本日は小正月の1月15日、小豆粥を炊いて邪気を払う日です。
15日は「望(もち)の日」ともいうそうで、「望粥(もちがゆ)」という言い方がされることもあります。
望の日とは陰暦15日の満月の日のこと、おや今日は満月だったのかなと気になってきますね。
冬の夜にふと庭に出ると、思いがけないほどの月明りで驚くことがあります。見上げると夜空には冴えた月、そして見惚れるほどの輝く星々に見とれてしまったり…。
少し小豆粥から話が逸れてしまいました。そろそろ本題に戻りましょう。
小豆粥の起源は中国の冬至の粥だそうです。中国では古くから当時に小豆粥を食べる習慣があり、これが我が国に伝わって小正月恒例の風習へと変化しました。
平安時代に編纂された書物『延喜式』には、宮中で七草粥が食されている旨が記されています。高貴な方々が食されていた七草粥は現在のものとは少々異なり、米・小豆・胡麻・粟・イネ科のムツオレ草などが入っていたそうです。
その際、貴族ではない一般の官人が供されたのが米と小豆の小豆粥です。
と聞くとちょっと寂しい気もしますが、小豆にはビタミンや食物繊維などが豊富に含まれ、アンチエイジング効果もあるといいますから悪くはないですね。
お正月のご馳走やお酒で疲れた胃腸を休めるためにも、美味しくて栄養豊富な小豆粥を上手に利用したいものです。
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