goo blog サービス終了のお知らせ 

Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

修理屋さん

2007-08-05 18:34:12 | Weblog
 先日、寮生が使っている電気ポットを修理してあげたら、噂が広まったらしく、「Hiroなら直せる」とかいって、このごろ、いろんなものが自宅に届きます。
 今日、届いたのは電気ポット2つと、ヘアドライヤー1個。早速、修理に取りかかりました。電気ポットの壊れ方は、どちらも同じで、コードの断線です。本体との取り付け口付近で、ショートを起こし、黒く焦げていました。こういうところを何度もくり返し、折り曲げたり、引っ張ったりすれば、いずれはこうなります。ヘアドライヤーは、クシ付きタイプのもので、女の子はオシャレにも余念がないことがわかります。ただ、日本ではまずあり得ないところが折れていました。脱着式のクシそのものがボッキリと…。どうしたらこんなところで折れるのか、頭を抱えてしまいます。
 生徒が持ってくるものが直る確率はだいたい50%。勝率は半々です。致命的に部品が壊れている場合はどうしようもありません。でも、壊れている原因を調べたり、直したりしているときが楽しいです。大好きな車も、テニスも、釣りも奪われた今の自分の唯一の趣味ですね。もちろん修理代はとっていませんよ。

教員チーム

2007-07-27 18:06:53 | Weblog
 いつでもどこでも、手軽にできるスポーツ「サッカー」。ナミビアに限らず、アフリカでは、とても人気のある種目です。先日、放課後にサッカーの試合があって、それに出場しました。うちの学校の女子チームと教員チームの試合でした。ちゃんとしたユニフォームを着て、本格的な感じで行われました。こういった勝負事には真剣になる国民性があるらしく、試合前からお互いに燃えていました。プレー中も、激しい衝突が何回もあり、相手が女子だと思っていると、こちらがケガをしそうなくらいでした。結果は6対2で教員チームの圧勝。女子チームを相手に大人げないプレーが続出していて、ちょっとかわいそうでした。サッカーが上手な現地の先生は、まるで「水を得た魚」のようにはしゃいでプレーをしていました。私のポジションはディフェンダーだったので、ノーゴールでしたが、1アシスト(1ゴールをサポート)しました。
 こちらの人のサッカーが心の底から好きだという情熱が伝わってきました。こういうイベントもたまにはおもしろいです。もう1年以上も部活動から遠ざかっているので、本当に久しぶりにからだを思いっきり動かしました。やっぱり運動は気持ちいいですね。

久しぶりのラボ

2007-07-21 18:09:22 | Weblog
 何ヶ月ぶりだろう?理科室(ラボ)を使って授業をしました。相変わらず、床下からコンコンと水道水が湧き出ているのですが、乾季なので、床が水浸しにはならなくなってきました。噴出量と蒸発量のバランスが、床下でとれているようです。つまり、根本的な解決にはなっていません…。でも、先週末、同僚の先生が生徒を使って、理科室を掃除させていたので、けっこうキレイになっていました。
 いま、高3の単元は「化学変化における反応熱と反応速度」です。発熱反応と吸熱反応の事例として、塩化アンモニウムと水で熱が奪われ、濃硫酸と水で熱が出る反応を体験させました。とてもシンプルな実験なのですが、結果がわかりやすいため、すごく喜んで取り組んでいました。「5℃下がった!」「32℃上がったぁ!!」と叫んでいました。高3なのに、こんなに素直に反応してくれて、なんだかとてもかわいいかったです。やっぱり、現象をたくさん見せて、たくさん実験を取り入れていかないとなぁ。理科室が使えないのを言い訳にして、手を抜いていた自分が情けないです…。
 今日は、濃硫酸を扱ったので、久しぶりに「白衣」を着て、授業に臨みました。生徒から「Dr. Hiro」の声が、たくさんかかりました。「お医者さん」じゃないよ。

サイエンス・フェア

2007-07-13 19:52:55 | Weblog
 先日、最初の審査会、オルノ学区のサイエンス・フェアが、本校で行われました。この学区のコンクールで入賞すると、次のリージョナル・コンクールに出場できます。日本でいう県レベルです。そして、さらに入賞すると、全国コンクール出場です。
 私にとっては、これが最初で最後のサイエンスフェア。学区のコンクールでは、おもしろい研究作品がたくさんありました。ソーラーパネルで電気を貯めて、自作のヘリコプターを動かす研究、ソーラーパワーで肉を焼く装置の研究、発芽率に影響を及ぼす要素を調べる研究、どの洗剤がいちばん汚れを落とすかという研究、水を貯めないで手を洗うと、どれだけ水を浪費しているかという研究、オリーブからヘアトリートメントをつくる研究など、どれも生徒のアイデアが光っていました。
 各学校の理科の先生が審査員となって、自分の学校以外の研究を評価していきました。私も審査員として4つの研究を担当しました。研究そのもものレベルや発想はどうか、グラフやポスターなどのプレゼンテーションや準備はどうか、インタビューによる受け答え能力はどうか(自分の研究に自信をもっているか、研究への理解度はどうか)、データの処理能力はどうか、実験方法のレベルはどうか、の5項目を計100点満点で算出するのですが、けっこうたいへんでした。インタビューという項目では、研究した生徒にいろいろつっこんだ質問をして、理解度を探るのですが、まずその生徒が何をやったのかを完全に把握した上でないと、質問が見えてきません。
 写真は、私がこれまでに全面的にサポートしてきた研究です。全参加数5校、16の研究のうちで、堂々の1位に輝きました。次のリージョナル・フェア(県大会)までに、研究をレベルアップさせて、さらに上位入賞を狙いたいと思います。

