Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

Who's next / The Who

2008-10-19 02:32:28 | Rock & Pops
2008年11月、ついに 「The Who」 が単独来日します。ローリング・ストーンズ、ビートルズと共に「英国三大バンド」として名を連ねながら、何故かこの Tne Who だけは全く来日しません。2004年に一度来日していますが、単独来日ではありませんでした。

1965年のデビュー以来、ドラムを蹴倒し、ギターを叩き壊す破天荒なパフォーマンスと、ストーリー性の高い曲で多くのファンを魅了し続けています。しかしながら、ここ日本ではビートルズやストーンズほどの知名度を持っていません。特にロック好きな大人世代からの支持が薄いのです。
なぜ The Who は英国三大ロックバンドでありながら日本では無名だったのでしょうか・・・。

      

かく言う私も実は The Who をよく聴くようになったのは、ここ数年のことなのです。勿論 The Who はロックを聴き始めた頃から知っていましたし、ライヴ・パフォーマンスも凄いということも知っています。ですが、今までそれほど根詰めて聴くということはしませんでした。実際、当時のレコードの売上げも日本では良いとはいえず、売れるようになったのはここ10年くらいのことだそうです。

The Whoが知名度こそあれ、なぜ日本で売れなかったか・・・それは、彼らのデビュー当時に遡ります。彼らはモッズ族のアイドルとしてイギリス本国でデビューしました。当時このモッズという英国独特の若者文化の情報が全く日本には伝わってこなかったことがひとつの要因ではないかと言われています。そしてもうひとつ、The Who の音楽性。「ロック・オペラ」「コンセプト重視のアルバム製作」も挙げられています。西洋人の感性によるストーリーとピート・タウンゼントの意とするものが当時の日本に受け入れられにくかったのではないのでしょうか。

私もロックを聴き始めた当時、「Who's next」「Tommy」「Quadrophenia」など聴いてみましたが、当時中学生の私にはやはり彼らの持つ詩の世界観や音に馴染めず、あまり聴き入ることは出来ませんでした。「ウッドストック」での彼らのパフォーマンスには驚愕しましたけどね。 The Who を知って今年で約30年、ここ5年ほどでようやく彼らの音楽性が解りかけてきたように思います。

      

前置きが長くなりましたが、今回取上げる『Who's next』は、そんな彼らが1971年にリリースした自他共に認める最高傑作アルバムです。
このアルバムは、元々はロックオペラ映画「ライフハウス」用に録音されたものなのですが、映画制作が頓挫してしまったためアルバムに寄せ集めたというものだったらしいのですが、開けてみればクォリティが高く素晴らしい楽曲が詰まったアルバムとなっていました。
冒頭からARPシンセの不思議なメロディに驚かされます。1曲目の「Baba O'Riley」のこのイントロは、一度聴いたら忘れることの出来ないナンバーでしょう。そして力強く躍動感ある、2曲目の「Bargain」と3曲目「Love Ain't for Keeping」。”クワイエット・ジョン”と呼ばれたジョン・エントウィッスル唯一のナンバー「My Wife」・・・。圧倒的な迫力で突き進んでいきます。そしてドラマティックで且つヘヴィーな展開の「無法の世界」・・・。全てが名曲、名演です。
何故、もっと早くこのバンドを受け入れなかったのだろうと今になって思いますよ。
私の好きな The Who のアルバムは、ロック・オペラ作品『Tommy』、初期のライヴ音源『LIVE AT LEES』、ピートの自伝的要素を含んだ『Quadrophenia』、ドラマーのキース・ムーンの遺作となった『Who Are You』、そして本作『Who's next』なのですが、その中でもこの本作が一番輝いているアルバムだと思います。多分 The Who のファンの方なら皆声を揃えてそういうのではないかと思いますが・・・(笑)。

     

本当に良いアルバムは何十年経っても、色が褪せることがなく聴くことが出来ますね。
間近に迫った単独来日公演。果たして40年経って初の来日パフォーマンスはどのようなものになるのでしょうか。楽しみです。

■「The Who」関連映像

Baba O'Riley


Behind Blue Eyes


Won't Get Fooled Again


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【Who's next / The Who】

1. Baba O'Riley
2. Bargain
3. Love Ain't for Keeping
4. My Wife
5. Song is Over
6. Getting in Tune
7. Going Mobile
8. Behind Blue Eyes
9. Won't Get Fooled Again

10. Pure and Easy
11. Baby Don't You Do It
12. Naked Eye
13. Water
14. Too Much of Anything
15. I Don't Even Know Myself
16. Behind Blue Eyes
1971年リリース

Who's next +7

UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M)

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