見てきました、トロイ。
最近、どうもひねくれて来て、癖のある映画に好意を持つようになった私にとって、この映画は面白くないオーラがぷんぷんしてたのですが。
思いのほか楽しめました。
感情移入できない中途半端なラブロマンス、株価大暴落のオーランドブルーム、「絶世の美女ヘレン」のオーラが出きってないダイアン・クルーガー、しつこいセリフ回し・・・と突っ込んでたらきりがないですが、やっぱり私は、古代ロマンものが好きだったんだと再認識させられました。まぁ、要約するとブラピの自己満映画、ってことなんでしょうが。。
うん、でも、本当に映画館で見てよかったって思えた映画でもあります。も一回映画館で見るのもありなくらい。
で、ちょっと気になって、自分の世界史の記憶をリフレッシュする目的でさらっと調べたんだけど、どうしても確証がとれないのが、「トロイの木馬」も史実か、ってこと。
とりあえず、トロイ戦争について。
トロイ戦争とは、紀元前8世紀ころの詩人ホメロスの「イリアス」等に出てくる神話上の戦争。
トロイの王子パリスが、ギリシアの大将アガメムノンの弟后ヘレネ(ヘレン)を奪ったことから、ギリシア側の怒りを買い、ギリシアVSトロイの戦争が戦われる。10年にも及ぶ戦争は、ギリシア側の木馬戦略により、トロイ陥落を持って終る。
この戦争を時間的にコンパクトにして、そこにラブロマンスの脚色しつつ、ギリシア側で活躍したアキレス(ブラッド・ピット)の感情を中心にして描いたのが、映画「トロイ」。
ホメロスやギリシア神話にかなりの思いいれがある人が、この映画をみたら、つっこみたくなるとこ満載でしょうが・・・
なんで、木馬からアキレスが出てくるんじゃって。
原作ではアキレスは、木馬計画の前に死んでるんです。
まぁ、そういうつっこみはおいといて。
話を戻します。
このホメロスのトロイ戦争に関する記述に大変な感銘を受けた少年がいました。幼き日のシュリーマンです。彼は、「トロイは実在する!」と確信し、「自分がこの証拠を発掘するんだ」と、幼心に決意。商人として富を築き、その金を元にトロイの発掘を始めたのです。当時の学説からは常識外れの場をトロイと予想し、掘り進めること数年。1873年、とうとうトロイの跡を見つけたのです。
で、私が最近気になってるのは、シュリーマンの発見を持って、ホメロスの記述の歴史性が証明された、としている表現が多いこと。
シュリーマンは確かにトロイを発掘した。
だけど、トロイ戦争があったことを証明したのとは違うのです。
だから、トロイの木馬も歴史上、本当にあったのか、分からないのでは・・・
そういうのが気になって、ネットで調べても、埒が明かず、とりあえず文献あたってみようってことで、今本読んでます。
新事実あったら、またアップしようっと。
ちなみに、シュリーマンについて。
トロイの遺跡は、時代別に何層にも重なってて。
シュリーマンが見つけた層は、実は、ホメロスの叙事詩に記された時代のトロイではなく、この時代のトロイを発見するのは別の人間です。また、近年の研究で、シュリーマンの発掘品には捏造が疑われる部分も多く・・・
ということで、研究者の中にも、シュリーマンの評価は2分されるようです。
文献によっては、シュリーマンの虚言癖を上げ、その原因を少年時代の家庭環境に求めてるものもありますが・・・
真実は、なんなんでしょう。
ゆっくりと文献にあたりながら、それなりに見えてくるといいのですが・・
シュリーマンがどんな人物であれ、彼が、エーゲ海一帯の文明の礎を築いたって部分は、十分に評価すべきことです。
あ、ちなみに、もう一つ。
私の古代への興味をそそった話。
トロイ戦争に敗れたトロイ側の武将のほとんどは死んでしまいましたが、その一部が、イタリアに渡り、その子孫の中に双子の兄弟ロムルスとレムスがいます。
そうです、ロムルスとは、ローマを築いたといわれる伝説上の王様で、ローマの名の起原にもなっている人物です。
この双子の兄弟も狼に育てられたなど、神話の域を出ないですが、この二人がトロイ末裔だったなんて・・・
ロマンです。
映画「トロイ」では、トロイの城砦陥落の際に地下道から逃げる武将の1人に、オーランドブルーム演じるパリスが、トロイの王に歴代継承されてきた剣を渡しながら「新しい地を見つけて、トロイ人の意思を引き継ぐんだ」みたいなことを言うシーンがありました。ちゃんと、トロイ人の魂はローマの地で生き延び、果ては共和制ローマ、ローマ帝国・・・へと繋がっていくと考えると、さらにさらに、想像は果てないわけで・・・だから、好きなんです、世界史。
