野田秀樹。
一時期は追っかけのように公演を見ていた時期があって、それらの戯曲集があるということを知って
「おお*´∀`)ノ」
喜んで手に取ったけど、
「・・・??」
頭に入って来ない。
役者の人たちは、これを読んでどうイメージを膨らませてるん?
戯曲を読むより舞台見た方がええやん
と思ったし、今もそう思ってるけど、私の手が勝手に持ってたんよ、
『21世紀を憂える戯曲集』と『21世紀を信じてみる戯曲集』を。
個人的には『21世紀を憂える戯曲集』の方がキタ。
たぶん、理由はこれ。
(2007年「THE BEE」公演パンフレットより)------------
劇場にいい夢を見に行くのか、悪い夢を見に行くのか、
それはまあ趣味の分かれるところであろうが、
ミュージカルなんて能天気なものが全盛の昨今、
どうやらいい夢志向の観客が劇場を支配しているようだ。
私はそれが気に入らない。
感動するためにこの芝居を見に来たお客様、ごめんなさい。
この芝居を見ても感動できません。
涙は流せません。
いや感動させてなるものか。涙など流させてなるものかという
心意気で作っています。
だから、感動はできませんが、後にはかなり尾を引きます。
そのことがどうしても納得いかないお客様は、叶恭子が出てくる
悪夢を見てしまったと思って諦めてください。
そして尾を引いたものというのは、なんでこんな夢を見て
しまったのか考えることになると思います。
たまには、涙を流してさっぱりしないで、そんな悪夢も見てください。
-------------------------------------
そう、尾を引いた。
特に「THE BEE」は原作・筒井康隆。
個人的に、筒井康隆は入ってくるから
「あーーーー、しもたーーー、読んでしまったーーーー」
という感じデス。
それと、もひとつ。
自衛隊の
「そうだ、戦車に乗ろう!」
というキャッチコピーにときめく人たちに、ぜひ「ロープ」を見てほしい。
戯曲「ロープ」より-------------------------
カメレオン 実弾が入ってるよー。
ノブナガ お前が入れたからだ。
カメレオン お前が撃ったからだ。これプロレスだろう、プロレスだぞ。
タマシイ さっきまではね。
ノブナガ こんなことってあるか、この戦いは仕組まれているって誰もが知っているのに、最前線にいる俺たちだけは、ガチンコでやるしかないって。
タマシイ だってそれが戦場だもの。
----------------------------------
で、その後リング上で(戦場で)なにが起こったのかは、
「タマシイ」の実況を聞いてほしいねんけど、戦車に乗ったら、
それが自分に起こるねんよ。
タマシイを演じた宮沢りえさんは、ほんま気の毒と思うよ。
言葉って、効くねんよ。
仕事とはいえ、こんなセリフを何十回も何十回も言ってたら、
そらもう当分言霊から逃げきられへんと思うし、何を思ってこの役を
引き受けたんかはわからへんけど、尾を引きまくったとしても
野田秀樹の舞台に出たいという気持ちがそうさせたんかもしれへんけど、
叶恭子の夢、どころ違うんちゃうん。
戯曲を読むより舞台を見る方がよくて、舞台を見るより演じる方がいいってこと、か。
どれだけ尾を引いても。
<お知らせ♪>
突然ですが、このブログを下記に引っ越します。
Mooseum
http://blog.livedoor.jp/blackeyedpeas701/
お時間のある時に、立ち寄って頂ければうれしいです*´∀`)ノ
いつも読んでくれてありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願いします*´∀`)ノ
■野田秀樹
『21世紀を憂える戯曲集』
『21世紀を信じてみる戯曲集』
共に新潮社
一時期は追っかけのように公演を見ていた時期があって、それらの戯曲集があるということを知って
「おお*´∀`)ノ」
喜んで手に取ったけど、
「・・・??」
頭に入って来ない。
役者の人たちは、これを読んでどうイメージを膨らませてるん?
戯曲を読むより舞台見た方がええやん
と思ったし、今もそう思ってるけど、私の手が勝手に持ってたんよ、
『21世紀を憂える戯曲集』と『21世紀を信じてみる戯曲集』を。
個人的には『21世紀を憂える戯曲集』の方がキタ。
たぶん、理由はこれ。
(2007年「THE BEE」公演パンフレットより)------------
劇場にいい夢を見に行くのか、悪い夢を見に行くのか、
それはまあ趣味の分かれるところであろうが、
ミュージカルなんて能天気なものが全盛の昨今、
どうやらいい夢志向の観客が劇場を支配しているようだ。
私はそれが気に入らない。
感動するためにこの芝居を見に来たお客様、ごめんなさい。
この芝居を見ても感動できません。
涙は流せません。
いや感動させてなるものか。涙など流させてなるものかという
心意気で作っています。
だから、感動はできませんが、後にはかなり尾を引きます。
そのことがどうしても納得いかないお客様は、叶恭子が出てくる
悪夢を見てしまったと思って諦めてください。
そして尾を引いたものというのは、なんでこんな夢を見て
しまったのか考えることになると思います。
たまには、涙を流してさっぱりしないで、そんな悪夢も見てください。
-------------------------------------
そう、尾を引いた。
特に「THE BEE」は原作・筒井康隆。
個人的に、筒井康隆は入ってくるから
「あーーーー、しもたーーー、読んでしまったーーーー」
という感じデス。
それと、もひとつ。
自衛隊の
「そうだ、戦車に乗ろう!」
というキャッチコピーにときめく人たちに、ぜひ「ロープ」を見てほしい。
戯曲「ロープ」より-------------------------
カメレオン 実弾が入ってるよー。
ノブナガ お前が入れたからだ。
カメレオン お前が撃ったからだ。これプロレスだろう、プロレスだぞ。
タマシイ さっきまではね。
ノブナガ こんなことってあるか、この戦いは仕組まれているって誰もが知っているのに、最前線にいる俺たちだけは、ガチンコでやるしかないって。
タマシイ だってそれが戦場だもの。
----------------------------------
で、その後リング上で(戦場で)なにが起こったのかは、
「タマシイ」の実況を聞いてほしいねんけど、戦車に乗ったら、
それが自分に起こるねんよ。
タマシイを演じた宮沢りえさんは、ほんま気の毒と思うよ。
言葉って、効くねんよ。
仕事とはいえ、こんなセリフを何十回も何十回も言ってたら、
そらもう当分言霊から逃げきられへんと思うし、何を思ってこの役を
引き受けたんかはわからへんけど、尾を引きまくったとしても
野田秀樹の舞台に出たいという気持ちがそうさせたんかもしれへんけど、
叶恭子の夢、どころ違うんちゃうん。
戯曲を読むより舞台を見る方がよくて、舞台を見るより演じる方がいいってこと、か。
どれだけ尾を引いても。
<お知らせ♪>
突然ですが、このブログを下記に引っ越します。
Mooseum
http://blog.livedoor.jp/blackeyedpeas701/
お時間のある時に、立ち寄って頂ければうれしいです*´∀`)ノ
いつも読んでくれてありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願いします*´∀`)ノ
■野田秀樹
『21世紀を憂える戯曲集』
『21世紀を信じてみる戯曲集』
共に新潮社