libra

元々日常を綴るブログでしたらバセドウ病による甲状腺機能亢進症と診断されましたことを機に、闘病日記を書いてみようかと

伊藤病院初来院

2008年10月12日 02時11分13秒 | バセドウ病
循環器科でバセドウと診断されて、そのまま伊藤病院に向かいました。

伊藤病院は日本で一番有名な甲状腺専門の病院。


表参道のど真ん中にある伊藤病院に入ると、もう、人がぎっしり
時刻は 11時40分を過ぎていたため、午前中の診察には間に合わず、午後の診察に。
それでも午後32番目だった。午前受付締切の11時半から10分ちょっとの間に、30人以上も
受け付けをしたということになるのかな。。
とにかく 人が多い。

診察室も多い。 甲状腺の病気しか扱っていない病院なのに、診察室が10部屋以上。


表参道でぶらぶらしてランチもたべて、伊藤病院に戻りました。

1時間ほど待って、診察の番に。

循環器科でもらった紹介状を見て、先生が一言「バセドウ病ですね」

血液検査の結果も、確実にバセドウ病ですので、今日から治療を始めます。
バセドウには3種類の治療があって、服薬、アイソトープ治療、手術、とありますが、まずは薬を始めましょう、と。


で、処方されるメルカゾールの副作用を説明され
「これは副作用が結構つよくて、一番ひどい場合は白血球が減少して、感染症をおこし、最悪死亡例もあります」と淡々と。
ひどい場合の副作用の説明や、副作用が出たときの対処の仕方などをひたすら説明され。

「この薬は厚生労働省から、副作用がでていないかこまめにチェックしろとの通達がでているので、2週間に一回、血液検査をして副作用がでていないか確認します」と。

「では、 このあと血液検査と、エコーを撮って、薬を受け取って今日は帰って下さい」とそれだけ。


この辺はどれもネットで事前に知っていたことだったけど あまりのそっけなさにちょっとびっくり。
なんか、質問しても「バセドウはそういうもんです」だけで。


なんとなく腑に落ちない気持ちながらも、血液検査室へ。
検査待ち時間、なぜか突然、悲しくなってきて 涙がこぼれおちてきました。
何とか涙を隠して採血してもらったけど 次のエコー撮影を待っているときは、もう止めどなく溢れてきて。
検査室のおねーちゃんは「注射が痛かったですか?」なんて 的外れなこと言うし。
エコーの検査台に寝たときは、もう、過呼吸のように ヒックヒック、泣いてて。
そんな私をみて、検査技師のおじちゃんが、「何か話したいことや、不安なこと、聞きたいことがあれば、相談室がありますよ」」と。
落ち着いて深呼吸できる感じでもなく この調子だとエコーも撮れないので、相談室に行きました。


バセドウについては、結構いろいろと調べてたし、適切な治療さえすれば心配することは何もないとわかっていたけれども、
なぜか涙が止まらなくて。自分でもなぜこんなに泣いてるのかよくわからないまま相談室へ。

涙でなかなか話せない私に、相談室のおねーさんが、「バセドウって言われたのね、バセドウはね名前が名前だけに、診断されるとみんなびっくりして落ち込むの。だけど何にも心配いらないからね。大丈夫だから。何か心配ならなんでも好きに話ていいから、ここで。泣きたいだけ泣いていいからね」と
丁寧に、丁寧に、バセドウの説明や、私の検査の値の説明、今後気をつけることや、妊娠出産についてとか説明してくれて。

「突然バセドウって言われて、薬の説明されて、副作用の説明をされたら、だれだって怖くなるよね。落ち込んで泣いてここに来る人もいっぱいいるの。だけど大丈夫だからね」と
しばらくして落ち着いた私は いろいろと話を聞いて、エコーを取って、その日は病院をあとにしました。
病院を出るころには5時前。伊藤病院は本当に一日がかりです。


この日の医療費: 診療費、検査代&薬: 7780円 
これまでのトータル: 15180円
薬: メルカゾール5mg(一日3錠)、テノーミン25mg


バセドウの兆候

2008年10月12日 01時43分58秒 | バセドウ病
バセドウ病は 簡単にいうと

 喉仏の下の方にある小さな臓器、甲状腺から、甲状腺ホルモンが必要以上に作られてしまう病気。
甲状腺ホルモンは、体の中の細胞に働きかけて、体の新陳代謝を促している。このホルモンが大量に増えることで、必要以上に体の新陳代謝が激しくなり、常に運動しているような状態になってしまうらしい。
新陳代謝が活発なのは体にいいことだけれども、必要以上に代謝が起こると、心臓とか体のいろんなところに負担がかかりすぎてしまうわけで



