ヘリックメモリアルボックスⅡ １９８３-１９８４

２００７年２月、遂に発売されたヘリックメモリアルボックスⅡ！
…が、反響はいま一つ。
まぁ初期のキットだし、当時欲しかった人くらいにしか欲しがられないだろうしなぁ。

とりあえず順番バラバラで。
あ、因みに大体は説明書ナシで組めます。


フロレシオス。
組み立ての難易度はちょっと高いかも。
最初に持ってきちゃいましたけど、実は最後の骨ゾイドだそうです。
アクアドン同様、ＰＳ版「ゾイド帝国ＶＳ共和国～メカ生体の遺伝子～」、
「ゾイド２～ガイロス帝国ＶＳへリック共和国」で、
共和国海軍戦力の不足を補うために無茶な能力を付与された機体。
キットは車輪で走行し、水の上ではタンク内の発泡スチロールで浮上。
アクアドンとは違い、前足で泳ぎます。


アクアドンとの共用パーツはナシ。
注排水タンクの中身は発泡スチロールです。


首は可動式。
アクアドンと同じギミックなので同じフレームを使っていると思い込んでいたのですが、実は特にそんなことはありませんでした。うと。


で、武装が何故か全て後ろ向きに付けられてる件について。
尻尾に付いてるのが２０ミリ対空機関砲、ミサイルぽいのがホーミング魚雷。
尻尾と足はフリーになってます。


ゴルゴドス。エレファンタスのパーツ換えで、首は固定。
「ゾイド２」では最初の方でだけ、微妙に役に立ったぽい。
名前は強そうなんですけどねぇ。
エリア殲滅→エリア調査→（繰り返し）→敵総司令機撃墜
なんて戦略のカケラもない戦法とってりゃそりゃ、ねえ？（死


…まぁ剣竜類の特徴は備えてるみたいだし、これでいいんじゃないでしょーか。


ハイドッカー。エレファンタスのパーツ換え。首は固定。
首元の銃がウワサのステルン１２ミリビーム銃。
負荷効果が錆びと言う謎のビーム砲。
硫酸を発射するレーザー砲くらい謎。（ナニソレ
確か、「ゾイド２」では「再生」の特殊能力を標準装備していたかと。


首の根元、背中、尻尾の先に意味ありげなパーツが配置されているものの説明はナシ。
生殺しジャぁ…っ


ペガサロス。グライドラーのパーツ換え。
羽ばたきながら車輪で走行。
グライドラーより多少マシですが、鳥型とは思えないアレなプロポーション。
因みに最後尾にあるモノが足で、その上に付いてるのがブースターロケットだそうです。
主力戦闘機だったはずですが、そんなに印象深くはありません（ぇ


グライドラーの翼に追加パーツを付けた構成が面白い。


怪鳥。

...なんというか、私たちは良い時代のゾイドを見る世代に生まれることができて良かったような、進歩を目の当たりにできずちょっと損したような。


スパイカー。コクピット、ゼンマイ、キャップ以外は完全新規造形。
なんと、ゴドスやガイサックが出た後に発売されたとの話。
歩行には足ではなく足の基部パーツを使うのですが、イマイチ安定しません。
ゲームでは奇襲用ゾイドと言う設定通りにステルス機能を持った機体でしたが、
こっち側から打って出る戦法使ってたんで全然使ってませんでした。


前足と胸の付け根が可動しますが、素の状態での見栄えを優先したらしく、
動かしてポーズをとろうとするとむしろキマりません。
フロレシオスと同じく射撃装備が全て後ろ向きだったので、
どうやって射撃するのか長い間謎だったそうですが、
ゲーム中で伏せの姿勢をとって機関砲（黒い砲塔）で射撃し、
長年の謎を解き明かした・・・
と思いきやキットでは再現不可能でした。
腹の横の対空砲は完全に固定です。


歩行はゲーター同様胴体の下の足で行います。
見かけの足は転倒防止兼飾りです。


エレファンタス、ハイドッカー、ゴルゴドスのフレームは全て共通なので、組み合わせが可能。
組み換えによってはこんな怪物に！（ぇー

○総評と言うか愚痴と言うか。
「ゆとり教育世代には、この本物のゾイドの良さがわからんのだ！」
と時代ガン無視のワガママをのたまわって、
自分の価値観を人に押し付けるようなマネはしませんのでご安心を。
本物ってなんじゃい。
白状すると機械獣を体現したようなゾイドよりもスーパーロボットなゾイドの方が好きなんで、
個人的にはイチオシ！とは言いません。
初期のモノだけにそう超絶ギミックがあるとか、モチーフ再現度が高いワケでもありませんし。

でも、少し安く売ってるのを見かけたりしたら、ぜひ保護してやってください。
その際にはプレイステーション版の「ゾイド２」辺りのプレイをお勧め。
あの「ゾイドタクティクス」より更に難易度も低いので、
苦手な人でも遊べると思います。

あぁ、そーいやまだタクティクスクリアしてないや…