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mooseum

思ったことを思ったままにとりあえず書いてみたいと思いマス。

EUの砂糖は甘くない

2014-06-26 15:24:23 | Weblog

カンボジアのカウク村。

ある日、地元の製糖工場関係者が警官を兵士を引き連れ、
数時間のうちに村人たちの水田をブルドーザーでつぶし、
サトウキビ農園にしてしまった。

彼らの一人、ルーブ・ベウーンは今サトウキビ農園で1日10時間
サトウキビを収穫し、わずか2.5ドルの日銭を手にする。

それまでは夫と稲作で8人の子供たちを学校に通わせられるだけの、
質素だが安定していた暮らしを送っていたのに。


農民たちが裁判を起こしても会社には

「適正な手続きは踏んだ」

と言われ、強制立ち退きに抗議する集会は警察が暴力で蹴散らす。


そうやって生産されたカンボジアの砂糖はその97%がEUに輸出されている。

EUは生産現場で何が起こっているか知っていても、調べるつもりはないし、
優遇措置のある貿易協定を見直すつもりもない。



私が食べてる砂糖はどこでどんなふうに作られているんだろう。

2012年の財務省の貿易統計によると、タイ、オーストラリア、南アフリカの
3カ国が日本の砂糖輸入の94.3%を占め、なかでもタイが58.5%とダントツに多い。

農畜産業振興機構のHPによると、タイでは現在、生産者に糖蜜
の販売収入の70%が支払われており、糖蜜の価格上昇により生じた
収益増加分は生産者へ配分されている。

また、生産者の赤字を補てんする補助金が支給されるとのことだが、
砂糖会社、じゃなくてそこで働いてる労働者たちのホントのところはどうなんだろう…



<お知らせ♪>

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■参考資料
●マッテオ・ファゴット、「EUが目をつむる農民搾取の現実」、ニューズウィーク日本版、2014/06/17
●独立行政法人農畜産業振興機構調査情報部、「タイ砂糖産業の概要」、
http://sugar.alic.go.jp/japan/fromalic/fa_0512a.htm

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