ひとまわり

2007-07-04 23:30:34 | Weblog
 私がナミビアに来て、かれこれひとまわりしました。1年も経つと、この国のいろいろなことに慣れてきますね~。いろいろな人とのつながりも大切にしています。たくさんの人に支えられながら、生きています。1年後の自分はまったく想像できなかったけど、変わった部分と変わらない部分があって、成長しているようで、進歩していないような、複雑な心境です。確実に変わったことは、よほどのことでも驚かなくなったことかな(笑)
 丸1年、日本にいないなんて、なんだか信じられません。若い頃からの夢だった「海外生活」。旅行じゃなく、生活したかったのですが、現実はけっこう厳しいですね。途上国だから…、ということではありません。でも、異文化の大きな障壁を感じながら、喜びや、やりがいを見つけては楽しんでいる自分がいます。得難い経験をさせてもらっていることに、感謝、感謝!
 写真は全然関係ないけど、大掃除のようすです。普段は、掃除の時間なんてありませんが、教育省の「学校訪問」の前に、みんなでキレイにしているところです。こちらの子どもたちは、家庭でお手伝いし慣れているせいか、とってもよく働きます。

インターハイ

2007-06-22 19:24:49 | Weblog
 ナミビアで、最も大きな高校生のスポーツ大会「コカコーラ・ユース・カップ」。種目はサッカーのみ。この国のサッカー熱のすごさを痛感させられるイベントがありました。明日から地方予選が行われて、最終的には首都ヴィンドックで行われる全国大会につながるという「でかい大会」です。日本でいう甲子園(インターハイ)のようなものかな。そのプロモーションのために、ド派手な宣伝カーがやってきました。まだ授業中なのに、巨大なコカコーラ・トレイラーが校庭にどかんと入り込み、特設ステージがセッティングされました。
 ちょうどブレイクタイムに入ったので、ほとんどの生徒はステージ前に集まってきました。軽快で早口な司会者は、おもしろいトークを連発していて、会場は大盛り上がり。コーラの一気飲み大会やダンス大会などが即興で行われ、1位になるとその場でコカコーラTシャツがもらえるというイベントがステージで行われていました。うちの生徒は大喜びで参加したり、はしゃいだりしていました。
 明日から、うちのサッカー選手は学校に来ません。授業より大会が優先です。サッカーはそれほど重要なスポーツとして、この国に位置付いています。全国優勝の賞金を聞いてビックリ。な、なんとN$350000(約600万円)!!これって、ほんとに高校生の大会?

Origami

2007-06-18 21:50:57 | Weblog
 「オリガ~ミ!」と言って、うれしそうに紙の帽子をかぶって、私に見せに来ました。頭にかぶれるサイズの紙は配ってないので、自分で探してきて作ったものです。作り方を覚えていたんだね。感心、感心…。いま、計8クラスで、特別活動の時間に「折り紙」を教えているのですが(何をやってんですか、ホントに!)、先日作ったペーパーボックスが好評で、女の子はいろいろな小物をかわいく入れて使っているし、男の子はさらにアレンジして、帽子にしている子が多いです。キャップみたいになるので、おもしろがってかぶっています。すごくかわいいです。
 中2から高2まで幅広く、「折り紙」の授業をやっていますが、反応が少しずつ違っておもしろいです。中2のクラスは本当に無邪気に遊びます。高2にもなると、さすがにあまり喜ばなくなるけど、ノリはいいです。ペーパーピストルを作ったときには、早速、授業中に居眠りしている子をおどろかすのに使っていました。おいおい。材料もすぐ手にはいるし、手軽に作れるし、気に入ってくれたようです。こんなにうけるとは思ってもいませんでした。
 英語で折り方を説明するのはけっこう難しいのですが、ものを見せながらできるので、何とかがんばっています。最初は簡単なものから紹介していますが、ちょっとずつ難しい折り方にも挑戦していこうかな。えっ?授業ではどんな紙を使って折っているかって?…リサイクル紙(裏紙)を使っています。この国では、余ったプリントや印刷ミスの紙は、どういうわけか捨ててしまいます。まだ裏面は白いのに、それを活用することはしないので、紙不足なのか、なんなのかよくわからないときがあります。でも、そろそろ、手持ちの裏紙が底をついてきたので、どうしようかなぁ…。

