っかかってまともに調教にならな

い馬などの「矯正」を主にになっている人で、ギャロップをかけたら騎手のほう

がうまいしょうが、めんどくさい癖馬にのせたらティムの方が上手です。やっぱ

り乗馬っていうのは基本なので、習っておいて損はないですね。競馬馬の調

教も基本的には乗馬の沿線上にあると思います。

ティムのおかげて、少しずつ引っかかる馬にも乗れるようになってきました。

でも楽しかったゲイ厩舎も明日１２/２８で終わりです。ビザ切れです。

一週間だけゆっくりして、来年２０１２年の２/０６にアメリカへ帰ります。

ハワイ経由ですよ。ハワイ、サン・ディエゴ、アトランタ、レキシントンという

手順。まずはきちんとハワイで入国審査にパスできるかが問題です。