Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

BLUE VELVET

2008-07-07 23:58:01 | David Lynch
ジェフリーは急病で倒れた父を見舞った帰りに、野原で人間の切り落された耳を発見する。
その謎を解くため、刑事の家を訪ねると、娘のサンディは歌手のドロシーが関係している事をほのめかす。
ジェフリーはドロシーの部屋に忍び込むことを計画する。
彼がドロシーの部屋に忍び込んで目にしたのは、犯罪者フランクが卑猥な言葉をわめきちらし
ドロシーを犯す光景だった・・・。
次第に彼はそんな不思議な世界に引きずり込まれてゆく・・・・。

    


久しぶりにリンチ作品を取り挙げました。
デヴィッド・リンチを語るとき、欠かせない作品「ブルー・ベルベット」
リンチの特異な美意識が全面的に開花した作品といえます。
この作品ほど監督の作風の変化が如実に現れている作品も少ないでしょう。
この作品を観て彼のファンになった方も多いのではないでしょうか。

「ブルー・ベルベット」は、リンチがこれまでに手がけた作品の中で、
最も完成度の高い作品ではないかと思います。
従来の長編映画の伝統的手法を十分に取り入れつつ、リンチ独特の美学と、
異常なまでのこだわりが完璧な形で実現されています。
ときにはショッキングなシーンで、ときには屈託のないシーンで観ている者を魅了し、
処女作「イレイザーヘッド」と同様に、一度観たら決して忘れられない仕上がりになっています。
この作品はセックスに対するリンチの強い関心を大胆に解き放った映画でもあり、
彼の幼少の頃のトラウマ恐怖征服欲、そして、性の陶酔感などと絡めて
セックスというものを描いています。

   

しかし、この「ブルー・ベルベット」の性描写はあまりにも過激だったため、
観客に衝撃を与えただけでなく、反感を買い、倫理的な論争をも引き起こしました。
ここまで強烈な反応が出たのも、この作品が「芸術的」だということが認められたから
なのでしょう。

この後、世界的に大ヒットしたTVシリーズ『ツイン・ピークス』
このシリーズの平凡な日常から一転して、異常なまでの欲望と恐怖が渦巻く世界に
入り込んでゆく様は、本作が原点なのです。

■「BLUE VELVET」関連映像
予告編>>>
オープニングシーン>>>
シーンその2>>>
シーンその3>>>
シーンその3>>>

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【ブルー・ベルベット(BLUE VELVET)】
監督・脚本:デイヴィッド・リンチ
出演:カイル・マクラクラン イザベラ・ロッセリーニ デニス・ホッパー
   ローラ・ダーン ジャック・ナンス
1986年作品
全米批評家協会賞 最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀助演男優賞・最優秀撮影賞受賞
ロサンゼルス映画批評家協会 最優秀監督賞・最優秀助演男優賞
シッチェス国際ファンタジー映画祭 最優秀監督賞・最優秀助演男優賞受賞
モントリオール国際映画賞 最優秀主演男優賞受賞
アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭 グランプリ受賞


ブルーベルベット (特別編) オリジナル無修正版

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


■関連作品LINK
イレイザーヘッド 完全版<ニュープリント・スクイーズ>

パイオニアLDC

このアイテムの詳細を見る

ツイン・ピークス ファーストシーズン

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る

ツイン・ピークス セカンド・シーズン Part1 スペシャル・コレクターズ・エディション 【3枚組】

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

このアイテムの詳細を見る

ツイン・ピークス セカンド・シーズン Part2 スペシャル・コレクターズ・エディション 【3枚組】

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

このアイテムの詳細を見る




最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (GONZO)
2008-07-10 20:53:33
こんばんわ。
この映画、すごいですよね。
何か見てはいけないものを見ているような
そんな感覚になります。

エロとグロ・・・・そんな感じですね(笑)
特にあの冒頭の耳はものすごくグロでしたし(笑)
返信する
リンチ・ブラック (ぼの)
2008-07-11 01:24:07
GONZOさま
こんばんわ。
この物語の冒頭に出てくる耳ですが、
あの耳の穴が、いわゆる「リンチ・ブラック」の
入り口だと言われています。
エロでグロな、リンチ・ワールドへようこそ!
って感じなんですかね(笑)。
返信する

post a comment