Products

2007-06-13 22:18:32 | Weblog
 机とイスの修理用に、たくさんの天板が学校に届きました。どこからお金が出たのかな?まあ、とにかくこういう使い方は理想です。同僚の先生と私の2人が、この修理の担当に選ばれました。なんで私なの?こういうの好きって一言も話してないのに…。
 放課後、生徒に天板などの材料を運んでもらいながら、作業を進めていきましたが、開始と同時に、いろんな問題が出てきました。ドリルがせん孔用のしかなく、回転数が速過ぎるため、ドライバーの代わりにならず、しかたなく、手締めで行うことにしました。これはすごくたいへんなことでした。修理が必要な机やイスは、半端な数ではありません。ドライバーを握っていた右手には4箇所もマメができてしまいました。かなりつらかったです。作業の難易度も高く、穴の位置を調べて、ドリルで下穴を開けたり、フレームの大きさで、天板の種類を変えたり、けっこう複雑でした。それがまた、おもしろいんですけど…。自分でつくづく思ったけど、こういうのやっぱり好きです。何かを直したり、作ったりするのは、気持ちいいですね~。
 3時間もやったのに、全作業の半分くらいしか終わりませんでした。残りは、来週にやるらしいです…。

冬支度

2007-06-07 16:49:08 | Weblog
 写真は全然関係ないけど、この寒さを吹き飛ばす旅行中のものです。南国でしょ?ザンジバル島での一コマ。ものすごくキレイな海だったなぁ。
 旅行に行ってたこの1ヶ月間で季節が確実に変わってしまいました。あの灼熱のナミビアはもうどこにもありません。朝晩はウソにみたいに肌寒いです。そうだった…、赴任した頃は寒かったなぁ、しみじみ思い出しました。夜寝るときも、タオルケット1枚では厳しいので、布団を出すことにしました。お日様をいっぱいあびて、ホカホカの布団にしました。まさに冬支度ですね。
 シャワーもすっかりきつくなりました。夜にはもう浴びることができません。昼間のうちに浴びないと、入れなくなります。でも、不思議なことに、温度計を見ると23℃あるんだよね。日本だったら、寒くはないよね。湿度の違いだけで、こんなにも体感温度が異なるのかと、改めて驚きました。こちらは超乾燥王国です。
 夜、食後に毎日行っていた恒例の星見タイムも長袖なしでは見られなくなってきました。ふと、気がつくと、南十字星の位置がかなり高くなっていて、オリオンはすっかり西の空に沈み、東からはサソリが雄大な姿を現していました。北の空を見ると、地平線付近に「北斗七星」がちょうど横たわって見えました。これより先でも後でも、北斗七星は地平線より下に沈んでしまい、全体の形は見れなくなります。それにしても、冬の星座がサソリとは…。

リフレッシュトラベル

2007-05-28 21:23:22 | Weblog
 ご心配をおかけしています。ナミビアにいなかったので久々の更新です。約1ヶ月間のスクールホリデーを利用して、他の国を旅行してきました。世界3大瀑布の一つ、ザンビアの「ビクトリアフォール」、タンザニアの広大な国立公園「セレンゲティ」、ヨーロッパのハワイといわれていてる「ザンジバル島」、そして、キリマンジャロ登山など、盛りだくさんな内容でした。
 いちばん印象的だったのはキリマンジャロ登頂(写真)。アフリカ最高峰の頂点ウフルピーク5895mに到達できたときは、とてもうれしかったです。毎日6時間、4日間かけての登頂でした。体力の限界はとっくに超えていました。いや~、ほんとにつらかったですね。
 今回の旅行のいちばんの収穫は、国が違えばまったく文化や風習が異なるということを肌で感じたことです。ナミビアだけでアフリカをくくって見ていた自分が恥ずかしいです。それぞれの国にはそれぞれのよさがあって、気候風土の違いが、その土地にあわせた暮らし方や独特な文化を作り出していました。また、ナミビアのよさもあらためて感じることができました。
 一つ例をあげると、タンザニア北部は赤道近くの熱帯雨林気候。飛行機で上から見ただけで、ナミビアとは違う「緑」の大地が飛び込んできました。それに、きちんと区画された田畑がたくさんあるではありませんか。ナミビアのように何もない「茶色」のサバンナが続いている景色とは全然違います。そして、そこにはたくさんの穀物や果物が年間を通して獲れるといううらやましい条件が整っていました。町の市場ではバナナが1房(15本くらいついています)で200Tsh(タンザニアシリング)。これ、日本円にすると約20円になります。庭先で簡単に獲れるので、おばちゃんたちのいい現金収入になっているそうです。しかもむちゃくちゃおいしい。日本に入ってくる薬漬けバナナの味とはまったく違いました。
 まだまだ語りつくせませんが、たくさんの国を見ると、自分の考え方やものの見方が客観視できて、とても勉強になりますね。さあ、また学校が始まります。こちらは2学期です。