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殴る女

2014-03-18 00:11:49 | 過去ドラマ等等
最近のマイブームとして、過去ドラマを見ることにハマってます。

きっかけは『トリック』一挙放送や、三上博史さんの記事をあげる際に見た
過去のドラマが思いのほか楽しかったから、とでも言っておこうかな。

とにかく、めちゃくちゃ楽しいんだよ、ドラマ見るの。


そんなわけで、今回とりあげるのは、1998年秋に放送されたドラマ『殴る女』


同クールの『眠れる森』『世紀末の詩』『タブロイド』などの秀作の裏に隠れてはいるけど、
自分は『殴る女』も十分引けを取らない名作だと思うんだよなあ。

※以下ネタバレあり。

主なあらすじは以下の通り。
==============================================================================
婚約者もおり、普通に生活を送っていた
普通のOL芳村香(和久井映見さん)は、突如会社からリストラされてしまう。
ハローワークで紹介された職場はボクシングジム。
ボクシングジムとは知らず就職した彼女は、早く辞めようと思案する。

そこで出会ったのは、少し奇妙なロートルボクサー澤田亮平(吹越満さん)。
彼は一流大学を出、一流企業に勤めていた順風満帆な日々を捨て、ボクサーになった偏屈者。
婚約者からプロポーズを受けた香だったが、引退の年齢も近く、
日々負けつづけてもなおボクサーであることを辞めない澤田との出会いが、
彼女の人生を徐々に変えていく。

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このドラマは、一風変わった恋愛ドラマ、というよりも
主人公の香とロートルボクサー・澤田の内面的な成長と変化を軸に、
周りも影響されていく、といった人間ドラマ的側面が強いかな?



主人公の香は、見ていてたまにイラッとしたんだけど(笑)

それを上手くいなしておちょくる澤田の姿がほほえましいので、帳消しになるんだよね。

香と澤田が喧嘩をしながらも次第に信頼関係を深めていき、
唯一無二の関係になるその構成には無理がなく、自然と二人を応援してしまう。
この二人の掛け合いを、ずっと見ていたいという気持ちにさせられるんだな。


そんな二人には、お互いとも恋人がいます。早坂という男と、立花という女性。
石黒賢さんと天海祐希さんが演じてらっしゃるんだけど、この二人がまた秀逸。


はっきりとネタバレさせてもらえば、最終回でどちらのカップルとも別れてしまうのだけど、
その去り際がとにかく美しく、かっこいい。
こんな優しい人いるのかよ!と突っ込みたくなるぐらい、二人とも優しいんです。


香と澤田に振り回され、二人の関係に嫉妬し、悩むんだけど、
香と澤田二人を恨むことも、責めることもなく、
最終的に二人の幸せを理解し応援し、綺麗に去っていく。

その姿が見ていて清々しく、
なんてええ人なんやあああああ(ノДT)
と心底感動しちゃったんだよなあ…。

こんな懐の大きな優しい大人になりたいって、思っちゃったもん。

特に天海さん演じる立花は、めちゃくちゃかっこよかった。
立花さんに、ちょっと感情移入して見ちゃったぐらいですよ。
主役の天海さんも素敵だけど、こういう役も十分魅力的に演じられる人だと思うんだよなあ~。
石黒さんはもちろん。




このドラマで秀逸なところは、その恋人ももちろんなんだけど
それ以外の登場人物も、分かりやすい悪人がほぼいないというところ。

5話のグレート熊田とそのトレーナーは分かりやすい悪人だったけど、
それ以外は表立った悪人はいない。

8話で澤田と会長の天野(小野武彦さん)に八百長を持ちかけた男ですらも、
ラストでは粋なことをしてくれる。
その顛末を見て、また感動して泣いちゃったんだけど。基本的に涙もろいんです。


はっきり言って、脚本はご都合主義も多々見受けられて、褒められた出来ではない。
ないんだけど、その悪人のいない世界観と、温かく優しい人間関係が、
見ていてほのぼのとするんだよね。

いいんですよ、ドラマなんだから夢を見せてもらった方が楽しいもんね。



そして、このドラマで最も忘れてはならない要素の一つが、
最強ボクサー金城のトレーナー・元木(東幹久さん)の存在感。

彼は、澤田に対し厳しい目を持っていたんだけど。
しかし、香に助言したり、澤田の変化にいち早く気付いたり…。
そのボクシングに対して平等に誠意を持っている姿がめちゃくちゃかっこいいんだよなあ~。

ちょっと、惚れそうになったからね、マジな話。

東ミッキーなのに不思議だわぁどういうことだよ


そして、主題歌も素晴らしい。
Mr.Childrenの『終わりなき旅』は、主題歌もインストもドラマのいいところで流れるんだよねえ~。
ミスチルさんのドラマにおける主題歌補正力、すげえよね、毎回毎回。




さて、物語の軸になるのは、澤田と香二人に唯一共通する言葉
『自分のいるべき場所』とは、ってところなんだけど、

それに至るまでの過程と、それを見つけたときの香と澤田の姿が、何とも感動的なんです。

1話でリストラされた香は、元上司・立花(天海さん)に
『自分のいるべき場所』とは何なのか相談するんだけど、
それに対して立花さんは、自分の昔の夢はピアニストだった、と言ったうえでこう答えてるのね。

「みんなある程度、妥協して生きているんだってこと。
(中略)
大切なことは、今いる場所をそういう場所にする努力なんじゃないかしら。」



で、澤田は香に、自分の過去について話して、
「要するに俺は、取り換えのきく人間だったってことだよな。当たり前のことなんだけどさ。
でもそのとき思ったんだよ。どうしても見つけたい、俺でなくてはならない場所を。
つまり、俺のいるべき場所、っていうのかな」


っていうんだよね。
その強さと、『自分のいるべき場所』とは何かという答えを知りたくなり、
香はトレーナーを始める。
その流れが自然で、何というか見ていてグッときた。

それが、最終回の展開に繋がってくるから、より感動的だなあと思いました。

中だるみも結構あったんだけど、最終回が素晴らしいから、

もうなんつーか、全部帳消しって感じ?
それぐらい文句のつけようのない最終回だったなあ…。

立花さんの言葉を少し引用するなら、香も澤田も、
今いる場所を、そういう場所にした、とでも言おうか。

単なるボクシングドラマに終わらず、良い人間ドラマだったなーと思います。



和久井映見さんの演技の安定感はもちろんなのですが、
このドラマは何といっても澤田役の吹越満さんの熱演に尽きます。

素人目から見たら、ボクサー姿が全く違和感のないぐらいのフットワーク、
あと体つきと表情でしたし

あの飄々とした口調と無骨さ、そして不器用な優しさがあまりにも素敵でねえ…。
香が安寧の日々を蔑ろにしてまでもボクシングトレーナーになる理由も
納得できるぐらいの魅力的なキャラクターでした。

最終回で、澤田は金城と戦うんだけど、そのときの鬼気迫る姿が、かっこよかったです。

かっけえ…と口を開けて見てしまいましたよ。


そして、すべての決着がついたあとの、すべてに満足したような、
悔いなき微笑み。良いよなあ。

いやあ、良いドラマだったなあ。


勝負に負けても次がある、でも自分に負けたらそこで終わり。

2話か3話で香が言った言葉なんですけど、この言葉をそのまま体現した、

挑戦の重要性を描いた良いドラマだった


何でDVD出さないんだバッキャロー!!!(怒り)



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