お客さんからまた本を頂いたので読みました。
今回読んだのは、宮部みゆきの「名もなき毒」。
「誰か Somebody」と言う前作があり、その続編です。
丁度1年程前にその前作を読み、後味の悪い終わり方に、続編は読まないだろうと思っていたのですが、頂いた以上は読まないわけにも行きますまい(^^ゞ
てなわけで、読みました(^o^)
いやいやどうしてどうして、期待していなかっただけに、とっても面白く感じました。
ストーリーは主人公の勤める編集部でアルバイトとして働いていた女性が数々のトラブルを起こし首になり、その首になったことへの腹いせに執拗な嫌がらせを仕掛けてくる事件と、青酸カリ混入による無差別連続殺人事件とが同時進行します。
ここに登場する原田いずみって女がまたとんでもなく嫌な女で・・・(>_<)
自分の非を決して認めず、悪いのは自分ではない、相手が悪いのだ、としか考えず逆恨みする気違いのような人物。
ここまで酷い人間はそうそうはいないでしょうが、でも、確かにこう言う人間って身の回りにもいますよね~(>_<)
自分を正当化したくて平気で、自分に都合のいい嘘をつく奴。
この作品は、その名の通りの「毒」と、もう一方、人間が持つ目に見えない毒(=悪意)についても上手く描き出しています。
宮部みゆきは現代社会の種々の問題点を小説に盛り込むのが非常に上手いですね。
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