斐伊川(ひいかわ)とヤマタノオロチ伝説
F6
斐伊川は中国山地から北に流れ宍道湖に流入する長さ153kmの一級河川です、この川の上流には古くから良質の砂鉄が採れ、日本独自のたたら製鉄が盛んに行われました、山を削って砂鉄を取り出すため、大量の水と砂を放流します、さらに鉄を溶かす木炭を作るため樹木を大量に伐採します、
そのため山は荒れ、川はたびたび氾濫を起こしました。
そのたびに、大量の砂が流出し砂洲が抽象的な模様をつくります、人々は頻繁な洪水を恐れ、この模様をヤマタノオロチに見立てて、オロチ伝説が生まれたのではと言われています。
川は砂の体積により天井川となり、何回も川筋を変え、広大な出雲平野が生まれました
島根県雲南市、奥出雲にはヤマタノオロチにかかわる伝承地があります。
斐伊川の上流では、古墳時代から、たたら製鉄が盛んに行われたようです。
鉄で栄えた菅谷たたら集落の中に日本で唯一、古代たたら製鉄の遺構が残っています。
F6 たたら製鉄遺構 菅谷高殿(すがやたかどの)
保存のため何回もの改築を重ねているようです、最近も2年間に及ぶ保存工事が終了しています、
大変だったようですが、少しきれいになり過ぎた感じもしますが‥‥
菅谷高殿内部 写真
※内部には炉とふいご(たたら)があります
菅谷たたら集落 写真
※菅谷たたら製鉄 高殿は、写真右の一番上 木で見えにくいですが、大きな樹の右です
※映画もののけ姫に出てくるたたら場のモデルになった場所です
※写真は県観光パンフレットからの引用です