鋭幸の庵

寺なし坊さん四苦八苦

お盆お施食うんちく集。

2006年08月09日 | 日記

前回書いた「お施食」はあちこちのお寺でするものなので、近所のお寺やお世話になってるお寺11箇所ハシゴしたり、その他お檀家さんに棚経のお参りしたりで、忙しさは落ち着いたものの20日近くまでお寺に篭りっぱです。

さてネットで色々見てみたら、お盆お施食、けっこう深い。

韓国のお盆は旧暦の七月十五日に行われるそうですが、日本のお盆に近い行事に「秋夕(チュソク)」というものがあるそうです(今年は10/6)。こちらの起源は「中秋の名月」らしいのですが、一般家庭には仏壇&お位牌ないものの、ご先祖を食事の振る舞いでお迎えする茶礼(チャレ)があり、親戚訪問、お墓参りで帰省ラッシュになるのだそう。ただしご先祖は日帰りみたいです(2008・8・28に修正・追記しました)。

台湾も旧暦盆で呼び名は「中元節」。テーブル一杯のご馳走の真ん中に線香を立て、軒先で紙のお金(金色=仏様用、銀色=ご先祖用、無地=無縁仏用)を燃やすそうです。お金ってあたりが中国文化な感じですが、無縁仏のための準備を欠かさないのはしっかりお施食してますね。

隅田川の花火もお施食の儀式にゆかりとか。享保18(1733)年、前年の大飢饉とコレラによる死者の霊を慰めるお施食があり、将軍吉宗が大川(隅田川)の畔で花火を打ち上げたのが始まりだそうです。そういや長崎の精霊流しにも爆竹がつきものですし、お盆ってもともと賑やかで楽しいものだったんでしょうね。

コメント (2)
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