不 可 侵 宙 域 [ b l u e - A T ]

Mouse絵&散文 / YesPeace NoWar / YesLGBTQ / NoNukes

welcome「よぉく来た!初手でほうむるつもりだったが」

2027-12-23 | [etc,,,]



ご訪問・拍手等ありがとうございます。開設日:2007年12月18日
★ Web拍手(一度で開かない場合は閉じて再クリックをお願いします。メッセージも大歓迎です)
★ サンフェス2010夏のレポートはこちら(主に「なんでも作るよ」様のブログから飛んでこられる方へ)
★ 公式コミカライズ作品を描かれた、のなかみのる先生からコメントを頂いた記事はこちら!感謝感激!

TVシリーズ本放送当時から惹かれ続けて幾星霜。
2007年以降に参加したトークイベントや特番の書き起こし、企画のレポート、関連ネタ紹介、マウス落書、マイペースな哲学風散文・考察文を綴っております。
1980年代以降のアニメには疎く、オタクと言うには気が引ける、しかし確かな“最低野郎”の辺境ブログへようこそ。

(※記事内のURLは直リンクを避ける為に最初の英字を抜いてあります。閲覧するには、アドレスバーに貼り付けてから正しい英字を追加して開いて下さい)
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最終話まで残すところ後2話

2024-07-06 | [etc,,,]

1983年当時、視聴していた年齢層は、どれくらいの割合なのだろうか。

アニメは「テレビまんが」で、漫画は子どもが見るものだった時代。
でも作る大人は真剣で、提供会社に翻弄されつつも自由度が高かった時代。
俳優の副業的な位置から、声優という職業が明確に確立された時代。
ジャンルは、名作童話、スポ根、魔法少女、ラブコメ、SF、ロボット。

小学5~6年生10%、ロボットが戦っていればいい。
中学生70%、少しずつストーリーを追うようになり、次週が待ち遠しくなる。
高校生15%、アニメは卒業。見ていてもクラスでは話題にしなくなる。
それ以上5%、アニメを卒業するタイミングを逃した。
こんな具合だろうか。

「部活が終わった後、コレ見る為に急いで帰った」
「中学生じゃ理解できない物語。よく自分は見ていたな」
ネット上でこんなコメントをよく見掛ける。
40年前、東京タワーから飛ばされた画面を見ていた同志達よ。

クエント編・第50話が40年後の今日配信された。残すところ後2話。
無料配信で初めて見る人もいるだろう。
レーザーディスクやVHSビデオやDVDで何度も見た人も。
なかなか拝めない悪人面の主人公をじっくり見守ろうではないか。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

↓立派なオトナの為のギミック満載玩具。見たいなー!!!
ttps://hcj.jp/votoms/home.html
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第2弾、今秋開催。待て!次号(りぼん風に)

2024-03-19 | [etc,,,]
今週イヤ今秋開催、第2回40周年企画・総合模型演習 2024だそうで。
本放送は1983年~1984年放送なので、今年も40周年のうち。

監督が一時お疲れ気味のように感じられたのだが、今回の収録はお元気で嬉しい。
youtu.be/pXLSKs16kiw

ええ、わかっておりましたとも。
40周年企画展をどんなカタチで開催すればビジネスとして成り立つか。
しかしこうして主催側からハッキリお聞きすると、ちと世知辛い風を感じなくもなく(?)。

これほどに好かれるロボット達が居てくれたからこそ、鉄製の一分の一が大地に立ち、
40年を迎えて尚こうして話題にされ、高価なPSボックスにもGoサインが出たわけで。
10年以上前のイベント時すでに「キリコについては語り尽くしちゃって話すことがない」
なんて公式でトークしてましたから。

けれども、塩山画伯の血肉を感じるキャラクターデザイン、各脚本家のほとばしる文才、
声優各氏によるラジオドラマとしても通用するであろう立体感あふれる演技力、
それらをまとめあげる監督の手腕たるや。
いち最低野郎がネットの大海原の隅っこで、
「そーゆートコにも、もー少し再注目して頂きたかったなぁぁ」
とつぶやいてもバチは当たるまい。

『総合模型演習 2024』のポスターはテンション上がりますな。
「強い。イプシロンは強いねぇ」
某双子降臨。

ひっぱたかれている(違う)のは、主人公じゃないような気もするけど。
鉄で鉄をひっかいて火花が散る。耳をつんざくイヤーな音がしてそう(笑)










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次は半世紀祭/壊しては作り、作っては壊す渋谷駅を経て会場へ

2023-09-15 | [etc,,,]

無印良品のレジを過ぎた先にあるエレベーター前。周囲のおしゃれ雑貨店の空気と、作品名のギャップがスゴイ。外壁には5階までしかないような表記。ホントにココなのか?と迷う最低野郎達が多かったのでは。

6階エスカレーター前。5階以下といきなり別世界。

会場内が見えてくる。おしゃべりしていたバイトらしい若い女性二人が受付。説明が早口で聴き取りにくい。
その女性達が交替で、動物園のシロクマさながらに、サイン展示前の狭い通路をうろうろ往復して来場者を監視。プラモデル等壊れやすいモノが多いからとは言え、少々居心地がよろしくない。



数日前までは持って撮影できたが壊れてしまったのでお手を触れないで下さい状態に。作者名、発見。

ご挨拶。映像以外はスマホ、タブレットで撮影OK。一眼レフや三脚はNG。

3枚のターポリンらしき素材の幕に、ランダムに並ぶ。背景の絵から、ロッチナが予告集までも収集したらしい粋な演出。

ひっそりと年表。数年前、池袋パルコでのイベント(無料)で展示されたキリコの軌跡年表が見応えあったなぁ。

ウド/二次元(大河原邦男氏の原画(複製))を三次元(ジオラマ)で再現する試みか。

子ども達が川べりで遊んでいるようにも見え、なんだか可愛らしい気がしてしまった。

クメン/監督書き下ろし予告風コメントは、文字だけ。銀河万丈さんの声が聴けると思ったのに。

サンサ/派手な演出はなく、リアルバトルで世紀の決闘に幕を閉じた、1983年12月23日に思いを馳せる。



野望/引力、重力を感じるジオラマに溜め息。

初日はなかった展示。ずっしり重量感。そして貴金属のような高級感。



プラモデルとフィギュアが、ところ狭しとひしめき合っている。

2次元・絵の3次元・立体化、楽しそう。ほづみさんがYoutubeで人物が不在のジオラマが好きだと言われていた。確かに生身の人物をプラスチックでリアルに表現するのは無理があり、ロボットだけの方が本物っぽい。









意外とカラフルな、アストラギウス銀河を彩るAT達。

上映前に購入できるパンフレットの裏表紙にこのクライマックス場面が大きく印刷されるという、悲劇的かつ盛大なネタバレが当時話題になったっけ。





金色や銀色のポスカ、よく使ってたなー。年賀状とかw

馴染みの塩山画、安心する。

某フロッキー人形の家を魔改造したとか。

イケメンな後ろ姿。

前髪が邪魔臭くないのが、塩山流。

神のような紙ヤスリで神ヤスリ。

スコタコ頭部は発泡スチロール製らしいが、軽いとは思えない質感。

アッセンブルEX10の面々。外見も中身も声も、つくづく皆キャラが立っている。

「くやしいけど、美人(?)だね!」

お宝。

かなりシュールな、塩山画伯のイラストで包まれた餃子煎餅。









重量級新型ATを背負っての、堂々たる肢体。

昭和アニメのライバルは、美男子でなければならなかった。
当て馬であり、最終的に勝利を譲るまで負けを認めず、自信過剰気味。
かたや主人公は人生に思い悩み、メイン視聴者である思春期の少年少女の心をつかむ。
邪魔な奴だ、引き立て役だ、実は主人公の方がイケメンだ、そんな逆風を受け流して
立ち向かうには、最強の美男子というカードがせめても必要なのだ。

「似た者同士、仲間」とは予告編の文言だが、お互いがお互いを映す鏡のような存在。
それを失った主人公は、己の姿を求めて彷徨うことになる。

鑑賞後に外へ出て、この案内板を見つけた。夢じゃなかったんだな、と。
10年前の兵庫県立美術館-「芸術の館」 超・大河原邦男展−レジェンド・オブ・メカデザイン−は、前売券が1100円だったのが、今回は1600円。
物価高騰の流れなのか。原画は複製がほとんどで、会場もかなり狭く、かなり模型寄りの企画だった。
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2023ー1983=40周年!いざ渋谷上空降臨?!

2023-05-04 | [etc,,,]
「高橋良輔監督による次回予告風ナレーション」とは。
良ちゃん監督の声でナレーションを聞けるのか!斬新!
と、スタジオでマイクに向かい録音する監督を思い描いてしまったが、
イヤ、そうではなく、
監督が新しく書き下ろした「次回予告(風ナレーション)」ということか。
声はもちろん、ロッチナ@銀河万丈さん?

PF映画祭@新宿のイベント開演前に、キリコ@郷田ほづみさんが影マイクで会場内の
注意事項などを放送して、場内がざわついたのが思い出される。

「声」は、そのキャラクターとイコールとまでは言えないが、かなり近い部分を占める。
絵の二次創作と同じように、その「声」であんまり自由に遊ばれてしまうと、
ファンとしては複雑な気持ちになることもある。
思い入れの強いキャラはとくに。影マイク程度の短時間なら許容範囲かな。

そういえば昔、上恭ノ介さんがラジオ番組(茨城放送だったか)をされていたらしい。
聞けず仕舞いだったが、イプシロンが話している錯覚をしてみたかった。
ttps://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1687484393
・・・
↓北関東のしまむら某店にて「あの上段にある文字はもしかして!」

逸(はや)る思いを落ち着かせつつ、店員嬢に声を掛け、棚から下ろして頂く。
鉄と真逆な、やわらかスコタコ。これじゃ「綿のララバイ」だ。
初出画像の時点から気になっていたが、ちょっと縦に伸び過ぎて惜しい。
ホンモノはもう少し平べったい、と両手で上下を挟んで修正を試みるも変わらず。
飾りかせいぜい背当て。枕や座布団使用には不向きでちと残念。
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GYAOで。しまむらで。Youtubeで。40周年祭/イプシロン≒テイタニア

2023-02-01 | [etc,,,]
最低野郎な方々が企画決定権を持つ側になるお年頃?
ttps://puchipurabu.com/shimamura-votoms/

「新作準備中ということで。テンポ良く進んでるので」「ボトムズはライフワークに」「未だにファンレターが届く」「アラフォーで作って、今も変わってない。進歩がない。熟したんじゃなくて中学高校で止まっちゃった」「母親が物語を作るのが好きだった」「文字の世界が好き」
ttps://www.youtube.com/watch?v=QXdRXLcd-bk
「良ちゃんでいいよ」
https://www.youtube.com/watch?v=DgKrhO5-3_A
「レジェンドづくし」
ttps://www.youtube.com/watch?v=ZpND0dDJ_rY

