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BIG ARTアトリエ日記

春日部にある壁画と造形を制作するビッグアートのアトリエ風景

自己回復できるアートの底力~ビッグアートはアートセラピーをはじめました~

2011-11-01 06:00:35 | ビッグアートの心

私たちの仕事は、「街に絵を描き、感動と元気を与えること」
スタッフたちは、絵を観たみなさまに、何かを感じてもらえるために
日々技量をあげる努力をしています。

そのため、仕事で描く絵は、高いクオリティーを出し続けるために、
自分たちが思っている以上にストレスがかかるものです。
もちろん、スタッフは絵を描くことが大好きなのですが、
好きだからこそ、続けることが困難なのかもしれません。

どうしたら、いつも楽しみながら絵を描くことができるか。
これは、ビッグアートにとって大きな課題でした。

そこで、以前から興味のあったアートセラピーの学校に体験に行きました。
自分の意思は、自分が思っている2~3%しかわからないとのこと。
でも、絵を描くことでその残り約90%が見えてくるそうなんです。
絵が自分を語るというのでしょうか。
私が受けた印象としては、まだ自分が見えてくる深い部分まで体験したわけではないのですが、
とにかくスッキリ気分が軽くなったのです。
占いやカウンセリングといった私が知っている癒し系は、全て人から助言なりを与えられるものでした。
でも、アートセラピーは、先生がサポートはしてくれていますが、自分の力だけで回復できる。
そんな腹の底から力が湧いてくる不思議な体験をしました。

目には目を歯には歯を。アートにはアートをです。

自分の力で回復するということは、自分が受け身ではいけないので、
多かれ少なかれ、自分に変化を与えたいという意思が必要です。
事前の心がまえだけ伝えて、あとはスタッフが先生と時間を共有していきます。
9月からはじめ、2回の開催ですし、社長や私はあえて講座から席をはずしているので、
詳細はわかりませんが、スタッフたちの心が柔らかくなっているのは確か。
アーティストだからこそ、アートを使ってセルフメンテナンスができるよう、
今後もアートセラピーを続けていく予定です。

10月27日に行った2回目の講座の様子。
今回はフォトアートセラピーで、事前に24枚の写真を撮ってから行いました。

みんな、いろんな写真を持ってきていましたね~。
今日はリラックス講座なので、お茶を飲みながらほっこりと。

なにやら、撮ってきた写真を切り絵職人のように、アートしてます。
彼女は講座が終わってからも、アートセラピーの続きを行っていました。

先生のお言葉を借りると、アートセラピーで出た答えは自分さえわかっていればいいそうです。
スタッフそれぞれが、自分で答えを見つけられて前進していれば、それでよし。
なので、講座の感想は聞きますが、これからも答えは聞かないスタンスです。

◆参加スタッフの感想◆
何気なく撮った写真が、実は普段見ている風景と同じであったり好きなものであったりすることに驚いています。
自分の大切にしているものと生活しているのだなと改めて気づかされました。
メンバーと感想を言い合い、お互いに違う世界観を共有できるのが新鮮で楽しかったです。

こちらのアートセラピースクールより講師を派遣しております!
http://www.questnet.co.jp/

モチベーション管理部 Ishikawa

【モチベーション管理部とは】
アーティストが気持ちよく会社で働けるよう、
ビッグアートならではのシステムを企画・運用していく部門。
アートセラピーもモチベーションアップの一環として行っています。 


「デザイン」の意味

2011-05-22 13:01:30 | ビッグアートの心

ビッグアートアトリエのトイレ。

外側はピンクで目立つのですが、内側はフツウ。

このままではつまらないので、みんなで塗り直そうという話が出ました。デザインコンペです。

様々な絵柄が出そろいましたが、根本的なところでみんなの取り組み方がまちまちでした。

良さそうな案を再考するということで会議は終わったのですが、会議中何度も出た「デザイン」ということばについて、大学の頃聞いた話を思い出しました。

design=designde=否定の意。/sign=常識。固定概念。

「デザイン」とは、常識や固定概念をこわして新たに作り上げること。

学生のときにはちんぷんかんぷんだったこの説明が、今しっくり来ました。

与えられた仕事(与件)をいろんな視点からみつめて考え、そこに新しい価値を生み出すことが、デザインなのです。

表面の絵柄など、いわゆる「ガワ」は、価値を生み出すため/目的を達成するためにあるのです。

今回のトイレについても、アトリエのトイレをいろんな人の目線から見つめ、目的や生み出す効果を考えてからデザイン案を描くべきだった、というより、そうしないと本来は、描けない。

