いきなりですが「中井精也」さんをご存知ですか?
たぶん、知らない人のほうが多いのかもしれません。
実は、私も、その名前を知ることになるのは、そんなに古いことではありませんでした。
「鉄道写真家・中井精也」
私が最初にその名前を知ったのは「NHKのテレビ番組」でした。
その後、書店で中井さんの名前が載った雑誌や本を目にするようにして
なんとなく「そういう方もいるんだな」・・・スタートはそんな感じでした。
小さい頃から親の仕事の関係もあり、時刻表や日本地図を目にする機会が多かったこともあり
学生時代は「鉄道ファン」そのものでした。
けれど、テレビのニュースで鉄道の話題が出るたびに
「平日なのにあんなにマニアは集結してる」・・・そんな「行けない劣等感」が「鉄道では極められない自分」を悟り
社会人になって自動車免許を取ると、「鉄道一辺倒」の生活は終焉を迎えました。
いまでも、栃木県内で「休みの範囲内で」行ける「鉄道もの」はちょこっと立ち寄ったりはします。
けど、それに固執することはなくなりました。
中井精也さんの名前を知ってそんなに長くないのも、そんな理由からでした。
テレビで名前が出る人。
まさに雲の上の人。
逢えるわけがない・・・・ずっと思ってました。
それが、先週のはじめ、急きょ「栃木県茂木町で在廊」というキーワードを目にしてしまいました。
テレビの中の人が目の前にいる。
しかも、わざわざ東京とか「県外」に行かなくても行ける場所に来る!
これは最初で最後のチャンスかもしれない
・・・・・・・・
2023年7月16日㈰
この日は別の目的地がありました。
しかし、高温の屋外で、彼女の体調もよくない
さらには「いつでも行ける場所」だったことで・・・「行き先の切り替えが即決」できたのは優柔不断の私からすると
まさに奇跡。
彼女が「ほぼ興味が無いジャンル」だということはわかっていたので
「少しでも見られて、中井先生の顔が見られたら」
そんな軽い気持ちで茂木町へ。
茂木町「ふみの森もてぎ」
町の図書館にカフェ、イベントスペースが設けられた交流施設。
今回、開館7周年の目玉企画として
中井さんが招かれたそうです。
駐車場は暑い日ということもあってか、涼しい施設なのでクルマはいっぱい。
等身大パネルでお出迎え。
7月16日。
この日はトークショーも午後からある。
でも、それは次の予定もありますし、申し込みは事前に終了していたので最初からパスの方向で。
茂木、真岡鐡道。。。栃木愛をすごく感じます。
もう、何回も、ここで「長倉線」には触れてきましたが
せっかくなので少しこちらも見てゆきますか。
・・・・・・・・・
Twitter等で中井さんとの記念写真を載せている人はいましたが
会場を撮っている人は皆無。
さすがに撮影禁止なのかな・・・
せめて中井さんの写真だけでも撮れればいいかな・・・
そんな想いを巡らせ、会場の中へ。
そして
スタッフさんと思われる男性に声をかける
「さすがに会場内の撮影って難しいですかね?」
「いや、撮影大丈夫ですよ、何なら、SNSにも載せてもらっても・・・先生は太っ腹な方ですから」
あ・・・意外な回答。
ということで
みな真剣に静かに作品を眺める中
私は
この人大丈夫なのかな・・・って思われるくらい、堂々と撮りまくりました。
会場の様子。
なにかお気づきのところはありませんか?