こんな街中で聴こえてきたら、むせるしかなさそうな。
ttps://www.youtube.com/watch?v=scn2x1YfLj4
こんなのもう天晴を通り越して嫉妬しそうな。
ttps://www.youtube.com/watch?v=HXBt2W6Vlkc
ボトムズ次元とリアル次元の折り合いが付かなくて混乱しそうな。
ttps://www.youtube.com/watch?v=kIZoIe4zFiM
ttps://www.youtube.com/watch?v=G5VL5g5wZ9Q

今年3月末で閉店するGYAOで、ウド・クメンの総集編、ざらすとれっどしょるだー、ぺーるぜんふぁいるず、赫奕、孤影、あーびん、ふぁいんだー、一挙放送(1月末終了)。

孤影。
再会を喜ぶココナと、すぐ出て行くことを見透かしつつ穏やかに迎えるゴウトと、キリコの無事よりも今の平穏が崩れることへの不安を隠さないバニラ。
TVシリーズ52話を経て、流星となったキリコ達を見送った彼らの「30年後」に現実味を感じた。
当時いくら深い絆だったとしても、30年の時はそれなりに長い。
硝煙の匂いを思い出させる浦島太郎が突然現れて、無邪気に感動できる年齢ではなくなっている。
本作の主人公であるテイタニアとロボット戦にたっぷり尺を取る為とは言え、
悪玉のボスと次男と長女が色々と薄い。ビジュアル、演技、台詞、見せ場。昭和との違いか。

赫奕。
孤影の後に、少しおさらい視聴。改めて、テイタニアがあまりにイプシロンで。
ああ、TVシリーズのイプシロンは、やはりやや不完全燃焼な部分があったのでは、と思わずにいられない。
唯一の同類プロトワンに対する愛憎(女もころせ、て部下に言っちゃってたし)。
自分と同等かそれ以上の能力を持つと認めたキリコに倒されてご満悦(なまましぬ)。
人間的な感情を抑えられないPSの欠陥をクリアする為の補助脳は、アロン&グランも開発できそうだし。
保留にしていたイプシロンの様々なアイデアをテイタニアにスライドしたのではなかろうか。

クエント潜入はキリコ単独にせねばならず、プロトワンさえ置いて行かれたのだから、
イプシロンがいるとややこしくなる。キリィのようにワイズマンのお膝元まで追い掛けて消されたか、
グランのように黒キリコに服従させられたか、ロッチナのように最終段階で名台詞を叫ばせてもらえたか。
もしものエピソードを想像するのは面白い。

しかしキリコが無意識に不可抗力でテイタニアの補助脳を撃って勝利したのは、
新型の専用ATから降りてまで決闘しようとした(キリコ談)イプシロンにしてみたら耐え難いだろう。

「孤影」で、お前の生き方を認めん(しかしキリコはしねない)!と叫びながら、
自分の生き方を認めたい、存在を認めて欲しいと願い、余命わずかな我が身のしに場所を求めるテイタニア。
(父親からの大いなる虐待から切望するもので、そこらのれんあい感情では収まらないと思う)
250対1、ボトムズお家芸の無名で大量の敵対キリコ、願ってもない最高のシチュエーションだ。

勝つことでしか存在意義がないイプシロンは、1対1の場をお膳立てしてもらえた。
しぬことは怖くない、負けることだけが不名誉だ、と言い切ることが出来る彼は眩しいほどで。
「孤影」を見ながら、やはり私はキリコに倒されて満足だと思っているに違いない。
・・・
しまむら通販受付も1月15日で終了したが、余ったら(笑)店頭販売もあるそうな。

追記)
西日本のしまむら某店舗に偵察へ。
置いていなかったのは通販で完売したからかどうかはわからないが。
結構レアなアニメやゲームのクッションやアクリルスタンド等々が並び、割引価格にもなっていて。
Tシャツ等の服飾雑貨だけではなく。欲しい人にはお宝の山越えて山脈状態かも。
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武蔵野市公会堂での催しに良輔監督ご登壇(20200227)

2022-03-19 | [etc,,,]

第17回吉祥寺アニメーション映画祭のスペシャルゲストとして、高橋良輔監督が吉祥寺にご降臨。

受賞作品が発表されるなか、静かに会場の後ろから下手寄り通路を前に進むと、客席前方に監督らしき人の後ろ姿が。
いや、後頭部しか見えないのに。そもそもこんな角度から監督をお見掛けしたことはないのに。
もし違うとしても、もしかしたら監督かも知れない方の横を通り過ぎて前の席に座るのは憚られ、
ふたつ後ろに着席し、授賞式を見守る。
程なく、スタッフがその方を呼びに来て、下手袖から監督登場!やはり!
ちょっと派手めな柄のセーターがお似合いな、穏やかな空気を纏った、我らが ”良ちゃん” 監督。
壇上と会場から拍手を受けつつ、一番上手の席に座り、多種多様な出品作について楽しそうにコメント。

「虫プロで働いていた頃、自分はアニメーターではなかったので、少し余裕があったんですよね。
それで、ありがたいことに自分が好きな作りたいアニメ作品を作って、コンテストに出品することが出来た。
アニメーターは自分が作りたいものがあっても、仕事で散々絵を描いているので、
更に自分でも描くとなると、時間も労力も相当大変なので、なかなかこういうことが出来なかった」

「手塚先生は、アニメーションを作るうえで、不足しているモノがあればなんでも対処してくれた。
しかし、「作品を作る」ということに関しては、先人として何も手助けしてくれなかった。
作り手としては皆同じ立場。自分で何とかしなさい、あなたも私と同じクリエーターなのだから、と」

監督は、他の審査員や受賞者からも憧れの存在。とくに「装甲騎兵ボトムズ」を見て育った、
大好きだった、という言葉も何度か出て、監督が手塚先生から受け継いだクリエイター魂を、
次世代へ伝える使命を確かに果たされているのを見届けられることに、胸が熱くなった。

至近距離でお会い出来て光栄でした。
お声掛けしようか一瞬欲が出たが、すぐ関係者に囲まれたのでさすがに遠慮しましたww















激辛レッドショルダーカレー。朽ちたダグラム。会議室の長机にただ並べただけという、ぞんざいさ。
スコタコを模した土瓶が気になる。柄が本体横に付いていないので、急須ではなく土瓶。
2016年に公式から販売される予定が、その後の痕跡が全くないので未発売で終わったと思われる。
(直リンクしておりませぬゆえ、各URLをコピペしてご覧くださいますようお願い申し上げます)
www.daikinoutsuwa.com/blog/?s=ボトムズ
twitter.com/smith796000/status/749761743241547776
twitter.com/sunrise_web/status/713350369833660417
twitter.com/1up_news/status/713552141416136704
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むせる水鉄砲、むせるスタンプ/公式は神(最低野郎)を挑発する/ほづみさん都市伝説

2021-03-26 | [etc,,,]

さすがパーフェクトソルジャーBOXリリースの1年。これでもかと祭が止まらない。

みんな待ってた、らいんすたんぷ!しかし、ふつうに使わせる気はさらさら無いと見た。
既発の、さむらいとるーぱーやくらっしゃーじょうのすたんぷに比べて、使い難いものばかり。

★★★ウド編・クメン編
みんな大好き予告編の「ウドのコーヒーは苦い」が、まさかの秘密結社のボス、キリィ閣下。
全編通してラスボス感を出してたし、主人公と酷似した名前にもむせるし、
ワイズマンに消された時はそれなりに切なくなったおっさんではあるが。
それから、よく見るけど名前覚えられてなさそうなボローが2場面も。
そして、みんな大好き中間管理職のカン・ユーはたった1場面、しかも台詞はル・シャッコの名台詞、という扱い。
カンジェルマン殿下のポタリアへの愛の告白とか、幸薄きモニカとか、いつ使えとww
個人的には嫌いじゃないチョイスだが、
「了解!」とか「いいね!」とか、日常使いできる言葉がひとつも無いこの潔さったら。
ここまで来たらゴン・ヌー閣下(カン・ユーの上司)や、
ウドの悪役その1ブーン(暴走族リーダー)や、その2イスクイ(警察署長にすり替わった秘密結社要員)、
そしてやはり、イプシロンの初登場シーン「おまえがキリコか?!」も欲しかった。
ttps://store.line.me/stickershop/product/14599800/ja

★★★宇宙編・サンサ編・クエント編
そもそも本編の名場面の多くに谷口作画が使われている為に、ここでも谷口キャラの割合が高い。
我らがイプシロン、5枚中3枚が決闘に負けて息も絶え絶えのヘルメット装着状態。せっかくのイケメンが。
アロンを出すなら、双子の弟グランもセットにしてあげてぇぇぇ。
ゾフィーの「ショルダー野郎!」とか、プロトワンの「あなたはPSなのよ」とか、どう使えとwww
ttps://store.line.me/stickershop/product/14599844


★★★水鉄砲
広告文がいろいろおかしい。もちろん誉め言葉。
(本文ママだと「あなたのもに!」と表記されていて…誤植にまでむせさせられるとは)
スコープドッグの高さは4mだから、天井の高い車庫さえあればなんとかなる。
ーーーーー
「フルスケールのスコープドッグは持つことが難しいですが、
このアーマーマグナムならば、フルスケールサイズであなたのものに!
因みに、外形重視の為タンク容量が小さくなり、一瞬で水がなくなります。」

一瞬で水がなくなります。。。これがむせずにいられようか?!
ttp://argo-sha.com/fullcock/056_ArmorMagnum_gunmetal.html
半透明なら1500円お安くなりますぜ、ダンナ。
ttp://argo-sha.com/fullcock/055_ArmorMagnum_clearblack.html


★★★ほづみさんのゆーちゅーぶ番組より都市伝説

『ホントかウソかみたいなことはそれほど重要じゃなく、こんな話がトリビア的にされてるよ
みたいな感じで楽しんでもらえたらと。こういうことってよく多いですよね。

だって、僕だって、皆さんもよくご存じの話ですけれども、OVAだったかなんだかで、
ボトムズ、TVシリーズから久しぶりに作品をアフレコをした時に、
キリコが演技力が上達していて「もっと下手にやってくれ」と
僕が監督に言われた、っていう話が、皆さん大好きでしょ。
その話ね、僕よく言われるんですよ。だけど、実際
僕はそういう話は監督からされて「ない」んですよね。


まことしやかにそういう風に言われていることが、世の中いくつもあると思うんですよ。
僕でさえそうなんだから、ビートルズの話なんて言ったら数えきれないと思うんですよ、そういうのがね。
でもそれも含めて、我々がビートルズを楽しむことのひとつだし。
多分、そのOVAでやった僕のキリコが例えば違和感があったとしたら、
それを感じた視聴者の皆さんも、ひょっとしたら「ああ思ってた通りだ、監督もそういう風に言われたんだ」
っていう風に皆も思ったかも知れないし。だから、ある意味ホントかどうかってどうでもよくて、
その作品を楽しむことのひとつだって思ってるんですね。都市伝説(笑)』

ttps://www.youtube.com/watch?v=vCKH7mThYDQ
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池袋マルイにてVOTOMS展(20201226初日参戦記録)

2021-03-11 | [etc,,,]

ついに!やっと!ブルーAT・Tシャツ!!さて、いつ着よう?