今振り返ると確実にしばらく前から 私の体は バセドウの症状を現していました

・体重増加
普通、バセドウになると、食欲はあっても急激にやせる。常に運動をしているくらいのカロリーを消費しているから。だけれども、代謝が非常に高まることで、食欲も増し、消費カロリー以上のカロリーを摂取することで、太る人も多々いる。
私は太った。
去年の5月くらいからダイエットをして、食事制限と運動で結構短い期間で急激にやせた。10キロ以上ね。もしかしたらもしかしたら、この時すでにバセドウもあって、やせやすかったのかもしれないし、純粋にダイエット成功しただけかもしれない。
その後、今年の5月ころから、食欲が一気にまして。典型的なリバウンドだと思ってた。頻脈とかもこのころ顕著に強くなり。きっと、これくらいのときからバセドウが強くなってたんだろうなと思います。
ダイエットでは食事制限もしていたから、体が自然とカロリーを欲する。それで、少しのカロリーでも太りやすい状態になって、リバウンドの原因となるわけで。
私は、ダイエット後の、カロリーを欲する次期と、バセドウでカロリーを求めるのが重なって一気に太ったんじゃないかなと思っています


・頻脈、動悸
これも、太ったせいだと思ってた。常に140、150あったし。
ダイエットしなきゃと思ってたから、ジムにいって、ちょっと走ったりするだけですぐに脈拍は200を打っていた。
元々脈が速いからこれくらいでちょうどいいんじゃ、程度に思っていたけど、かなり心臓に負担をかけて危険なことをしていた。

あと、寝て一時間のうちに、心臓の音が大きくて起きたことも数度。


・疲れ
階段を1階上がる程度で、ものすごく辛かった。すぐに息は切れてはーはー言うし。
会社で、エレベータに駆け込むだけでも息が上がって。一緒にのった先輩に、「なんでそんな、はーはー言ってんの?」なんて笑われてた
これも、体が重いせいだと自己解釈してた


・多汗
これまで、ものすごく代謝が悪く、いくら走ってもなかなか汗をかかない人間だった。
だけど、今年の夏はものすごく汗をかいた。びっくりするくらい。
電車に乗って、会社に着くまでの30分、走りもしないのに会社につくころには、額から汗がだらだら落ちてた。
これまでずーっとロングヘアで、夏でも平気だったのに、今年は初めて本気で髪の毛を剃りたかった。それくらい暑くて汗をかいてた
一度、風邪をひいて熱出したときなんかは、もう汗の量が尋常でなくて。2時間くらい寝るとTシャツが絞れるくらい汗びっしょりで、一日に何回も着替えてた。


・イライラ
自分では自覚していなかたけど、彼が「前までは、素直で、あまり反論しない人だったのに、最近はすぐにイライラしてるよ」なんて言われた
自然と、喧嘩も絶えなかった。

・集中力欠如
びっくりするくらい、仕事ができなかった。自分の席に座ってられなくて仕事を始めてもすぐに席を立ち。
やらなければいけないことはあるのに、何もできずに、人の所にいっておしゃべりばっかりしたり、窓から外をずーっと眺めてたり。
あまりに集中力がないし、なんかウロウロ、ウロウロしているため、友人に「ADHD(多動性障害)かもー」なんて言って。
ネットで、ADHD診断チェックシートなんて試したら、15個以上当てはまるとADHDの疑いあり、ってところに14個当てはまった
思えばこの集中力のなさもバセドウの症状だったわけで

・皮膚のかゆみ
もともとアレルギーがひどくて薬をのんでたんだけれども、その薬がぜんぜん効かなくなった。
かゆみがひどくて。バセドウでかゆみが出る人もいるらしく、きっと私の皮膚の症状もバセドウで悪化したんじゃないかなと


・月経不順
これまで、ちゃんと定期的に来ていた生理が乱れだした
大きな乱れじゃないんだけど、10日前後ずれたり

・倦怠感
つねにだるい感じがつきまとっていた。朝もぜんぜん起きれなくなって。
起きられても、着替えるまでに時間かかったり。会社の遅刻も増えた。
普段も常にごろごろしていたかった。ずっと立っていたり、座っていたりするのが辛くてすぐに体を横にしたかった


・暑い
この夏は本当に暑かった。夜寝るときとかも、暑くて暑くて。朝おきると、真っ裸になっているいこともよくあった。


・のどの乾き
常にのどが渇いてた。500MLのペットボトルを買って、一瞬で飲み干して
そんなことを会社で一日に3,4回繰り返すことも。
振り返ると一日に2、3リットル平気で飲んでたような。


・手足がつる、震える、ものを落とす
バセドウでよく見られる、手足の指の震えは自覚していなかった。だけれども、しょっちゅう、手足がつっていた。
ご飯をたべようとお箸を持つだけで指がつったり。あと、何かを掴んですぐに落としたりもしょっちゅう。
実家に帰ったとき、就寝中の私の手足がぶるぶる震えてた、って母から言われた。


