鋭幸の庵

寺なし坊さん四苦八苦

意志の力

2006年08月12日 | 日記
一昨日のNHK夜9時のニュースで、戦時体制真っ只中の昭和20年(!)に翼賛選挙の無効を裁決した裁判官の特集がありました。

翼賛選挙とは政党を解消・統合して戦時体制に協力する政治家候補を国家が支援し、そこに組みしない候補には妨害が加えられる選挙です。

決して民主主義とはいえない明治憲法の精神からしても、この選挙は違法であるとした裁判官。特高警察の尾行など極めて厳しい状況に立たされながら、司法の独立と己が正しいと信じた判断を命をかけて守りました。

翻って、今を生きる私。

監視社会とか改憲や共謀罪が通りそうとか、個人の意志を砕くヤバい力を感じるものの、そのヤバさが具体性をまだ持ってないのに、怖じ気付きそうな私がいます。

正しさを信じる強さ、そこに向かい続ける意志の力を、問われている気がしています。

コメント
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