これこそまさに、異能の系譜。1984年から30年冬眠してたおかげで2021年の今も20代。

手描き感あふれるベタ塗り。良いタコ。

ちょっとムーザなキリコ。待て、ムーザにしか見えなくなった涙。

オブソリート(エグゾフレーム/2019~2020/企画プロデュース・良ちゃん監督)、メロウリンク(満を持してパーフェクトソルジャーボックスに参戦)、百年戦争記(むせる模型イベント)からの展示も。

ああ、おなかいっぱい!「参った、参った、隣の神社!」
池袋駅から数駅離れた某駅より数時間散歩し、銭湯に寄りつつ、現地に行き着いた。コロナ禍での都会散歩、悪くない。
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墓場の画廊にてVOTOMS展(20210306初週末と0308参戦記録)

2021-03-08 | [etc,,,]

↑これ。

予告アクリルキーホルダー、ドッグタグ風の形状が、らしい。

なかなかの大当たり!

★第23話 錯綜(クメン編/キリコ登場時間が短く、傭兵(キデーラ他)や庶民(ココナ他)達の思いや生き様が交差する秀逸な回!)
炎熱のジャングルが狂気をはらむ。それぞれの望み、それぞれの運命。責めぎあう欲望と、絡み合う縁。
弾幕をくぐり抜けたとき、突然現れた一刻の安らぎ。沈みゆく夕日に、二つの影が重なる。だが、思いは切なくすれ違う。次回『錯綜』。夜の闇が茶番を隠す。

★第33話 対決(宇宙編/トラウマ曲レッドショルダーマーチを掻き消すが如く攻撃してくるイプシロンに安堵さえ覚えるキリコ!)
愛の究極に、憎しみの究極に、共に潜むのは殺意。完全なる殺意は、もはや感情ではなく、冷徹なる意思。人は、神に似せて創られたという。それでは、神の意志に潜むものは、愛か、憎悪か。次回『対決』。キリコは、神を挑発する。


「お前がキリコか?」イケメンに作ってもらえましたな。太腿斬られてるけど。。。

正面ディスプレイ、スタッフさん?の手描きイラストも。

Tシャツ、パーカー、ワークシャツ、サファリ風ハット、バスタオルまで。

模型パーツいろいろ。

模型商品はここだけ。

池袋パルコにも展示されていた設定資料。

公式が展示するセル画は初めて見たかも。

初めて作られたであろう、絵馬、ステッカー。クッキーは池袋で初売り。

初めて作られたかもな、アクリルキーホルダー。

ドッグタグ風アクリルキーホルダーは買うまでわからない仕様。

しかし二日後に再訪して、こんなに売切続出で品薄になるとは。確かに一日目、時間を置いて2回うろうろ滞在した際、常にレジの列が出来ていたが。公式がブルーレイボックス以上の予算は出せないところ、墓場の鬼太郎もとい画廊さんが最低野郎目線のグッズを出してくれたというところだろうか。ブルーレイボックスの販売期間は今年いっぱいとのこと。さて来年、廉価版リマスタリング仕様リリースや新作「チャイルド」制作発表なるか?!塩山画伯が不在であることは大いに不安ではあるが、PFに続いて劇場版上映とか、朝までボトムズナイト第2弾とか、やらかして頂けるだろうか。遺伝確率250億分の1のしなない兵士が、遂に最低野郎達に見守られながら星となり、織姫と共に宇宙のかなたへ旅立つ日が来るのだろうか。だがしかし、「傭兵は誰も愛を見ない」。
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監督「不思議なのと、ありがたいな」そういう感じ/異能の系譜(特番書き起こし)

2020-12-28 | [etc,,,]
(TOKYO MXにて2020年12月27日22時30分~ ttps://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1295355.html)

◆◆◆◆◆ほづみさん:おーぷにんぐなれーしょん

ドキュメンタリー・オブ・ボトムズ、異能の系譜。
「装甲騎兵ボトムズ」、1983年のTVシリーズを初めとし、現在まで様々なメディアで展開される作品群。ハードなSF設定、リアルな戦闘、メカニック描写、キャラクターの魅力。
(※ここでちょうど歌詞「♪むせる~」が聞こえるニクイ演出)
本日は原作・監督の高橋良輔を迎え、シリーズの神髄に迫ります。
ボトムズで語られる「異能」という言葉、通常の人と異なる特殊な能力のこと。
三十数年前、まるでそんな異能を奮って生み出された作品が、この「ボトムズ」だ。
かつてボトムズに熱狂した世代、まだ見ぬ世代に、新たな映像でその空気を味わってもらいたい。
「神が死んでも戦争は起きた。戦争がある限り利用される。俺達はこの時代に生きるべきじゃないんだ」
運命(さだめ)に導かれ、時には抗うパーフェクトソルジャー。
ドキュメンタリー・オブ・ボトムズ、異能の系譜。異能にむせる時間を、戦いと愛の歴史を、共に。
(最後、曲終わりに合わせる為かちょい駆け足気味かも。。)

◆◆◆◆◆かんとく、とうじょう

変わり種、って言いますかね。あの、こう生物の進化系が木になってるヤツ(図形)あるじゃないですか。ボトムズはやっぱり進化系のあるところでちょっと珍しい枝が出た、でもその、そっから先は行き止まりで無い、っていう作品だと思うんですよ。
ボトムズの進化系が出来てれば、そこでの多分ストーリーが面白かったり、演出が素晴らしかったら、あの似たようなものがどんどんどんどん出来てって、ボトムズも霞んでたと思うんですけれども。あそこで(その先に)ボトムズっぽいものがなかったから。
いつまでもそういう意味では、ある意味では、ボトムズボトムズっていう風に言って頂けるという、幸せがあるような、個人にとっての幸せですね。

◆◆◆◆◆『人型機動兵器「AT」について』かんとく

「ガンダム」で初めて、そのロボットというものが明確にこういうものなんだっていう風に物語の中で定義されたと思うんですよ。兵器である、ロボットって。
あの頃のロボットって、厳密にこれが何で出来てるってことは抜きにして。僕の中では、あの、そうですね、装甲は「鉄材」っていう風に思ってましたから。
鉄で出来たものがこれ以上大きくっていうとスピード感に欠けるだろうなってことで、なるべく小さくしたいなと。ジープ、装甲車、その上だと強いところで戦車がありますけど、戦車は、「ダグラム」の時はなんとなく戦車をイメージしていましたので、それより小さくしたいなと。それよりスピードを出したいなと。ジープをイメージしたんですね。
スピード感と大きさは考えたんですけれども、やっぱ形が全く違うし、どうしてもロボットの場合はですね、格闘戦も見せなきゃいけないってのがありましたので、ジープくらいの感じで存在するものっていうことで、まぁ普通の自動車を縦にした位のものじゃないかな。それであの大きさになったんです、僕の中では。
でもその前に大河原さんが、僕との打ち合わせの前に、全然関係なくあの大きさのロボットをですね、作ってたんですね、もうね。それを見せて頂いて、あ、コレだよな、と。演出とデザイナーがほぼ同じイメージを持てた、ってのがありますね。

◆◆◆◆◆きりこのどくはく

アストラギウス銀河を真っ二つに分けた百年戦争の末期、俺は内容も知らされぬ作戦に参加した。そこで俺は、俺の運命(うんめい)を狂わせたあれを見たのだ。あれはどうやら軍の最高機密だったらしい。軍を脱走した俺が流れ着いたのは、ウドの街だった。だが、戦うことしか能のない俺は、この街でも戦いを避けることは出来なかった。そしてその戦いの中で、あれとまた出会ったのだ。あれは俺の運命(うんめい)に深く関わっているらしい。そいつはどんな運命(さだめ)だ。

◆◆◆◆◆『キリコとフィアナ』かんとく

僕は、キリコが、ロボットの、要するに動かなくなったというか、鉄屑になったロボットのコックピットの中でこううずくまっている、と。そういうキャラクター作りをして。キリコは残念ながらここが一番、安心感を持てる、そういうことをどっかで活かしたいというところが、多分2話辺りで出てきたと思う。

・きりこのぽえむ
そこは俺にとって懐かしい匂いのする所だった。手には冷たい鉄の肌触りしかなかったが、慣れ親しんだぬくもりがよみがえって来ていた。俺はおふくろの胸に抱かれたような気持ちになって、いつの間にか眠ってしまった。

◆◆◆◆◆かんとく

寡黙な男と、おしゃべりな男がいると、僕はやっぱり多弁な方なんです。で、男はやっぱりちょっと寡黙な方がカッコイイなと思ってる自分があるんですよね。カタチとして、無口な方がカッコイイだろう!って。

・きりこ おかげで、助かった。
・ごうと/ここな ん?/えっ?