いわゆる鉄道写真というと、男性が多く、いかにもマニアっぽい方々が集まりそうですが
女性が意外と多く、しかも「鉄道なんて一見興味なさそう」な方々が多い。
鉄道写真家・中井精也さんの写真は「ゆる鉄」というジャンル。
こてこての鉄道写真ばかりではない
どちらじかといえば「風景写真」「情景写真」
鉄道を知らなくても直感でアートできる・・・・それが魅力なのかなって思います。
サインも中井さんの自画像付き
茂木で開催するにあたって栃木県内を撮り歩いた作品の一つ。
背後に烏山線のアキュム。
そして焦点は手前のスイレン。
そうきたか! って感じです。
フレームにもこだわり。
サインはいくつもパターンがあるみたい
奥に見えるのは東武鉄道の特急リバティ
これは・・・真岡のあそこですよね。
私のお気に入りはこれ。
1988年、JR真岡線が第3セクター「真岡鐡道」として再スタートを切った時の写真。
茂木町の城山公園からの撮影。
なんだかんだいって
私はこの時、真岡鐡道には近づくことができませんでした。
だから、逆にものすごく思い入れがあるのです。
さすがに額装は高価な作品になりますけど
気軽に手に入れられるのがポストカード。
たくさんあって迷います。
中井さんが「1日1鉄」として
毎日撮り歩くなかで「撮りたての1枚」が真岡鉄道のイチゴトレイン。
彼女もすごく気に入ってくれたみたいですが
さすがに昨日撮ったものですからポストカードにはなっていなかった模様。
これを見てすぐわかる人は茂木通。
未成線・長倉線の大峯トンネル
私もツアーで歩きました。
これは栃木県ではなく千葉県にあります、山万という不動産会社が運行している新交通システム。
歴史が古いだけではなく・・・こあら号には・・・冷房がありません。
利用の際には「うちわ」「おしぼり」等が必須になるという、ちょっと有名な車両。
今の時期、Twitterで話題となります。
え・・・
もはや鉄道写真ではないwww
上下に動かすと、景色が変わる「うごくポストカード」
ちょっとそそられました。
ゆる鉄画廊のグッズコーナー
いままで開催された場所の「ご当地バッジ」がたくさん
茂木で25回目ですからね。
私が選んだポストカードはこちら。
1988年、真岡鐡道開業の祝賀の様子。
バッジはどちらにしようかすごく悩みました。
ほんとうは両方買えばいいのでしょうけど・・・
結果、日付が入っているのでこちらに。
「ひどい缶バッジ」ってwww
なかなか買う余裕はありませんでしたが
作品の一つ一つに「鉄道をどう身近にアートできるか」を考えた答えが見えてきます。
鉄道は主人公であるけれど、時に「脇役」にもならなくてはならない。
その脇役が「影の主役」になれることも、中井さんの撮り方で導いてくれるのです。
【真岡鐡道のある風景】
今回、中井さんは
栃木県茂木町で開催するにあたって
1988年の真岡鉄道開業当時の自身が撮った写真も展示しています。
もう35年経つのですね
そうそう、開業当時は今とは異なるデザインの車両でした。
この部分の写真は当時の鉄道雑誌や新聞等でアングルが違う状態で紹介されていたので
懐かしい1枚。
そう、国鉄バスからJRバス関東になりましたけど、まだまだ栃木県内に多くの路線を持っていました。
このあたりのポストカードがあればもっと買っていたかも。
【未成線・長倉線にも足を運んでくださいました】
実は、こんなに撮っていますけど、中井さんは在廊していて
すぐ近くにいるのです。
が・・・あまりに緊張してしまい・・・なかなか近づくことができません。
写真は撮れるだろうか、お話はできるだろうか・・・
とにかく中井さんはオープンな方で
作品、本人、撮影OK。
お客さんとともに楽しみながら写真をバチバチ・・・
購入した額装にはもれなく直筆サインが。
ショッピングバックも中井さんとすぐわかるデザイン
スマホと手に取ると
連写が激しいwww
会場から笑いがこぼれる。
ねぇねぇ見てみて!
つい彼女を呼んでしまった1枚。
なりきりせいやくんマスク。
限定1枚・3900円!
そして
私が購入。
サインをリクエスト
笑顔満面の・・・
そして全身のショットも。
ただ・・・後悔が残ります。
とにかく中井さんとお話がしたかった。
お話は・・・できたけど・・・
あまりの緊張で、思った内容を尋ねることができなかった。
わけのわからないことを聞いてしまった。。。
もちろん、インパクトがあったからと言って、知り合いになれるわけもなく
顔を覚えてもられることなど無いのはわかっていますが
自分のメンタルの弱さがこういうときに出てしまう。
ただ、ご本人にお会いできてサインも写真もいただけたので
それはありがたいと感謝しなくてはなりません。
もちろん、同行してくれた彼女にも、ね。
予定は1時間くらいでしたが
結局、1時間半滞在。
お昼になってしまいましたので
移動します。
図書館の奥にあるギャラリーでは
今度は「長倉線」の展示が行われています。
私は前回、ここで最初の「長倉線」の展示があった時に見学に来ていますので
今回はさらりと。
ちょうど午後からは別の街で用事があったので
もともとスペシャルトークショーは観る予定はありませんでしたが
ギャラリーにいる間に「当日の立ち見席(約20人分)」は
配布終了していました。
ものすごい盛況ぶりがわかります。
ちなみに
つぎの「ゆる鉄画廊NOMAD」は
第26回
京都府亀岡市で8月10日から13日まで開催。
次はいつ会えるか、いや「もう会えないかもしれない」ですが
中井さんのご活躍これからも期待しています!
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