いっぱい考えるその道筋が、「デザイン」なのでしょう。

 

ではすこし、トイレにこもって考えてきます…

by Ikegami

アートで元気をプレゼントする会社なので

2010-10-25 04:26:15 | ビッグアートの心
久しぶりの更新になってしまいました。

というより、ビッグアートという会社のブログで自分が記事を書いていいのかななんて、

ネガティブな方向へいっていました。

プライベートがうまくいっていると、仕事のはかどりも同じく比例して

右肩上がりになりますが、そうでない時はその逆になりますよね。

でも、仕事なんで自分のお尻にムチを打ちつつ出社していました。

だけど、どうしてもいつものようにポジティブにはなれず、

ささいなことでイライラしたり、よくない波長でいたと思います。





そこで、社長の一言


「元気になるまで、休んでいい」


正直、ビックリしました。





理由としては、元気を与える仕事をしていて、職場も活気づいているのに、

一人ネガティブな人がいたらその元気が小さくなるとのこと。

仕事をしていく上で、自信をなくしたり、どうも成果がでなかったりするのは、

誰でもあることで、そこであえて休んでもらって自分を見つめなおす、

今までにも行ってきた対処療法なんだそうです。



まったくもって正論ですが、それを本当に実行できるっていうのは、すごいと思いました。



で、ドキドキしながら休んでみました。

休んだことで、自分が疲れていたんだなと気づきました。

そして、ちょっと元気になると会社でこんなことしたいな~、

あ、この本読んだら仕事に役立つかな~とか、仕事に対して前向きになっていました。

休んだ分は、元気になった自分があっという間に取り返せる。

アートには魂を吹き込まなくてはいけないので、会社にとっての元気は宝なんだと実感しました。


きっとこれからも、疲れたり、プライベートで起きたことによって、ネガティブ思考になることが

あるかと思います。もちろん、自分でコントロールもしなくてはいけない。

でも、どうしようも無い時がくるかもしれない。



そんな時、「会社の元気が減っちゃうんで、休んで元気になってきます!」


っていえる会社だから、次も乗り越えられると思いました。

さ、休んだ分をお返しするために、今週は頑張るぞ!





アートの仕事ってどうやって探すの?

2010-10-06 04:55:44 | ビッグアートの心
ビッグアートには、アートの仕事がしたくて会社説明会に訪れる方が
年間に200人近くいらっしゃいます。

オフィシャルHPにある募集欄と、美大や美術系の専門学校に求人の案内を出すくらいですが、
遠方から遥々来ていただけます。

ここ半年くらいまで、「アート 求人」など検索すれば、
美術系専門の求人サイトがいくつかあったのに、久しぶりに検索してみたら
かなりのサイトが姿を消していました。
それくらい、アートの仕事ってないんでしょうね。

ただ、それに反比例して、
「こんな所に壁画をかける会社を探していたんです!」
「こんなイメージなんですけど、アートでなんとかできませんか?」
といった、やっとの思いでビッグアートのHPを探して、駆け込み寺のように入ってくることもしばしば。

そんな思いにこたえたいと思うし、そのためにはいい人材の確保が急務です。

アーティストとして、自分の好きな作品を作るなら、趣味でいくらでもできます。
でも、自分のティストとは違うかもしれないけど、そのアート作品で、お客様に喜んでいただける。

「誰かのために作る」これが、アートを仕事にする醍醐味かとも思います。

最初は、絵が好きだから、アートで食べていきたいからでいいと思うんです。
もちろん、私もそうでした。

でも、仕事をするたびに、誰かの笑顔を意識する。
「アートで人の役に立ちたい」と思うようになるんです。
仕事なんで、それは大変なこともある。
けど、作品が出来上がって、予想以上に喜んでいただいて、
そんな苦労も吹き飛ぶのが「アートの仕事」なんですよね。

だいぶ話がそれましたが、そんな「アートの仕事」
ビッグアートにはあります!
もちろん、求人の募集も今は特に緊急で行ってます!
いきなり社員はちょっと、とプロの前に自信をつけたい方は
実践重視の壁画プロ養成所
も募集をはじめました。

本気で「アートの仕事」を探している方が、ビッグアートのHPに
たどりついてくれることを願っています。




建物のメーキャップアーティスト

2010-09-15 05:22:36 | ビッグアートの心
お化粧って、さぁ! やるぞ!と思わせる
女子には欠かせない、オンとオフを切り替えるスイッチのようなもの。