◆◆◆◆◆かんとく

無口なことによって、物語が、あの、意外な方に転がるっていう効果はありますよ。ただし、そういうことを計算して無口にしたわけじゃなくて、無口な方がカッコイイだろうな!という。

・ふぃあな 生き延びる値打ちが私にあるの?(ヂヂリウム溶液カプセルに横たわっている)
・きりこ よせ
・ふぃあな 私はPS、ふつうの人間には戻れないのよ
・きりこ 嘘だ、ボローは嘘をついている。フィアナ、いつか必ず
(戦艦X内)
・きりこ こうなったら開き直るしかないな。やるかい?
・ふぃあな うん。乾杯、しましょうか
・きりこ 何に?
・ふぃあな 行き先が判らないこの船と、ここへ私達を放り込んだ人と、そして
・きりこ そして?
・ふぃあな 私達に
・きりこ (むせる)なんで皆、こんなものを旨そうに飲むんだ?
・ふぃあな あ、あなたってまさか?
・きりこ ああ、初めてだ、酒を飲むのは(むせる)
・ふぃあな まぁ、ふふふ(笑)
・きりこ ふっ

◆◆◆◆◆かんとく

フィアナに関しては、半分位は、僕は塩山さんと話していて、塩山さんは美女が好きなんですよ。僕ね、フィアナはちょっと整い過ぎていて、僕ココナの方が。もし現実に人間として存在していたら、多分ココナになびくんじゃないかなって気がしますけれども。塩山さんはね、正統派美人が好きなんですよね。
まぁキリコのお相手として最初から僕は設定したんですけれども、あの絵に従って動いていくと、まぁああいうキャラクターというか、人格になってしまった、ってところがありますね。

いろいろとボトムズの場合は、ネーミングに恥ずかしいところがありまして。
「パーフェクトソルジャー?よく付けるね!」なんて、仲間内では言われたくらいなんですね。
でも、パーフェクトっていう中にも、なんとなくフィアナはちょっとなんか整い過ぎてて、という、そういうイメージはありますね。
塩山さんは多分、ココナとフィアナって言ったら、フィアナの方が好きだと思いますよ。
結果として良かったんだろうと思いますよ。
何か作ってるうちに、違う弾みが出来ちゃったら出来ちゃうものなんですけれども。その、そんなにフィアナのキャラクターが動かないで、動かないって(言うか)ぶれないで、最後までなんか行ってる感じは、絵の強さだと思いますね。

(キリコがカプセルを開けて、素体と目が合う場面)
あの、宇宙空間の中にカプセルがあって、溶液の中に美女がいて、っていうのはですね、これは自分の中にあったんですね。ただ、絵的にはですね、その溶液の中に、髪の毛がこうユラーッとしているイメージがあったんですよ。
で、あれを、要するに髪の毛を取っちゃったのは、吉川さんのコンテなんですよね。そっちの方がやっぱり。僕ちょっと悩みましたけれども。
どうなんだろう?見た人がちょっと異様に感じて、それ以降のフィアナをあんまり好きになれなかったら困るな、っていうためらいはあったんですけど。
やっぱり一話の、いろんな意味でもインパクトっていうので、それはそのまま取り入れるってことがありましたので。

だからまぁ、ほんとにあのボトムズはですね、参加したスタッフのいろんな、その時の能力とか、その時の発想がかなり素直に入って、尚且つそれが活きている、っていうことがありますね。

・バニラ それより二人で何処ほっつき歩いてたんだよ、新婚気分か?え?このぉ
・ゴウト ココナ、どした?挨拶くらいしろよ
・ココナ え、うん…
・バニラ ほれ、なんとか言えって。ん?
・ココナ …悔しいけど、綺麗だね!
・バニラ お、おい!まぁた、ヒステリーだよ

◆◆◆◆◆かんとく

ボトムズはラブストーリーだ、これはもう本質的にラブストーリーだ、って見てくれる人もいるんですけど、大元のところでラブストーリーを作って後はもう付け足しなんだっていうのは、僕の中では無かったんですよね。
結果的に、あぁ一番ラブストーリーの部分が強かったのかも知れない、という風には僕も思ってますけれども。

やっぱり、恋愛物って二人だけでは成立しないと思うんですよ。男が2人か、女が2人か、っていうところがあって。
そうするとですね、女が2人って言ったら、出したのがその当時ココナしか居ませんから。ココナはキリコのことが好きだとしても、なんとなくフィアナに太刀打ち出来ないと思ったんですね。
そうすると、三角関係にするには、男の方がいいかなということで。で、二枚目の男を。並べたら、人によってはキリコより美男子という風に思える奴を出した方がいいかなと思ったんですね。
だから、ある意味では恋愛物の公式的なところでイプシロンは作られた、ということもあると思います。

(らすとれっどしょるだー)
・フィアナ あなたの名は、イプシロン
・イプシロン いぷ?
・フィアナ シロン。あなたの名前よ。そして私はフィ、プロトワン
・イプシロン ぷろと、わん?
・フィアナ そうよ、イプシロン
(くめんへん)
・イプシロン キリコ!何処にいる?必ず仕留めてやる!(ベルゼルガのシャッコ、吹っ飛ばされる)
(さんさへん)
・キリコ 来たな!(←※画面下部の表記は第39話「パーフェクト・ソルジャー」だったが、第40話の総集編「仲間」だと思われる)~イプシロンの最期まで。

◆◆◆◆◆かんとく

ひょっとしたら、その、強力なライバルになるかと思ったんですけれど。物語を作っていくと、あぁ、イプシロンは長く生きられないなって、自分の中で。
やっぱりイプシロンらしい死に方っていうのを設定しなきゃダメだなって。で、ああいう形になったんですよね。

◆◆◆◆◆ごうださんのなれーしょん

ドキュメンタリー・オブ・ボトムズ、異能の系譜、後半は高橋監督にとって印象深いシーンを伺います。

◆◆◆◆◆かんとく

印象深いのはですね、それぞれにあるんですけれど。クメン編の、戦場における、その基地の生活みたいな、基地周りの生活っていうのに。日常的な生活感はなくていいから、戦争に寄宿している、そういう連中の言動を描きたいなって。
ゴウトが商売やってたりとか、カン・ユーがああいう傭兵で居たりとか、そういうとこですね。だからクメンのアクションとはまた別の生活です。ココナが歌ってたりとか。

それと、キリコとフィアナの場合、恋愛物っていうと、恋か愛かわかりませんけれども、相手を追っかけていくシーンというのが結構盛り上がるというか、切なくなるだろうということで、あのラストレッドショルダーの最後に、ヘリコプターがフィアナを連れて行くところをキリコがこう回廊を走っていく、と。
(LRSの最後の場面)
この話はもう最後はここだな、っていうのを想定して作るとかですね。
(PFの最初の場面)
近いところでは、キャパの写真集で見たヨーロッパ戦線のような、第二次世界大戦のフランスの海岸へ連合軍が上陸する辺りの映像を、ロボット物でやりたいなぁと思ってたんですけど、数が出ないとどうにもって言うところがありますからね。
手書きで数を出すの大変なんですよ。仮に同じものをトレスするんであっても、昔は手書きですから。
それが、あのCGの力を借りてっていうところで、ペールゼン・ファイルズの企画が。今ここまで出来るんなら、こういう話を作ってもいいな、ってことで。
プライベートライアンの前から作りたかったわけですから。でも、プライベートライアンの映像を見るとやっぱり、あぁこの映像もカッコイイなということで。水中に弾が入っていくやつなんですが。史上最大の作戦ではないんですけれども。ああいうところですね、影響受けてますよね、思い入れがあります。

◆◆◆◆◆ほづみさん

キリコ役の郷田ほづみです。ご覧頂きありがとうございます。今回、こういう形でまたキリコに会えるのが僕も嬉しいです。ブルーレイボックスを最初から見返そうと思いました。ぜひ皆さんも一緒に、ボトムズの世界を楽しんで下さい。

◆◆◆◆◆『装甲騎兵ボトムズ』シリーズを振り返って:かんとく

良い時代にアニメーションの監督をやってたなー、という。
オリジナルの企画が通った、っていう時代が短い間ですけど、あったんですよね。今でもオリジナルがないわけじゃないんですよ。
だけど、うーん、僕程度の才能の作り手がオリジナルの原作・監督っていうのを張れた時代っていうのは、んー、あの時代だけなんじゃないかなっていう気がしますよね。

いやー、まず、不思議っていうのがひとつですね。それからその次は、もうほんとにあからさまなんですけど、ありがたいなっていう。
もし「ボトムズ」っていう作品がなかったら、本当のおじいちゃんになっていると思うんですよ、おじいちゃんなんですけれども。
今でもその、なんかやらなきゃならないこと(←ボトムズ新作小説執筆中)が、ボトムズがあったおかげで出てくるんですね。そうすると当然、刺激を受けますから。
不思議なのと、ありがたいな。このふたつで、だいたい埋まっちゃうぐらいです。気持ちの中では、そういう感じですね。
本当にメディアが新しくなるたんびに商品を出させて頂いて、恐縮してるんですが、もしまた手に取って頂けたら、ありがたく思います!(ぺこり)

◆◆◆◆◆ごうださん:なれーしょん

それでは最後に「装甲騎兵ボトムズ」ブルーレイボックス発売記念、スペシャルPVをご覧下さい。

◆◆◆◆◆ばんじょうさん:なれーしょん

アストラギウス銀河を真っ二つに分けた、バララントとギルガメスの二つの星系が砲火を交えて百年。
両陣営の疲弊は極みに達し、漸く休戦の燭光が見え始めた大戦の末期。物語は辺境の小惑星リドの闇の中で始まった。
その出会いは、偶然と言うにはあまりにも重く、必然と言うには悲しみが深い。キリコとフィアナ。遺伝確率250億分の1、神に見込まれた異能の男と、パーフェクト・ソルジャープロトワン、戦いだけを望まれた女。出会った時に二人の運命は定まった。
この世にあるは一瞬の光芒、永遠の闇。流れても流れても、揺らめく影は定まらず遠い。求めても求めても、乾きは癒えず、心は荒む。
(♪炎の運命2020~あこーすてぃっくばーじょん)
あの日、あの時、あの場所で出会ってしまった物語。銀河を駆ける物語。
だが、出会ったのはあの二人だけではない。ゴウトもバニラもココナも、いや、あんたも、あんたも、あんたもだ!
所詮この世はサヨナラだけと、ほざく奴らにゃほざかせろ。言いたい奴には言わせるさ。花に嵐の例えがあれど、胸に刺さったこの思い、この愛しさは色褪せない。
「装甲騎兵ボトムズ」ブルーレイ・パーフェクト・ソルジャー・ボックス、2021年2月25日発売!

