【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

今日(狂)の狂言 : 08月09日(金曜日) & 旅と文化の足跡が野帳

2024-08-09 05:10:18 | 浪漫紀行・漫遊之譜

★ 忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 

◆ イタリアはピサの大聖堂で鐘楼となる塔が着工(1173年)、しかし建築最中から傾き始め地盤の軟弱さを計算に入れない欠陥建築だったことが判明することに。 ◆ テニアン島を飛び立ったB29がコクラに核物質を大喰らいしたデブを投下しようとするが、曇っていたので標的をナガサキのミツビシに変更。でも外れて天主堂の近くで炸裂した(1945年)。 ◆ 冷戦時代に一強を誇ったアメポチ政党が、結成後38年で初めて野党に転落(1993年=細川護熙内閣が発足。38年ぶりの非自民政権)。

◎ ◎ 型破り登山家、1カ月で6つの8000m峰に登頂成功 =前節= ◎ ◎

- - -エベレスト、ローツェ、マカルー、野心的で有言実行のニルマル・プルジャ氏- - -

=National Geographic Journal Japan 〉ニュース〉旅&文化〉 

・・・・2019.05.28 / 文=FREDDIE WILKINSON/訳=北村京子

  5月24日、ニルマル・プルジャ氏は、故郷ネパールにそびえる世界第5位の高峰、マカルー山への登頂を果たした。これだけを聞いても、たいしたニュースではないと感じるかもしれない。酸素ボンベをかつぎ、シェルパの助けを借り、ごく普通のルートを経由して山に登ったに過ぎないのだから。

  しかし、氏がそのわずか48時間前に、世界第4位の高峰であるローツェ山の山頂に立っていたと聞けば、そのすごさを実感できるだろう。しかもその12時間前には、彼はエベレストの山頂にいたのだ。

  ニムズという通称で知られる彼はこの春、わずかひと月足らずの間に、世界で最も高く、最も危険な6峰(アンナプルナ、ダウラギリ、カンチェンジュンガ、エベレスト、ローツェ、マカルー)の登頂を成功させた。実に華々しい成果だ。しかしニムズ氏にとってこれは、自身のプロジェクトの第1段階を完了したに過ぎない。最終的な目標は、7カ月間で世界の8000メートル峰全14座の登頂を果たすという極めて野心的なものだ。

 「3日以内で登頂してみせよう」

  伝説的な登山家ラインホルト・メスナーが、すべての8000メートル峰への登頂を世界で初めて成功させたのは1986年のこと(プロジェクトの開始は1970年)。それからの33年間で、約40人が14峰への登頂を果たしており、その大半が目標達成までに数十年を要している。現在の最速記録は、ポーランド人登山家イェジ・ククチカによる7年11カ月と14日だ。(参考記事:「Webナショジオ・インタビュー 登山家、竹内洋岳」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20120913/322989/  

 ニムズ氏の計画が順調に進めば、10月までに目標を達成することも可能だろう。それが偉業であることは間違いないが、登山界の保守的な派閥からは、ある程度の反発があることも予想される。エリート登山家の中には、彼のスタンドプレー的なスタイルや、世間の注目を集めることを厭わない態度を快く思わない人もいるからだ。

  メスナーや、その後8000メートル峰への登頂を成功させた登山家たちは、どのように山を登ったかということが、登頂したことと同じくらい重要だと主張していた。彼らの多くが酸素ボンベの使用も、ロープをあらかじめ張っておいてもらうことも、シェルパに案内してもらったり、予備の装備を運んでもらったりすることも忌避していた。登山家たるものは高度なルートにチャレンジし、できるかぎり新しいルートを確立すべきだとも考えていた。そして登頂に成功した場合でも、それについてメディアに向かってべらべらとしゃべるのは、はしたない行為とされていた。

  ニムズ氏はしかし、現代の便利なやり方や道具を存分に活用して、まったく悪びれるところがない。彼は酸素ボンベを担がせたシェルパを先に登らせて高地のキャンプで待機させたり、インスタグラムにヒマラヤ登山のドラマチックな写真を次々にアップしたりしている。ニムズ氏はまた、プライドの高さも隠そうとしない。たとえばエベレスト登頂に出発する前には、こんな投稿をしている。

 「……僕は世界で最も危険で、登る人もあまりいない3つの山に3週間足らずで登ってみせ、その間、デスゾーンよりも上で予定外の救助活動を2度行った。……そして今度は、エベレスト、ローツェ、マカルーに3日以内で登頂してみせよう。自分が持つ世界記録を破るつもりだ」

 不遜な物言いをするだけでなく、ニムズ氏はどうやら、口にしたことを現実にするだけの実力を備えているようだ。これまでのところ、彼は自らの言葉通りに6つの山を制覇し、同行したシェルパたちからの尊敬を集め、熱心なファンを獲得している。現在、ヒマラヤにはアジアからかつてないほどの人が押し寄せているが、そうしたアジア人登山家の中に、特にファンが多いという。(参考記事:「標高5000mに出現する季節限定の街 エベレスト」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/052000285/

 「彼は歯に衣を着せずに率直に話をします」。ニムズ氏が今年最初に登った8000メートル峰であるアンナプルナで、偶然チームを組むことになったカナダ人登山家のドン・ボウイ氏はそう語っている。「それでいて、人に会えばすぐににっこりと笑顔を見せる、とても親しみやすい人です。常に情熱に溢れ、その熱意が周りにいる人たちにも伝染して活気を生み出します。あれほど嘘偽りがないと感じさせる人は、そうはいません」

 救助するのは、山に登るよりずっと難しい ○◎  エベレスト山頂を目指してベースキャンプを出発するおよそ12時間前、ニムズ氏は自身のテントにわたしを迎え入れ、コーヒーをいれてくれた。 「調子はどう」。気さくな調子で彼は尋ねた。そしてこちらが答える前に、「僕は上々だよ、ブラザー」と続けた。

  身長は170センチほどと、ソーシャルメディアでの英雄的な活躍からイメージするよりも低く、わずかに労働者階級のアクセントがある英語を話す。背後ではメディアチームがラップトップを叩いたり、カメラをいじったりとせわしない作業が続く中で、ゆったりとくつろいだ様子だ。

 「これまでのところ、僕のプロジェクトで最も重大な出来事と言えるのは救助活動だ。あれは予定外だった。ほかはすべて順調だよ。8450メートルから人を救助するのは、山に登るよりずっと難しい」  

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

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