今月2日(日)に発生した
中央自動車道の笹子トンネル崩落事故
9人の犠牲者を出した大事故である
マスコミは連日、事故の原因と結果、
責任の所在をクローズアップしている
いつものパターンだ
でも今回の件て実はそんな単純な問題じゃなくて
大げさにいうと「終わりの始まり」なんだとか
つまり「インフラの崩壊」が始まったということ
キーワードは「老朽化」で
日本の公共事業である道路やトンネル、橋などの整備は
インフラとして高度成長期の'60年代前半から始まり
一方、これら経年劣化の限界がおよそ50年なのだそう
「作ってから50年たったら壊れちゃうかもよ」と
まさに「今」なのだ
アメリカのニューディール政策が1933年
(経済政策の一環で大規模なインフラ事業を行った)
それから50年後の1983年に
コネチカット州にあるマイアナス橋が崩落した
当時は「荒廃するアメリカ」と呼ばれたそう
単なる技術力不足とか手抜き工事じゃなく
「寿命」なのだ
問題はこのインフラ整備が一時期に集中したことで
今後一気に今回のような事故が
至るところで起こる可能性があるという懸念だ
修繕レベルではなく
建て直すことでようやく解決される(リスタートする)のだ
じゃぁ、そのための膨大な財源はどうするの
…と地味に面倒な問題なのである
唯一の救いは
今回の事故が選挙前というタイミングだったこと
ぜひ政策の一つに組み込んで語ってもらいたいものだ。
お金が無い無いと役所は言いますが、国家・地方公務員のボーナスを停止すれば、そのくらいのお金はすぐにでてきます。
凡人からすれば簡単なことですが、現実には一番実現が難しいことです。
もう30年以上も前からわかってた問題を先送りにして、
現実に直面した今になっても対策の声は聞かれませんね
地方分権にしちゃったら、より面倒なことになりそうな気もしますが、そのツケはやっぱり我々がかぶることになるんでしょうね。