****************************

◆◆◆◆◆感想。

イベントのトークや関連書籍のインタビュー等で耳にしていたことも多かったが、改めて2020年の今、直接監督のお話がお聞きできたのは、非常に、意義も感慨も深い。多謝多謝。

監督自ら語る、ココナやイプシロンに対する思い(わかる!)、恋愛が主軸ではなかったこと(場面によってはかなり目立っているものの、恋愛要素はエッセンスのひとつ位)、戦時下のクメンの人々の生活(「この世界の片隅に」的な、実は脇役が主役)。監督と自分の認識が実にシンクロしていて、素直に嬉しい。どうも整い過ぎて人間味の薄いフィアナより、おきゃんな戦争孤児ココナに惹かれるのも同じ。監督と趣味が合って誠に光栄なり。

イプシロンが三角関係の構図から「生ま、でた」(LRS参照)ものの、いわゆる恋愛物語のそれとは違う。
あくまで「TVシリーズ」が本編なのは大前提であるが、公式が後付けで展開したラストレッドショルダーでより明確にされている。母と息子、せいぜい姉と弟、くちづけしたとしても家族愛のようなもの。もし二等辺でも三角関係であるなら、ラストシーンがヘリに同乗しているイプシロンの表情が一瞬でも描かれるはず。
つまり、ココナが太刀打ちできないと思われたように、イプシロンもかすりもしていない。それだけ塩山氏の手(好み)によって生み出された素体(ファンタムレディ、プロトワン、フィアナ、ファンタムちゃんbyバニラ)が、他を寄せ付けない程に強いキャラクターだったのだろう。

しかし、イプシロン亡き後、キリコの立ち向かうべき強敵が「神」に切り替わることで、キリコの人生にとってイプシロンは神の次いで影響力のある相手だったと理解できよう。
そしてココナもまた、完璧美女や親友らが豹変したキリコに困惑している横で、キリコの本心を見抜く。実のところ、キリコにはココナの方が良き理解者だった(と言いたかった)のでは、と監督の揺れる思いを想像せずにいられない。
そもそも雛の刷り込みから始まり、お互い初心(うぶ)だったのと隔てる壁があることで勢いがついてしまった感が否めないいわけで云々(以下自重

◆◆◆◆◆気になって仕方ない。

第39話「パーフェクト・ソルジャー」と番組内でテロップが入っていたイプシロンとの対決場面だが、流されたのは、第40話のサンサ総集編「仲間」ではないだろうか。

まず、「(あなたは)PSよ!」と言われた後のキリコのアップの効果音(ニュータイプ風のアレ)が違う。。。。
更に、イプシロンの今わの際の台詞に「(プライドが)保てん」が付け加えられ、微妙に演技も違う。。。。
その後のフィアナの台詞の途切れる位置も違う。。。。

こちとら本放送時、第39話はカセットに録音して繰り返し聞いていたので、本編ではない演出にどうにも違和感が拭えなかった。

ちなみに第39話は、「PSよ!」の後にバララント将校のロッチナが悪役並みの表情と声色で「余計な事を(略)PSと言えど所詮女ということか」と毒づく。
「この太々しいおっさん、気付いたら制服変わってるし(ギルガメス軍→バララント軍)、最初っからちょいちょい見るけど、ほとんど見かけない時もあったのに(クメン編~宇宙編)また出てくるし、フィアナさんを助手席?に乗せてイプシロンとキリコの決闘を見に来てるし、何を知っているのかいつも偉そうだし、結局何者??」と、初見でいちばんもやもやさせられた人物。

◆◆◆◆◆もひとつ、気になったこと

ナレーションの文章が、若干、おかしい。
冒頭では「原作・監督の高橋良輔を迎え~(略)~迫ります」と監督を呼び捨てに。
前半終了時には「後半は高橋監督にとって印象深いシーンを伺います」と謙譲語に。
うーん、しっくりくるように丁寧に作文して頂きたい。。。。

ブルーレイ・パーフェクト・ソルジャー・ボックスの映像特典として、この番組のディレクターズカット版が収録されるとのこと。見たい。。。。
ttps://eiga.com/news/20201221/19/
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現代版VOTOMSみたいな

2020-12-16 | [etc,,,]
カメラワークから景色の色合いまで、クメン編初回をほうふつと。
メカがどうも軽く見えて、森の悪路の中をひょいひょい動き回れてしまうのが惜しい。
BGMがオシャレ過ぎるきらいもあるが、本編も実はジャジーな音楽でハイセンス。
ttps://www.youtube.com/watch?v=LzqPSoMXAig&list=WL&index=24
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稲城長沼でターンピックを整備したら、次は池袋へローラーダッシュ

2020-12-14 | [etc,,,]
「この世の全ては幻想に過ぎぬ。では、目の前にいるのは誰だ?」

日・英・ギルガメス文字併記で、英語圏やアストラギウス銀河からのお客様にも対応。

赤色電灯による照明について、広報文で「燃え上れ!」と書かれていたのは、笑うとこ?

実際は画像よりも、ウド編のプロトワン搭乗機のような、ほんのり淡い桃色に見えた。

桜の名前に神が付いてて良き。数年も経てば立派な木になりそう。

線路沿いの用水路の柵。同じのが続くより、違うのを順に並べた方が良かったのでは?


スコタコ周辺に1時間半程滞在。『稲城コーヒー』は苦そうでむせそうで飲まなかったが、「稲城をめぐるカレースタンプラリー2020」にはくそまじめに参加し、3店舗スタンプを集め、賞品のレトルトカレー2袋を戴いた。

最初に『カレー南蛮そば』700円弱。蕎麦もカレーも蕎麦湯も美味しい。ココナとゾフィーを足して2で割ったような明るいおかみさんがカレーのメニューを丁寧に説明してくれた。「スタンプは同じ店でもいいから、また来て下さいね」とのこと。

次にインドレストランで『サモサ』2個500円。じゃが芋のかたまりがところどころに感じられて、食べ応えたっぷり。「カレーもおいしいヨー。この近くナノ?」と、こちらは気さくなバニラ風の店員さん。

続いてパン屋に向かうと「カレーパンは売り切れてしまったので、どれでもスタンプ押しますよ」と、雰囲気はポタリア、外見はキデーラを思わせる優し気なシェフ。『アンチョビ山椒ハードパン』300円弱を購入して、ペアテラスへ戻る。

飲料各種、卓上カレンダー、レトルトカレー2種の中から好きなものをふたつ選べるという、ゴウト並みの太っ腹さ!スタンプラリーの他のお店も気になるので、また来たい。が、そこそこ遠い。

「炎の運命」を脳内再生しながら、サモサをかじりつつ、徒歩30分程かけて『稲城天然温泉』へ。たっぷり癒されて、久々の午前様な最低野郎様、上機嫌でご帰還。
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良ちゃん動く~小説始動/むせたい時の動画紹介

2020-09-03 | [etc,,,]
「よし、むせようか皆」「むせたか?」拍手喝采。
ttps://www.youtube.com/watch?v=-yg91iuSUAQ
ttps://www.youtube.com/watch?v=18GMwJTmRyk

以前も紹介させて頂いたが、改めて感動を共有。
ttps://www.youtube.com/watch?v=ZkxEOfffXsI
ttps://www.youtube.com/watch?v=3_DAYTGnglw
ttps://www.youtube.com/watch?v=px6Gx_6U6QU

37年の時を経て、なお、キリコに火中の栗を拾わせるか。
久しぶりに登場した谷口キリコに、最低野郎共が声を掛ける。
「よぉ!変わらねぇな」

塩山キリコが一足先に自由になった現実は、まだ記憶に新しい。
「キリコは誰が描いてもいい。誰が描いてもキリコになる」

どんなにか心細かろう、辛かろう、「仲間」を失った後の世界は。
それでも彼らは託されてしまったのだ。この「強い」主人公の行く末を。
ttps://webnewtype.com/news/article/241419/

見守るだけの暢気さと切なさと言ったら。いや、お互い様か。
「俺達はしなねぇ」を合言葉に、再び地獄で会おう。

《オマケ》
「やはり『ボトムズ』は、ある種の黄金期だからこそ生まれ落ちることのできた作品なのかもしれないですね」
ttp://www.votoms.net/1983/special/f_interview_03.html
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【予告集】新番組、CM、CR、野望、赫奕、幻影

2020-03-24 | [etc,,,]
【新番組予告】
出会いは愛を。愛は平穏を。戦いは興奮を約束する。『装甲騎兵ボトムズ』。お楽しみに。

【ウド編】
第1話 終 戦(新番組予告)
アストラギウス銀河を真っ二つに分けた、バララントとギルガメスの二つ星系が、砲火を交えて100年。両陣営の疲弊は極みに達し、ようやく終戦の燭光が見え始めた大戦の末期。辺境の小惑星リドの漆黒の闇の中で、物語は始まった。『装甲騎兵ボトムズ』。お楽しみに。

第2話 ウ ド
ロッチナの手を逃れたキリコを待っていたのは、また地獄だった。破壊の後に住みついた欲望と暴力。百年戦争が生み出したソドムの街。悪徳と野心、退廃と混沌とを、コンクリートミキサーにかけてぶちまけた、ここは惑星メルキアのゴモラ。次回『ウド』。来週も、キリコと地獄に付き合ってもらう。

第3話 出逢い
食うものと食われるもの、そのおこぼれを狙うもの。牙を持たぬ者は、生きてゆかれぬ暴力の街。あらゆる悪徳が武装する、ウドの街。ここは、百年戦争が産み落とした惑星メルキアのソドムの市。キリコの身体に染み付いた硝煙の匂いに惹かれて、危険な奴らが集まってくる。次回『出逢い』。キリコが飲む、ウドのコーヒーは苦い。

第4話 バトリング
かつて、あの重々しき歌に送られた戦士たち。故国を守る誇りを厚い装甲に包んだ、アーマード・トルーパーの、ここは墓場。無数のカリギュラたちの、ぎらつく野望に晒されてコロッセオに引き出される、ウドの街の拳闘士。魂なきボトムズたちが、ただ己の生存をかけて激突する。次回『バトリング』。回るターレットから、キリコに熱い視線が突き刺さる。

第5話 罠
最も危険な罠。それは、不発弾。企まずして仕掛けられた、地中の闇に眠る殺し屋。それは突然に目を醒まし、偽りの平穏を打ち破る。ウドは、巨大な罠の街。そこかしこで、信管を銜えた不発弾が目を醒ます。次回『罠』。キリコも、巨大な不発弾。自爆、誘爆、御用心。

第6話 素体
人の運命を司るのは、神か、偶然か。それは時の回廊を巡る永遠の謎かけ。だが、キリコの運命を変えたのは、素体と呼ばれたあの物体。小惑星リドの闇の中で走りぬけた戦慄が、今、ウドの街に蘇る。次回『素体』。ヂヂリウムのシャワーの中から、美女が微笑む。

第7話 襲撃
ウドという汚れの海に見え隠れする、素体という氷塊。どうやら、水面下の根は深く重い。人の運命(さだめと読む※以下同)は神が遊ぶ双六だとしても、上がりまでは一天地六の賽の目次第。鬼と出るか蛇と出るか、謎に挑む敵中横断。次回『襲撃』。キリコ、敢えて火中の栗を拾うか?

