※2連勝だけど、いまいちすっきりしない。
東京株式市場・大引け=続伸、06年度末の日経平均終値は前年度末比227円99銭高(ロイター) - goo ニュース
[東京 30日 ロイター] 東京株式市場は、続伸。2006年度末の日経平均終値は、前日比23円71銭高の1万7287円65銭となった。前年度末終値(1万7059円66銭)と比べると227円99銭高となり、2年連続で前年度末比で上昇となった。一方、2006年度末のTOPIX終値は前日比2.93ポイント高の1713.61ポイント。前年度末終値(1728.16ポイント)と比べて14.55ポイント低下となり、4年ぶりに前年度末比で低下となった。
米国株の反発や為替が円安・ドル高に振れたことなどを好感して、堅調に推移した。ただ年度末・月末・週末とあって、市場参加者が少なく、閑散商いの中を小動きにとどまった。
楽天証券経済研究所チーフストラテジストの福永博之氏は「期末で積極的な買いがみられず、ポジション調整の動きにとどまっている。4月に入っても機関投資家は様子見から入りそうで、急に商いが活発になり株価が上がるという展開は期待しにくい」と語った。
市場では、期末のウインドー・ドレッシング(お化粧)買いへの期待もみられたが、目立った動きはみられず、材料が出た個別銘柄中心の動きにとどまった。「TOPIX型でバスケット買いが入るといった思惑もあったなど、期末特有のドレッシングが期待されていたものの、そのような気配は感じられず、空振りの様相」(中堅証券ディーラー)との声も聞かれた。
朝方発表された経済指標の影響も限定的となり、来週4月2日に発表される3月の日銀短観を見極めたいとの姿勢が強かった。
個別銘柄では、三晃金属工業<1972>が07年3月期利益・配当予想を上方修正し、東証1部で上昇率トップとなった。フルヤ金属<7826>は、ストップ高で連日の上場来高値更新。
また積水ハウス<1928>は、ソニー<6758>の旧本社地区再開発を手掛けるとの報道を受け、大幅続伸。東京ミッドタウン開業で、三井不動産<8801>も値を上げた。
原油価格の上昇を受け、国際石油開発帝石ホールディングス<1605>、石油資源開発<1662>などが続伸した。
一方で、07年3月期予想を赤字に下方修正したアイロムホールディングス<2372>が東証1部で下落率トップ。またグッドウィル・グループ<4723>も2007年6月期決算予想の赤字・無配転落を嫌気し大幅安となった。証券会社による格下げを受けて、北陸電力<9505>、中部電力<9502>など電力株が下落。
債務者区分引き下げ報道を受けて日本航空<9205>、リコール届出を嫌気し日産自動車<7201>が売りを浴びた。
出来高は、オリエントコーポレーション<8585>、住友金属工業<5405>、日立造船<7004>などが上位となった。
売買代金は、みずほフィナンシャルグループ<8411>、トヨタ自動車<7203>、新日本製鉄<5401>などが膨らんだ。
東証1部の騰落数は、値上がり1045銘柄に対し、値下がり548銘柄、変わらず129銘柄だった。出来高は19億4297万株、売買代金は概算ベースで2兆2969億0200万円。