・首の腫れ
よくリンパが腫れたり、耳の下あたりのところに1センチくらいのしこりが数個できることがあった。病院でCTとかとっても何も異常はなくて、ただバイ菌が入っただけと言われて。
そういうことがよくあったから、いつも首は気にしてた。だけど甲状腺が腫れたのはまったく気付かず。
病院で指摘されて初めてきづいた。
顔を少し上にあげて、喉仏の下を触ると、ぷっくりと7センチ前後にわたって腫れていて。痛くもかゆくもなく、全体的に太くなったような程度の状態だからまったく気付けなかった。




ざっと挙げるとこんなかんじ。
これを読むと、結構ひどくて、なんで今まで放っておいたんだ、とか思うけど。
一つ一つは、病院いくまでのことじゃないって思ったり、そういう体質、性格なんだって勝手に思ってたね。


また、更年期障害とか、自律神経系の問題だったり、精神的な問題だったり、そういうときに見られるような症状も多いから、
バセドウ病という診断が遅れることも多々あるらしい。ずっと安定剤とかを処方されて苦しみ続ける人も多いって。
私の場合、たまたま見てもらった循環器科の先生が気づいてくれて、よかったと思います。





検査結果を聞きに

2008年10月12日 00時47分23秒 | バセドウ病
10/9、やっぱり心配だったので、会社を午前休して検査結果を聞きにいくことに。

日曜日に薬をもらって依頼、毎日インデラルを飲んでたのだけれども、2,30ほど脈拍は減りました。
それでも常に100オーバだったのでまだ速い感じ。



診察室に入るなり、医師の言葉

 「やはり 甲状腺の疾患です。バセドウ病ですね」


すごく丁寧に説明してくれて、いい先生だったのだけれども、やはり甲状腺は専門医にかかったほうがいいということで、渋谷にある伊藤病院という専門病院に紹介状を書いてもらいました。


検査の結果(括弧内は基準値):
 TSH(0.436-3.78): 0.004
 FT3(2.1-4.1): 12.8
 FT4(1.0-1.7): 3.8
 抗サイロG1b抗体(0.3未満): 0.7
 抗TPO抗体(0.3未満): 24.5
 TSHレセプター抗体(1.0未満): 5.1


循環器科へ行きました、の巻

2008年10月12日 00時19分48秒 | バセドウ病
心拍数が余りにも速いという理由で、献血を拒否された日。
ここ数カ月はずっと脈拍が140オーバだったので、まあこれが普通だろうくらいに思ってたのだけれども、ちょっと心配になって ネットでいろいろ調べているうちに、 もしかして甲状腺が悪いんじゃ、という予感はありました。
だけれどもWPW症候群が出ているのかな、とも思い、日曜日でもやっていた近くの循環器科に行くことに。


「WPW持ちで、脈拍がはやいのですが・・・」と告げて血圧を測られると


上が 158mmHg
下が 79mmHg
脈拍 140bpm

やっぱり血圧高いし、速い。

触診をしてもらうと「ちょっと 甲状腺腫れていますね」、と 医師
そこで、心電図と 血液検査をすることに

心電図の結果、WPW症候群の波形ではなく、通常の波形とのこと

検査結果がでる今週末に、また来院してくださいという医師の言葉とともに、
脈を落ち着かせるためのインデラル錠を処方され、病院を後にしました



その後、いろいろと甲状腺の病気をしらべてみると、

・頻脈、動悸
・多汗
・体温上昇
・疲れやすい

など、甲状腺機能亢進症に見られるいくつかの症状に覚えがあり、
きっとバセドウ病なのかな、なんて思っていました。

バセドウって、なかなか治らないし、目が飛び出てしまう、なんて
知識しかなかった私はかなり不安にも陥り。

その後、薬を飲み続けさえすれば、日常生活に支障ないし、出産、育児もできることや、
目が出るのは一部の人だけ、という情報を得て落ち着いていたのでした。



この日の医療費
 診察、検査代:6860円
 薬(インデラル10mg 7日分: 540円
 
TTL: 7400円

始まりは献血

2008年10月12日 00時01分09秒 | バセドウ病
それは思ってもいないような形で、始まりました。

10月4日、私が27歳になってちょうど1週間と一日が過ぎた土曜日でした。


会社の友達が、一度献血を経験してみたい!と言ったので、献血マニアであった私と新宿東口献血センターへと行ったのでした。


問診表に記入して、採血前の、医師との面談。


WPW症候群(先天的な心臓の奇形みたいなので頻脈発作がでることもある病気。私の場合は自覚症状はこらまて一度もないけど)の私の血圧を測定した時、血圧計は、上が158、脈白も159という非常によろしくない値を示したのでした。

「この脈拍じゃとても献血はできないよ」


という 医師


「もともと 脈拍は速いんですが・・」


「いや この値は絶対だめだよ。早すぎるよ。WPWもあるんだから 念のため心電図とってもらった方がいいよ」



ということで病院に行くことをすすめられたのでした。

その時は、まあ、最近太ったから、血圧も脈も速いんだよな、とくらいにしか思っていませんでした。



ちなみに、その時一緒にいった会社の子も、ヘモグロビンが少なすぎるという理由で、全血献血はおろか、成分献血もNGでした。