第8話 取引
ファウストは、メフィストフェレスに心を売って明日を得た。マクベスは、三人の魔女の予言に乗って地獄に落ちた。キリコは、素体に己の運命を占う。ここ、ウドの街で明日を買うのに必要なのは、ヂヂリウムと少々の危険。次回『取引』。ウドの商売には、死の匂い。

第9話 救出
昨日の夜、全てを失くして酸の雨に濡れていた。今日の昼、命を的に夢買う銭を追っていた。明日の朝、ちゃちな信義とちっぽけな良心が、瓦礫の街に金を撒く。ウドは、百年戦争が作ったパンドラの箱。質を問わなきゃ何でもある。次回『救出』。明後日、そんな先の事はわからない。

第10話 レッド・ショルダー
敵の血潮で濡れた肩。地獄の部隊と人の言う。ウドの街に、百年戦争の亡霊が蘇る。パルミスの高原、ミヨイテの宇宙に、無敵と謳われたメルキア装甲特殊部隊。情け無用、命無用の鉄騎兵。この命、金30億ギルダンなり。最も高価なワンマン・アーミー。次回『レッド・ショルダー』。キリコ、危険に向かうが本能か。

第11話 逆襲
鉄の騎兵が走る、跳ぶ、吠える。機銃が唸り、ミサイルが弾ける。鉄の腕が、秘密の扉をこじ開ける。炎の向こうに待ち受ける、揺らめく影は何だ。今、解き明かされる、小惑星リドの謀略。今、その正体を見せる、素体の謎。次回『逆襲』。キリコ、牙城を撃て。

第12話 絆
百年戦争とリド、素体、キリコ、ウド、パーフェクト・ソルジャー。もつれた糸を縫って、神の手になる運命のシャトルが飛び交う。アストラギウス銀河に織り成される、神の企んだ紋様は何。巨大なタペスタリーに描かれる壮大なドラマ。その時キリコは叫んだ。フィアナ、と。次回『絆』。いよいよ、キャスティング完了。

第13話 脱出
降り注ぐ火球。舞い降りる鉄騎兵。欲望と秘密と暴力の街、ウドが燃える。圧倒的、ひたすら圧倒的パワーが蹂躙し尽くす。ささやかな望み、芽生えた愛、絆、けなげな野心。老いも若きも、男も女も、昨日も明日も呑み込んで走る、炎、炎。音を立てて、ウドが沈む。次回『脱出』。不死鳥は、炎を浴びて蘇る。

【クメン編】
第14話 アッセンブルEX-10(イーエックステン)
何もかもが、炎の中に沈んだ。微笑みかけた友情も、芽生えかけた愛も、秘密も。そして、あらゆる悪徳も同じだ。全てが振り出しに戻った。兵士は、死んだ魂を疲れた身体に包んで、泥濘と硝煙の地に向かった。次回『アッセンブルEX-10』。傭兵は、誰も愛を見ない。

第15話 疑惑
遥かな宇宙の闇を走り、破壊の街に曲折し、動乱の泥濘にまみれても、尚、きらりと光る一筋の糸。だが、この糸は何のために。たぐりたぐられ、相寄る運命。だが、この運命は何のために。炎熱のクメンに第二幕が開く。次回『疑惑』。まだ、黒子は姿を見せない。

第16話 掃討
回る弾倉、起きる撃鉄。こわばった指がトリガーを引く。撃針が空の薬室を撃ち、空しい音を立てた時、皮肉にも生の充足が魂を震わせ肉体に溢れる。ロシアンルーレット。この危険な遊戯が、これこそがこの世に似合うのか。次回『掃討』。弾倉が回れば、リスクが上がる。

第17話 再会
愛を見たのが幻想なのか、心の渇きが幻想を生むのか。戦いの果てに理想を見るのが幻想に過ぎないことは、兵士の誰もが知っている。だが、あの瞳の光が、唇の震えが幻だとしたら。そんなはずはない。ならば、この世の全ては幻想にすぎぬ。では、目の前にいるのは誰だ。次回『再会』。劇的なるものが、牙を剥く。

第18話 急変
変わる、変わる、変わる。この世の舞台を回す巨獣が、奈落の底でまた動き始めた。天地が軋み、人々は呻く。舞台が回れば、吹く風も変わる。昨日も、今日も、明日も硝煙に閉ざされて見えない。だからこそ、切れぬ絆を求めて。褪せぬ愛を信じて。次回『急変』。変わらぬ愛などあるのか。

第19話 思惑
再戦のための停戦。破壊のための建設。歴史の果てから、連綿と続くこの愚かな行為。ある者は悩み、ある者は傷つき、ある者は自らに絶望する。だが、営みは絶える事なく続き、また誰かが呟く。たまには、火薬の匂いを嗅ぐのも悪くない。次回『思惑』。神も、ピリオドを打たない。

第20話 フィアナ
運命、絆、縁。人間的な、あまりに人間的な、そんな響きはそぐわない。火薬の匂いに導かれ、地獄の炎に照らされて、アストラギウス銀河の星屑の一つで出会った、60億年目のアダムとイヴ。これは単なる偶然か。次回『フィアナ』。衝撃のあの日からをトレスする。

第21話 遡行
人は、戦場に何を求める。ある者は、ただその日の糧のため、引き金を引く。ある者は、理想のために己の手を血潮に染める。またある者は、実りなき野心のために、硝煙と死臭にまみれる。雨は汚れた大地をみそぎ、流れとなり、川となって常に大海を目指す。次回『遡行』。人は流れに逆らい、そして力尽きて流される。

第22話 触発
大いなる偶然が全ての始まり。芽生えた意識は行動を、行動は情熱を生み、情熱は理想を求める。理想はやがて、愛に行きつく。愛は全てに呵責なく干渉し、創造の嵐を育む。そして、放たれた雷は誰を打つ?次回『触発』。必然たり得ない偶然はない。

第23話 錯綜
炎熱のジャングルが狂気をはらむ。それぞれの望み、それぞれの運命。責めぎあう欲望と、絡み合う縁。
弾幕をくぐり抜けたとき、突然現れた一刻の安らぎ。沈みゆく夕日に、二つの影が重なる。だが、思いは切なくすれ違う。次回『錯綜』。夜の闇が茶番を隠す。

第24話 横断
嵐が吹かねば太陽が輝かぬとするなら、大地を走る無謀なる風となろう。戦いの果てにしか安らぎはこないものなら、己の血の滾りに身を任せよう。それぞれの運命を担い、男たちが昂然と顔を上げる。次回『横断』。放たれた矢は、標的を射るか、地に落ちるか。

第25話 潜入
崩れ去る信義、裏切られる愛、断ち切られる絆。その時、呻きを伴って流される血。人は、何故。理想も愛も牙を飲み、涙を隠している。血塗られた過去を、見通せぬ明日を、切り拓くのは力のみか。次回『潜入』。キリコは、心臓に向かう折れた針。

第26話 肉薄
時代はたわみにたわみ、そして、放たれた。怒涛とは正にこれ。疾風とは正にこれ。奥クメンを荒れ狂う、狂気と殺戮。因習も伝統も火に焼かれ、波に呑まれ、過去へと流されゆく土砂流。悲劇は堆積され、歴史となり、神話となる。次回『肉薄』。キリコは、歴史の裂け目に打ち込まれた楔。

第27話 暗転
クメンでの旅が終わる。降り返れば遠ざかる緑の地獄。友よさらば。薄れゆく意識の底に、仁王立つ数々の修羅像。耳に残る叫喚、目に焼きつく炎。次の旅が始まる。旅と呼ぶにはあまりに厳しく、あまりに悲しい、過去に向かってのオデッセイ。次回『暗転』。キリコは、次の巡礼地に向かう。

第28話 運命(クメン編の総集編)
全ては、リドの闇から始まった。人は生まれ、人は死ぬ。天に軌道があれば、人には運命がある。炎に追われ、閃光に導かれ、辿り行く果てはいずこ。だがこの命、求めるべきは何。目指すべきは何。討つべきは何。そして、我は、何。次回『運命』。目も眩む破壊の中を、キリコが走る。

【宇宙~サンサ編】
第29話 二人
宇宙の闇を、ただ行く。巨大な鉄の箱が乗せているのは、夢か地獄か。男の愛が、女の希望が、巨大な鉄の箱の中で育まれる。二人は委ねた。姿、現さぬ支配者に。やがて破られるであろう、暫しの安息を。次回『二人』。スペース・オデッセイの幕が開く。

第30話 幻影
過去からの銃弾が、魂を射抜く。傷ついた魂は、敵を求めて暗闇をさまよう。レッドショルダーの光、レッドショルダーの影、レッドショルダーの痛み。砕けたはずの過去、死んだはずの過去が、キリコの新たな謎を発掘する。次回『幻影』。病んだ魂は、戦いに安息を求める。

第31話 不可侵宙域
この果てしなく広がる闇は、輝く星のためにあるとしたら。今日という日が、明日のためにあるとしたら。天国は、この地獄の隣にあるはずだ。ここはもう充分に見た、充分に。たとえそこが、禁断の地であろうとも。次回『不可侵宙域』だが、今日という日が、昨日のためにあるのだとしたら。

第32話 イプシロン
何故にと問う。故にと答える。だが、人が言葉を得てより以来、問いに見合う答えなど無いのだ。問いが剣か、答えが盾か。果てしない打ち合いに散る火花。その瞬間に刻まれる影にこそ、真実が潜む。次回『イプシロン』。飢えたる者は常に問い、答えの中にはいつも罠。

第33話 対決
愛の究極に、憎しみの究極に、共に潜むのは殺意。完全なる殺意は、もはや感情ではなく、冷徹なる意思。人は、神に似せて創られたという。それでは、神の意志に潜むものは、愛か、憎悪か。次回『対決』。キリコは、神を挑発する。

第34話 惑星サンサ
赤い空、赤い土。かつて流された夥しい血がこびりついた、不吉な星。ここは、メルキア装甲騎兵団特殊任務班X-1(エックスワン)。レッドショルダーの鋭い爪痕が刻まれている。次回『惑星サンサ』かつてこの星には、赤い肩をした鉄の悪魔が蠢(うごめ)いていた。

第35話 死線
たとえそれが夢の中の出来事であろうと、思い出すのも悍(おぞ)ましい事がある。ましてや、この身、この体に染み付いた火薬の匂いが、逃れられぬ過去を引き寄せる。目に焼きつく炎。耳にこびりつく叫喚。赤い星、惑星サンサが呻く。次回『死線』。復讐するは我にあり。

第36話 恩讐
家族、望み、笑い、涙。かつてこの星に息づき、溢れていたもの。それらは、ある日焼かれてひと握りの砂となった。砂は撒かれて地表を覆い、砂漠となった。いま、嵐が砂を巻き上げる。怒りと悲しみの星の素顔が、荒れた空気にさらされる。次回『恩讐』。吹きつける砂粒が、心に刺さる。

第37話 虜
求めても、求め得ぬもの。望んでも、望み得ぬもの。狂おしいまでの渇きが、叶わぬ思いが、殺意と闘志を生む。心に地獄を持つ者同士の不可思議なる合意が、壮烈なる対決を生む。次回『虜』。流される己の血潮で、渇きを癒す。

第38話 暗闇
何故、どうして戦う。何故、銃を向け合う。共に落ちた地の底で、互いの心の中を覗く。そこには、荒涼たる砂漠の中、暗夜に銃を求めて立ち尽くす、孤独な己の姿があった。次回『暗闇』。死が互いを分かつまで。

第39話 パーフェクト・ソルジャー
己の放った銃弾が、鏡の中の己を撃ち砕く。飛び散る破片とともに、見えなくなる自分。遥かな宇宙の彼方、もう一人の自分を映し出す鏡を求めて、クエントへ。次回『パーフェクト・ソルジャー』。この身の中に潜むものは、何だ。

