最近のトリクミ

ＨＰにも少し書いたのですが、

僕が最近、いろんなイベントに、
より積極的に参加する理由は、

そのものズバリを勉強したいこともありますが、
そこに参加する大工さんや建築家と話がしたいからなのです。

それはなぜかといいますと、
木造建築の伝承です。

今、建築現場では、50代60代70代のベテランの大工さんが、
おもに頑張ってくれています。

若い大工さんもいますが、
将来を担っていく数とは到底思えません。

では、なぜそんなことになってしまったのか自分なりに考えると、
商店街がシャッター通りになったように、

建築界も、ごたぶんにもれずに、
大手企業の経済優先にうもれてしまっていて、

優秀な大工さんが、大手ハウスメーカーの
下請けをやっているような状況です。

物の価値、文化、芸術、人の心といった、
本来の人間社会が持つべきものを、
忘れていく傾向を見るのです。

そこで、そんな状況を何とかしたいと思って、
僕一人の行動で何が変わるとは思えませんが、
じっとしていられないのです。

そこで、大工さんを見つけては、
話しかけ、お互いに、持ってないものを、
出し合い、助け合い、

大工さんは、優秀な技術をふるってもらい、
設計者は、設計デザインして、
お施主様に喜んでもらえる流れを、
協力しあってやって行きませんか？
と話しています。


でも、ここに来て、
そんな話をしている大工さんから、

リフォームの相談にのってくれとか、
お施主さんのところに一緒に行ってくれとか、

そんな電話をいただくようになってきました。
まだ、結果が出ていませんが、嬉しいことです。


このところ、続けて、
非常に暑苦しい話を長々としてしまい、
すみません。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
ＢＯＸ建築設計室
清水　敏