最近、どうもひねくれて来て、癖のある映画に好意を持つようになった私にとって、この映画は面白くないオーラがぷんぷんしてたのですが。
思いのほか楽しめました。
感情移入できない中途半端なラブロマンス、株価大暴落のオーランドブルーム、「絶世の美女ヘレン」のオーラが出きってないダイアン・クルーガー、しつこいセリフ回し・・・と突っ込んでたらきりがないですが、やっぱり私は、古代ロマンものが好きだったんだと再認識させられました。まぁ、要約するとブラピの自己満映画、ってことなんでしょうが。。
うん、でも、本当に映画館で見てよかったって思えた映画でもあります。も一回映画館で見るのもありなくらい。
で、ちょっと気になって、自分の世界史の記憶をリフレッシュする目的でさらっと調べたんだけど、どうしても確証がとれないのが、「トロイの木馬」も史実か、ってこと。
とりあえず、トロイ戦争について。
トロイ戦争とは、紀元前8世紀ころの詩人ホメロスの「イリアス」等に出てくる神話上の戦争。
トロイの王子パリスが、ギリシアの大将アガメムノンの弟后ヘレネ(ヘレン)を奪ったことから、ギリシア側の怒りを買い、ギリシアVSトロイの戦争が戦われる。10年にも及ぶ戦争は、ギリシア側の木馬戦略により、トロイ陥落を持って終る。
この戦争を時間的にコンパクトにして、そこにラブロマンスの脚色しつつ、ギリシア側で活躍したアキレス(ブラッド・ピット)の感情を中心にして描いたのが、映画「トロイ」。
ホメロスやギリシア神話にかなりの思いいれがある人が、この映画をみたら、つっこみたくなるとこ満載でしょうが・・・
なんで、木馬からアキレスが出てくるんじゃって。
原作ではアキレスは、木馬計画の前に死んでるんです。
まぁ、そういうつっこみはおいといて。
話を戻します。
このホメロスのトロイ戦争に関する記述に大変な感銘を受けた少年がいました。幼き日のシュリーマンです。彼は、「トロイは実在する!」と確信し、「自分がこの証拠を発掘するんだ」と、幼心に決意。商人として富を築き、その金を元にトロイの発掘を始めたのです。当時の学説からは常識外れの場をトロイと予想し、掘り進めること数年。1873年、とうとうトロイの跡を見つけたのです。
で、私が最近気になってるのは、シュリーマンの発見を持って、ホメロスの記述の歴史性が証明された、としている表現が多いこと。
シュリーマンは確かにトロイを発掘した。
だけど、トロイ戦争があったことを証明したのとは違うのです。
だから、トロイの木馬も歴史上、本当にあったのか、分からないのでは・・・
そういうのが気になって、ネットで調べても、埒が明かず、とりあえず文献あたってみようってことで、今本読んでます。
新事実あったら、またアップしようっと。
ちなみに、シュリーマンについて。
トロイの遺跡は、時代別に何層にも重なってて。
シュリーマンが見つけた層は、実は、ホメロスの叙事詩に記された時代のトロイではなく、この時代のトロイを発見するのは別の人間です。また、近年の研究で、シュリーマンの発掘品には捏造が疑われる部分も多く・・・
ということで、研究者の中にも、シュリーマンの評価は2分されるようです。
文献によっては、シュリーマンの虚言癖を上げ、その原因を少年時代の家庭環境に求めてるものもありますが・・・
真実は、なんなんでしょう。
ゆっくりと文献にあたりながら、それなりに見えてくるといいのですが・・
シュリーマンがどんな人物であれ、彼が、エーゲ海一帯の文明の礎を築いたって部分は、十分に評価すべきことです。
あ、ちなみに、もう一つ。
私の古代への興味をそそった話。
トロイ戦争に敗れたトロイ側の武将のほとんどは死んでしまいましたが、その一部が、イタリアに渡り、その子孫の中に双子の兄弟ロムルスとレムスがいます。
そうです、ロムルスとは、ローマを築いたといわれる伝説上の王様で、ローマの名の起原にもなっている人物です。
この双子の兄弟も狼に育てられたなど、神話の域を出ないですが、この二人がトロイ末裔だったなんて・・・
ロマンです。
映画「トロイ」では、トロイの城砦陥落の際に地下道から逃げる武将の1人に、オーランドブルーム演じるパリスが、トロイの王に歴代継承されてきた剣を渡しながら「新しい地を見つけて、トロイ人の意思を引き継ぐんだ」みたいなことを言うシーンがありました。ちゃんと、トロイ人の魂はローマの地で生き延び、果ては共和制ローマ、ローマ帝国・・・へと繋がっていくと考えると、さらにさらに、想像は果てないわけで・・・だから、好きなんです、世界史。