第40話 仲間(宇宙~サンサ編の総集編)
初めから感じていた、心の何処かで。強い憎しみの裏にある渇きを。激しい闘志の底に潜む悲しみを。似た者同士。自分が自分であるために、捨ててきたものの数を数える。声にならない声が聞こえてくる。次回『仲間』。一足先に自由になった兵士の為に。

【クエント編】
第41話 クエント
地表を覆う砂の一粒一粒に、無限の謎を秘めた星。ここに全てがある。PS(ピーエス)が、百年戦争が、ギルガメスが、バララントが。全てのものがここに収斂される。照りつける太陽、吹き渡る風。静寂の中に歴史が眠る。次回『クエント』。キリコは自分の過去に出会えるか。

第42話 砂漠
文明を見捨てたのか、文明に見捨てられたのか。延々、悠久の時の流れを遡り、谷の底に行きついた謎の民、クエント人。彼らが目指したものは何か。彼らが恐れたものは何か。アストラギウス銀河の秘密が、この星に眠る。次回『砂漠』。3000年ぶりに、稲妻が走る。

第43話 遺産
クエントとは、谷の底のこと。数千年を経て、地の底に姿を隠した超文明を追って、キリコが走る。クエントの神の子とは。神の子の野望とは。全てを包んで煙る谷間に、己のルーツを求めてキリコが彷徨う。次回『遺産』。キリコは追い、そして追われる。

第44話 禁断
時空が捻れ、地層が断裂する。惑星クエントのはらわたが抉られる。垣間見えた、古代超文明の輝きが野望をそそる。アストラギウス銀河の暗闇に、巨大な鼓動が響き始めた。禁じられた扉を開くのは、誰だ。次回『禁断』。神の目覚めが始まる。

第45話 遭遇
クエントへ。あらゆる権力が、あらゆる野心が、大いなる謎を秘めた辺境の惑星へと向かう。クエントの地底に住まうは、神か、悪魔か。謎は歴史を遡り、閃光は欲望を映し出す。次回『遭遇』。戦慄が、核心へと誘う。

第46話 予感
クエントが発する暗く巨大な引力が、アストラギウス銀河のきな臭い火種を吸寄せる。錯綜する権謀と術策。目に見えぬ無数の導火線に火が走る。忌まわしくも懐かしい、あの匂い、あの音が蘇る。次回『予感』。クエントの大地が震える。

第47話 異変
膨大な、あまりにも膨大なるエネルギーの放出。巨艦を突き抜ける火玉。塵も残さず消え去る艦隊。3000年の歴史の彼方から、古代のエネルギーが爆発する。戦闘か、欲望か、キリコか。未知なる意志を触発したのは何か。次回『異変』。クエントの空が燃える。

第48話 後継者
暗黒の宇宙から届いた、支配者からの招待。謎の香りに包まれた、絶対権力の甘い味。そこには、欲望を満たす全てがある。神の誘惑に、あらゆる野心が魅せられる。次回『後継者』。神の意を受けるのは誰か。

第49話 異能者
人の世の喜びも悲しみも、一瞬の星の瞬き。万物流転。全てが宇宙に仕組まれた、巨大なイルミネーションだとしたら。底知れぬ闇の中にしつらえられた、ただ一つの椅子に座り、いつ果てるとも知れぬ無数の光の象徴を見続ける者。それは誰か。次回『異能者』。それが、我が運命なら。

第50話 乱雲
宇宙でたった一人その資格を持つ男が、座標を定めて走り始めた。生まれながらのPS、異能者、神の子。バララント、ギルガメス、アストラギウスの絶対支配。壮烈な決意が、自らを加速させる。全てをこの手に。次回『乱雲』。もう止められる者はいない。

第51話 修羅
死にかけた神が呼んでいる。全宇宙を敵にしても、我がもとに来るべし。我は与えん、無限なる力を。我は伝えん、3000年の愉悦(ゆえつ)を。神なる者の壮大なる誘惑。人たる者の壮絶なる決意。今、クエントに最後の戦いが始まる。次回『修羅』。全てを得るか、地獄に落ちるか。

第52話 流星
一人の男と、一人の女が、銀河の闇を星となって流れた。一瞬のその光の中に、人々が見たものは、愛、戦い、運命。今、全てが終わり、駆け抜ける悲しみ。今、全てが始まり、煌きの中に望みが生まれる。最終回『流星』。遥かな時に、全てをかけて。

【CM】
リアルアクション、本物の感触、ボトムズ、デュアルモデルシリーズ。

【CM】
俺の安息の場は、戦いの中にしかないとキリコは言った。ボトムズ、スケールアニメキットシリーズ(SAK)。

【CM】
鉄の軋み、たなびく硝煙。今アーマードトルーパーの熱き戦いが、高速3Dバトルとなって誕生した。スーパーファミコン、装甲騎兵ボトムズ(ザ・バトリングロード)。

【野望のルーツ 予告(レーザーディスク特典映像)】
暗闇から飛来する銃弾が、狂気の男の鉄の快打が、今重く熱いベールを引き剥がす。その後に残される、夥(おびただ)しい流血。その後に刻まれる、忌まわしい伝説。破壊と殺戮の伝道師達、レッドショルダーの、ここは故郷(ふるさと)。
キリコ「突然の転属命令。名も無くありふれたメルキア機甲部隊兵士の生活が終わり、俺は旅立っていた。地獄に向かって」
暗く濃密な大気の底で、やがて赤い屍を晒す星で、鉄の獣(けだもの)達の共演が始まる。
ペールゼン「遺伝確率250億分の1、それがお前だ」
『装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ』
リーマン「必ず死ぬ筈だ、人間ならば」
当劇場にて、近日公開。

【赫奕たる異端】
眠りは質量のない砂糖菓子。脆くも崩れて再びの地獄。懐かしや、この匂い。この痛み。我はまた生きて在り。炎に焼かれ、煙にむせて、鉄の軋みに身を任せて、ここで生きるが運命であれば、せめて望みはぎらつく孤独。『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』第一話「回帰」。鉄の棺の蓋が開く。

【CR】
1:敢えて問うなら答えもしよう。望むるものは細(ささ)やかなりし。この夢にかき抱(いだ)けるだけの夢でいい。この胸に収まるだけの真実でいい。例えて言うなら、その名はフィアナ。フィアナこそ我が命。フィアナこそ我が運命。次回『祝福』。ああ、正にその名の如く。

2:幸運はたわみにたわみ、そして放たれた。熱いとは、正にこれ。激アツとは、正にこれ。ホールを荒れ狂う歓喜の雄叫び。全てが熱い炎に焼かれ、闇が生まれ、至福へと流されて行く。感動が歴史となり、神話となる。次回『戦士』。不死鳥は炎を浴びて蘇る。

3:ホールの喜びも悲しみも一瞬の星の瞬き。万物流転。全てがすがらに仕組まれた激アツな予告だとしたら。底知れぬ闇の中に設(しつら)えられた唯一つの椅子に座り、いつ果てるとも知れぬ無数の鉛玉を見続ける者、それは誰か?次回『狂気』。それが我が運命なら。

4:運命、流れ、運。人間的な、あまりにも人間的な響きはそぐわない。妬く者の巨像に導かれ、盤面のランプに照らされて、流れ行く恒久の星屑のひとつで出会った60億年目のアダムとイブ。これは単なる偶然か?次回『触れ得ざる者』。衝撃のリーチは今始まる。

5:連列のホーンが狂気を孕む。それぞれの望み、それぞれの運命。せめぎ合う欲望と、絡み合う縁(えにし)。釘の嵐を潜り抜けた時、突然現れたひとときの安らぎ。沈み行く鉛玉に、リーチの影が重なる。果たして、その先に待つものは?次回『猛攻』。リーチの先に、機甲が眠る(?)。

6:熱い予告が幻想なのか。心の渇きが幻想を生むのか。戦いの果てに幻想を見るのが、幻想に過ぎないことは、ホールの誰もが知っている。だが、あの熱さが、あの予告が幻だったとしたら。そんな筈はない。ならば、この世の全ては幻想に過ぎない。では、目の前の予告は何だ?次回『栄光』。劇的なるリーチが牙を剥く。

7:一人の男と一人の女が銀河の闇を星となって流れた。一瞬のその星の光の中に人々が見たものは、愛、戦い、運命。今、全てが終わり、駆け抜ける悲しみ。今、全てが始まり、煌めきの中に望みが生まれる。次回『流星』。遥かな時に全てをかけて。

【劇場版ペールゼン・ファイルズ 予告】
ペールゼン「真実とは常に残酷だ。お前は異能生存体だということだ。」
分隊兵A「異能生存体?」
分隊兵B「異能生存体」
肩を落とした鉄の背中がどこまでも続く。穢れた赤い雨が容赦なく降り注ぎ、装甲までも溶かさんとする。息を喘がせ、足音だけを見つめ、ただひたすらに焼けた大地を踏みしめる、敗残の騎兵達。100年戦争末期、集められた異能の5人、奇跡の分隊。互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助け合う。一人が五人のために、五人が一人の為に、分隊は兄弟、分隊は家族。フッ、嘘を言うな。無能!怯懦!虚偽!杜撰!それらを纏めて無謀で括る。誰が仕組んだ地獄やら、兄弟家族が笑わせる。己一人の我が身が可愛い。お前も!お前も!お前も!俺の為に死ね!「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ劇場版」こいつらは、何の為に集められたのか?

【劇場版PF 予告】
誰が仕組んだ地獄やら、兄弟家族が笑わせる。お前も!お前も!お前も!俺の為に死ね!「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ劇場版」。

【OVA版PF 予告】
俺たちは待った。10年の焦燥と共に。瞼の裏に揺らめく赤い陰、青い陰。最早追憶は、硝煙と共に時の彼方か。だが、炎は突然に蘇る。鉄の軋みと男の呻き。ローラーダッシュに載せて銀河を駈ける、遺伝確率250億分の1の衝撃。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。異能の部隊は存在するか?