もちろん、自己流でもそれなりに可愛くなるのですが、
プロの手にかかると

「私ってこんなに、べっぴんさんだっただ~」と
その仕上がりにうっとりしていただけると思います。

なんでまた、お化粧の話?と思われたかと思いますが、
私たちの仕事って、建物を壊したりせず、
そのチャーミングな部分を引き出してあげる
メーキャップのお仕事に似ているなと。


ビッグアートには、アートを施して、美しくよみがえりたいと
一念発起して来られるお客様も多々いらっしゃいます。

現場を見てみると、他の業者ではさじを投げられて、
駆け込み寺のようにやってくる方もしばしば。

予算などの事務的な問題だけでなく
その建物には対する思い入れは人それぞれです。
壊さないで、また命が吹き替えるなら、以前にましてチャーミングになるなら・・・
そんな思いにこたえたいと思うのです。

整形だったら、私たちでなくてもいい。
建物にとって、カリスマメーキャップになれるそんな会社であり続けたいと
思う今日この頃です。

wrrited by 石川

塗料はアーティストの命!

2010-09-10 05:13:47 | ビッグアートの心
昨日は、仕事の合間にスタジオの整理をしていました。





着色の時、フォルダーにはいったこのような調色カップがずらりと並ぶのですが、
納品後、これに布テープでとりあえずフタをして保管しておきます。

当然、布テープのフタでは、隙間から乾いて塗料がダメになることも。





そこで、ありったけのペットボトル(普段からチビチビ集めているんです)
を使って、塗料の移し替えをしました。

制作は、エキサイティングですがある意味とっても綱渡り。
あの色がなくなった!! でも発注してたら間に合わない・・・とか、
現場で色が足りなくなって、急きょ作り直すとか。
事前にいろいろな想定をして準備をしていても、ハプニングが絶えません。

そんな時、こういった地道な作業に助けられるんです。
まさに、塗料はアーティストの血であり、命。
一滴も無駄にしない精神で管理しています。

塗料の棚もすっきりし、気分は爽快。
これで、また思う存分作業に没頭できます!





移し替えでちょっと底に残った塗料の山。
とりあえず、ラップと濡れたウエスで乾き防止をして、
明日、また仕事の合間に最後まで命を吹き込んでみたいと思います。

アートは空気のようなものである

2010-09-09 05:07:23 | ビッグアートの心
ビッグアートの作品は、長年楽しんでいただけるよう
設置する場所に合わせた汚れが付きにくいコーティングをしています。

それでも、排気ガスだったり、心ないいたずら書きだったり、
屋外に飾る以上、劣化は避けられない道。

以前、描いた壁画をキレイに描きなおすのではなく、
新しいものに作り替えるというオーダーをいただきました。
その作品は、クオリティとしては全く問題ないのですが、
と、同時に、

「あの壁画に見送られて駅まで行くのが好きだったのに・・・」

「あの絵に会うために、この道を通っていたのに・・・」

前の壁画が、いかに元気を与えていたか。
このような嘆き悲しむ声をたくさんいただきました。

アーティストとして、自己満足で自分のテイストを押しつけるのではなく、
作品を見る人が、心地よかったり、元気をもらったり、
長年連れ添った夫婦のように、そばにいても気ならない、リラックスできること。
でも、なくなった時には心にぽっかり穴があくような
そんな空気のような存在感のある作品を、もっともっと街に増やして行けたらと思っています。

もちろん、今ある作品がよみがえるよう補正や掃除も行いますんで、
ぜひぜひ声をかけてください! 

wrrited by 石川


言い訳は問答無用

2010-09-06 04:17:16 | ビッグアートの心
新人ながらも3カ月こなしてきて、ちょっとは役に立ててるかな~なんて
厚かましい考えが出てきた頃に、現場作業が重なり、いっぱいいっぱいに。
自分がタッチしてないことに対して、


「自分ではありません」

「自分は聞いていません」

と応対していました。そこで社長の雷

「結果的にできていなかったら、
誰のせいであろうと
ビッグアートとしてはダメなんだ!!!!」

私たちは、アーティストであり美を追求するもの。
掃除にしろ、道具の手入れにしろ、
完成が美しくなくてはダメなんです。

人を感動させるには、自分がどこまでその物事にたいして
本気でぶつかっていけるかに関わってきます。

言い訳は問答無用。

完成で全て結果がわかるこの仕事のだいご味を
怒られながら、忘れとった~と思いだした瞬間でした。

この気持ちを何事にも対して、やっていけるよう日々精進していくであります。

writted by 石川