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シリコンガンギ車を使った新作フレデリック・コンスタント「ハートビート マニファクチュール」

2014年10月21日 19時00分22秒 | 日記
10月も後半に入り年賀状印刷の予約が始まったりと、今年も残り少なくなってきました。
今頃が一番過ごしやすい時期ですね。

さて、本日は今年のバーゼルフェアで発表されたフレデリック・コンスタントの新作をご紹介します。



フレデリック・コンスタントがマニファクチュールブランドとなってはや10年になります。
ご存知かと思われますが、「マニファクチュール」とはムーブメントから自社で一貫製造することです。

何百もある時計ブランドでそれができるのはごく一部の高級ブランドに限られているのが実情です。
フレデリック・コンスタントと言えば【ハートビート】、そして機械式で10万円台~20万円台前半のイメージがあるブランドかもしれません。

確かにその昔、機械式のリーズナブルな時計ブランドだったもしれません。
でもこの10年の目覚ましい進化は目を見張るものがあります。
自社製ムーブメントのトゥールビヨンの発表に始まり、マニファクチュールシリーズとして自社製ムーブメントを搭載したモデルを次々に発表できる時計ブランドとしての確固とした力とその今後が楽しみです。



ほとんどの有名時計ブランドはムーブメントの原形(エボシュ)を購入し、そこに少し手を加えるのがせいぜいでしょう。
ではどうしてマニファクチュールにこだわるのか?
もちろんエタ問題(ムーブメントの供給)も大きく影響しているのですが、腕時計は長く使うもの。
場合によっては人間の寿命と同じほど生き続けます。
ムーブメントの供給や製造を外注に頼った場合、10年後、20年後のアフターサービスはかなり不透明なものとなってしまうでしょう。



先ほども触れましたが、フレデリック・コンスタントと言えば【ハートビート】。
ムーブメントの心臓部(heart)にあたるテンプの鼓動(beat)を見せることにより、機械式の醍醐味を味わっていただこうとするアイデアです。
今ではテンプを見せる時計も数々出ています。
ハートビートは某Zのお家芸と勘違いしている方も多いかと思われますが、実は1994年にフレデリック・コンスタントが世界初のオープンダイヤル【ハートビート】を発表しているのです。



12時位置上にGENEVEの文字が刻まれているのがご覧いただけますか?
時計に詳しい人でも見落としている部分なのですが、このジュネーブの文字には重みがあるのです。
実は、時計の組み立て検品および製造の50%以上をジュネーブ市内で行わなければいけないという規定と厳正な管理下の元、初めて可能になる表示であり、クオリティへのこだわりをもっているブランドの証明でもあるのです。

ところで、肝心な今年のハートビート・マニファクチュール新作(写真でご覧いただいています)についてのさらにすごい技術をお話ししたいのですが、ちょっと文章が長くなってしまいましたのでその内容は次回でじっくりお話しさせていただきます。