「素敵な日本人」
東野圭吾著、光文社文庫、2020年4月
読んだ著書は10冊未満、原作映画を数本鑑賞したことがある程度で、
東野圭吾について詳しく語れるほどの知識はありません。
本書は9編の短編集。
裏表紙に
「日本人に馴染み深い四季折々の行事を題材にした4編と、
異色のミステリ5編を収録!」
とあるので、本のタイトルはこの辺りから来たと思われます。
1編30~40ページ程度、ミステリやSFの中に、人の愚かさや人情も描かれています。
各話のさわりはこんな感じ。
【正月の決意】
老夫婦が初詣の神社で倒れている町長を発見
【十年目のバレンタインデー】
有名作家が10年ぶりに元彼女とディナー
【今夜は一人で雛祭り】
一人娘が地方の大病院の息子と婚約
【君の瞳に乾杯】
30前の独身男性が学生時代の友人と合コン
【レンタルベビー】
独身女性が長期休暇に赤ちゃんロボットで育児体験
【壊れた時計】
闇サイトで詳細不明のアルバイト
【サファイアの奇跡】
母子家庭の女の子が神社で見つけた野良猫が行方不明
【クリスマスミステリ】
若手俳優が有名になるために一流女流作家と交際
【水晶の数珠】
地方の名家の一人息子が自分の夢のために渡米
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