国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

国鉄改革のあゆみ 109

2010-09-19 23:43:53 | 国鉄改革関連
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さて、長らく続けてきた公企労レポートですが、後数回で、私の手持ちの資料は終わります。
それでは、本日も公企労レポートお届けしたいと思います。

労使関係の在り方、労組員の要求を基本に

九州・北海道の余剰、枠広げ出向要員の形を

今回は、国労・稲田書記長の見解です

【国鉄改革における最大の課題であった振り分け作業が終わりましたが、その問題点を伺いたい】

今、内示が行われておりますが、内容をみると北海道・九州で明らかに国労組合員を清算事業団に送り込む形が現実化しています。この問題は大変深刻です。私共は幾つかのことを言ってきましたが、国鉄改革を進める上での21万5千人の枠を閣議決定までして決めたものを9,400人割り込んでしまい、北海道・九州では清算事業団に送り込むことは、その前になぜ対策が取られなかったかということです。そのことを放置しながら、内示をしていること、国会の中で労働組合による差別をしない、管理調書を生で使わないと回答したことがどのように守られたかということについて追求していきたいし、同時に清算事業団に行く人達の雇用を守っていくことを粘り強くやっていきたいと思っております。
また、このことを社会問題化して、このようなことでよいのかと世論に問いたいと思っております。それから、定員割れをした本州について言えば、当局は発表の時必要要員を割ってはいないと言っていますが、国会に出された資料を見ますと、東日本、四国などでは必要要員を割っています。そうすると、必要要員という数字が何であったかが問題です。
我々はお客さんに対するサービス、安全がどのような視点で今後、どう対応されていくのかということが大切で、その点を分析し、取り組まなくてはいけないと思っております。

【雇用対策面から見ますと、予想以上に雇用が確保されたという見方はありませんか】

今回の状況をみると、希望退職が多く出たこと、公的部門の転出など国鉄を離れた人が多かったことを注目すべきだと思います。それだけ雇用不安が煽られ、辞めたくない人まで辞めていった実態が職場の中にあったことです。一番心配なことは交通業というのはチームで仕事をしておりますが、人と人との繋がりが荒廃したことです。一見、定員が割れて皆採用されたと見れますが、問題があります。辞めていった人は率直に言って国鉄を見放したのではないでしょうか。そのように私も若い人の話を聞きました。残った人の中にも心には傷を持っております。その意味ではこれから安全運行を確保するうえでチームワーク作りに大変な問題を抱えているのではないかと思います。

続く

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