遺伝確率250億分の1、不死なる生命体は存在するのか。謎の研究文書「ペールゼン・ファイルズ」の甘美な誘惑。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。今、異能の部隊が完成する。

復活?あまりにも大妙な。いや、このタイトルを見ればもはや言う事は無い。十年の空隙を埋めて余りある衝撃。膨大な、あまりにも膨大な鉄と命の意味なき損耗。そう、これが戦争だ!これがボトムズだ!遺伝確率250億分の1、不死なる生命体は存在するのか?謎の研究文書「ペールゼン・ファイルズ」の甘美な誘惑。異能の部隊は存在するか?「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。いやいやいや、ボトムズそのものが異能生存体なのだ。

幾夜魘されたか知らない悪夢、目の前、僅かな一跨ぎ、それができない泥沼の中で俺は喘ぐ。身に絡みつく過去を振り解こうとして。肩を落とした鉄の背中がどこまでも続く、穢れた赤い雨が容赦なく降り注ぎ、装甲までも溶かさんとする。息を詰め、足音だけを見つめ、ただひたすらに爛れた大地を踏みしめる、敗残の騎兵。振り向けば、未練のないスローモーションとなる。遠く弾ける鋼鉄のドラムが、地獄への道を急がせる。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。これがボトムズ達の戦場だ。

言うなれば運命共同体、互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助け合う。一人が五人のために、五人が一人の為に、だからこそ戦場で生きられる。分隊は兄弟、分隊は家族。嘘を言うな!猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら嗤う。無能!怯懦!虚偽!杜撰!どれひとつとっても戦場では命取りとなる。それらを纏めて無謀で括る。誰が仕組んだ地獄やら、兄弟家族が笑わせる。お前も!お前も!お前も!だからこそ、俺のために死ね!「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。俺達は、何の為に集められたのか?

キリコとは、異能、生存、体。野心とは、才能の別名と冷たく嘯く。そうかもしれない。だが、野心には挫折がひっそりと寄り添う事を知るがいい。このファイルがそれだ!結果の全てが其処にある。成程、忠告のつもりか?それとも?騙されはしない。毒蛇は毒蛇を知る。出せ!出して見せろ!毒の全てを!もう一度言う、ファイルが全てだ。結果の全てが其処にある。発生確率250億分の1、異能の名に値する者はそれ程に少ない。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。

お前は言ったはずだ、異能生存体であれば、どんな奇跡も起こり得るとな。彼らはそうなる前に自身の環境を変える。故に、異能生存体なのだと。ぶっ潰しても、切り刻んでも、焼いても死なない。時に利己的に、時に利他的に、取り巻く環境を変えてまで生き延びる。そう、それが異能の因子だ。証明して見せろ。己たちの異常さを、己たちの正体を、ラストチェック。このテストで答えが出るはずだ。ゴキブリめ。蛆虫め。這いずりまわり、のたうちまわり、五臓六腑を撒き散らしても、生き抜いて見せろ。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。しかし、生き延びたとして、その先がパラダイスの筈はない。

いよいよ御目に掛かれるわけか、ペールゼンファイルの核心に。100年にも及ぶ戦争が終結する最後の戦い。惑星モナド攻略戦、費やされる戦費、毎秒45億。4日続けば、メルキアの国家予算が吹っ飛ぶ。投入される兵員総数、1億2000万。だが、この作戦の要はたった五人!遺伝確率250億分の1。異能の因子。死なない分隊、それがこいつらの正体だ!一億1999万9995人を失っても、得られるものからすれば蚊の涙。ささやかなりと野心が嘯く。情報省次官ゲドク・ウォッカム。戦慄の戦略動議発案!100年戦争でメルキアが犯した最大の誤り、それは奴を敵に回したことだ!「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。

「真実とは常に残酷だ。お前は異能生存体だということだ」「異能生存体?」「異能生存体」いよいよファイルの謎が明かされる。精妙にして巧緻、大胆にして最新、練に練られた謀略が、遺伝子の如く自己を複製する。真実はいつも残酷だ、それは認め難くもある。だが、それが真実というものだ!目を開けろ!目を逸らすな!これが真実だ!お前にとっても!お前にとっても!お前にとっても!そして、検証者は呟く、それは私にとっても真実なのだと。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。

【OVA版PF(全12話) 予告】
第1話
誕生以来変わる事もなし、閃光と硝煙。鉄の匂いとその軋み。穢(けが)れに満ちた酸の雨。加うるもなし、引くもなし。脈々たる自己複製、異端と言わば言うも良し。我が行く道は荒涼の、友は引き摺る影ばかり。赤いインコの緑の眼、ぐるり回ってトットの眼。すべては、そう、振り出しに戻る。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」これがボトムズだ。

第2話
生き残った事が幸運とは言えない。それは次の地獄への誘(いざな)いでもある。ここは百年戦争の最前線。焼け爛(ただ)れた大地がお前達はいらないと呻きを上げる。呻きは恐怖を呼び血を求める。殺し合い、せめぎ合い、その罪を互いの血で購えと断末魔の星が叫ぶ。次回『ガレアデ』。赤く爛れた星が狂気を促す。

第3話
言うなれば運命共同体。互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助け合う。一人が五人のために、五人が一人のために。だからこそ戦場で生きられる。嘘を言うな!猜疑(さいぎ)に歪んだ暗い瞳がせせら笑う。お前も、お前も、お前も!俺のために死ね!次回、『分隊』。こいつらは何のために集められたか。

第4話
無能、怯懦(きょうだ)、虚偽(きょぎ)、杜撰(ずさん)。どれ一つとっても戦場では命取りとなる。それらをまとめて無謀でくくる仕組まれた作戦、仕組まれた地獄。行きも怖いが帰りも怖い。脆弱な地盤、狭隘(きょうあい)な地形、充満する爆薬、まさに破裂必至の大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)。次回、『死の谷』。怒涛のドミノ倒しが始まる。

第5話
野心とは才能の別名と冷たく嘯(うそぶ)く。そうかも知れない。だが野心には挫折がひっそりと潜む事を知るがいい。このファイルがそれだ。結果の全てがそこにある。なるほど、忠告のつもりか?それとも?ふん、騙されはしない。毒蛇は毒蛇を知る。出せ!出してみせろ!毒の全てを!次回、『尋問』。時に傲慢の別名は何と言うのだろうか?

第6話
この時点で警告だと気付かなければいけないのだ。自分を信じて欲しいとなど言った事はない。無論、愛して欲しいなど考えた事もない。ましてや願い事など聞く耳も持たない。過去もなければ未来をも思わない。だが一つだけ確実に為してきた事がある。それは自分に変わろうとする者を抹殺する事。これだけは誠実に実行してきた。次回、『異能』。ただの一度も、仕損じた事はない。

第7話
不安と猜疑(さいぎ)、欺瞞(ぎまん)と弁明。閉塞空間に絡み合う異能の因子。利己的に、利他的に。そう、それは生存を懸けてせめぎ合う、巧妙に仕掛けられた絶対の危機。五体を引き裂かんと、鉄の檻を突き抜ける過去からの銃弾。怯える魂がそっと呟く。あいつもこいつも俺の盾になればいい。次回、『狙撃』。これも一つの証明か。

第8話
監獄に監禁と隔離を求め、完璧さを追求すればここになる。ここには高い塀もなければ、深い堀もない。高電圧の柵もなければ看守さえいない。あるのは澄み切った大気と汚れなき氷のみ。零下八十度、吐く息どころか内臓さえも凍る。酒をくれ、五臓六腑を焼く酒をくれ。次回、『冷獄』。恨みつらみの言葉さえ、固まる。

第9話
爆死か凍死か、バラバラになるか固まるか、その間にある限りなく薄い不安定な一線。震える恐怖と才能がその臨界を探る。信じるか、信じられるか。賭けるか、賭け切れるか。ポリマーリンゲル液、俺達はここまでこの鉄の血液に運命を託してきた、だからこそ。次回、『ダウン・バースト』。しかし、生き延びたとして、その先がパラダイスの筈はない。

第10話
百年にもおよぶ戦争が終結する、最後の戦い。謎の惑星モナドに投入される兵力、一億二千万。毎秒費やされる戦費、四十五億。4日続けばメルキアの国家予算が吹っ飛ぶ。だが、得られる者からすれば蚊の涙。細(ささ)やかなりと野心が嘯(うそぶ)く。次回、『戦略動議』。百年戦争でメルキアが犯した最大の誤り、それは奴を敵に回した事だ。

第11話
腕もいい、用心深くもある、時により裏切りもした。卑怯者と誹(そし)られた事もある。味方の死肉を喰らうような事もした。運もいい。だが、それだけか?それだけで生き残り続けたというのか?違う。遺伝確率250億分の1、異能の因子、異能生存体。それがお前達の正体だ。次回、『不死の部隊』。お前達は死なない。

第12話
ねじれて繋がる二重螺旋のように、精妙にして巧緻(こうち)、大胆にして細心(さいしん)。練りに練られた謀略が遺伝子の如く自己を複製する。いよいよクライマックス、いよいよ大詰め。舞台に立った全ての者がツケを払う時が来た。万雷の拍手にも似た轟音と共に、眩しすぎるカーテンコールを受けるのは誰だ?次回、『モナド』。真実はいつも残酷だ。

【幻影編(全6話) 予告】
1:ひょんなことから始まったセンチメンタル・ジャーニー。だが、その求めるものがあの日、あの時であれば、ただの旅で済む筈も無かった。きな臭く、素敵に、デンジャラスなツアーへの御招待。この旅の真の企画者は誰?メインテーマは何?主催者は誰?ともあれ、次の宿泊地は決まっている。ヒルとゲリラがお出迎え。そう、クメンの緑の地獄だ。次回『クメン』

2:かつて、この星を覆っていた毒々しいまでの赤い色は、既に無い。30年の歳月が穢れを吹き流し、大地を洗い直したかに見える。だが、癒されたかに見える大地の皮一枚下に食い込む、夥しい鉄の棘。棘に呻いて、棘に泣く。忘れるもんか、この星で失った者のこと。棘に縋(すが)ってしか生きられない女が一人。次回『サンサ』。幻影の砂漠に蘇る、あの日あの時。

3:神が生まれ、神が潜み、神が殺された星、クエント。神はその今わの際に、野望の胞子を銀河に放った。乾いた砂を割けた大地を持つ、銀河の果ての双子星。その谷底はひたすらに深く、神の子を孕むに相応しい、暗黒の子宮だ。密やかに妖しく、地底深くに神の子が誕生を待つ。次回『ヌルゲラント』。神なる星が野心を繋ぐ双子星。

4:これは何だ?この圧倒的なるもの。闇にうねって地底を満たす。もしやして、これなるものが神なるものの五臓六腑か。果てしなき(?)、大いなる虚妄、始まるは胎内潜りか、階段巡りか。鼓動、蠕動(ぜんどう)、圧縮、加熱。ねじれねじれて、またよれて。潜り潜ったその先は?次回『コクーン』。赤子泣かすな、ドヨが来る。

5:消える、消える、消える。轟音の中に、閃光の中に、全てが消える。そして残されたものは、細やかな希望か、果てしなき悪夢か。答えはこの腕の中にある。全銀河の煌めきも、その存在の意味も。畢竟(ひっきょう)、集約すれば、この腕の中のいたいけなる混沌と同じ。次回『インファンティ』。答えなど要らぬ。今はただこのカオスを抱きしめるのみ。
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