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Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

水・水・み~ず~

2007-10-07 00:47:20 | Weblog
 これで2週間。もしかして帰国まで戻ってこないのでは…と思えるような勢いの断水。帰宅して、昼食を済ませたあと、重いからだをひきずりながら、たまった洗濯物と闘いました。スラックスやYシャツなどの大物を洗ったので、25リットルタンクが2つも空っぽになりました。やっとの思いで、洗濯を済ませ、今度は手桶シャワー。自分の体もすっきりと洗濯です。手桶シャワーにもだいぶ慣れました。そして、最後に水汲み。空になったポリタンクを元通りにしておかないといけません。両手に50kgを抱えて、がんばりました。写真は我が家のシャワールームです。
 すべてを終えたそのときでした。午後4時少し過ぎ、出ました!水・水・水・み~ず~!!!なんでこのタイミングなの?もうちょっと早く来てよ!まったく!
 とにかく、シャワーのノズルから水が出たときは感動しました。(何でこんなことで感動しなくちゃいけないのだろう?)あ~、うれしいです。ありがたいです。神様に感謝します。う~(涙)

朝の日課

2007-10-03 15:57:35 | Weblog
 朝食を食べ、ひと通りの身支度を整えたあと、最後にコーヒーを入れます。家の玄関ドアを開け、その玄関先の階段に腰掛けて、朝の涼しい空気に包まれながら、ボオーッと朝の景色を見てコーヒーを飲むのが日課です。朝方はとても涼しく、気持ちいい風が吹きます。この時間は、今の私にとって、至福のひとときです。
 3学期がはじまってから、こうして見ていると、いろいろなことに気がつきます。日の出の時間が少しずつ早くなってきたり、朝方の空になびく雲の量が多くなってきたり、芽吹いた木々の成長速度が意外と速かったり、一向に芽吹く気配のない木があったり、ツバメが飛ぶようになったり、などなど。毎日変化に富んでいて、飽きません。
 ちょうど今は7時頃が日の出。写真のように、紫がかったオレンジの光が建物を染めていきます。ヤシの木の間から昇ってくるので、アフリカらしい?景色になっています。まるで高原のような朝の空気。こうして朝が気持ちいいのはいつまでだったっけか?雨季の到来とともに、朝から灼熱の夏がもうすぐやってきます。

震災生活…

2007-10-01 17:24:30 | Weblog
 最後に雨が降ったのがいつなのか思い出せません。たぶん5ヵ月くらい前かな?乾季も終わりに近いためか、水はこれで丸10日間出ません。でも、学校内にはミラクルな水道があります。どんなときでも枯れません。今はそれにすがって生活しています。しかし、25リットルのポリタンクを何度も運ぶのはつらい…。我が家には25リットルのポリタンクが3つ(風呂、トイレ用)、5リットルのペットボトルが3つ(調理、洗面用)、8リットルの蛇口付きタンクが1個(キッチンの洗い上げ用)があります。すごいでしょ。写真はキッチンです。5リットルの水が3つ(写真右下)、帰国まで十分な量のお米(写真中央)とパスタ(写真右)、停電時の蛍光灯(写真右)が常備されています。まるで震災生活…。
 夜、シャワーを浴びるときは、大きいタンクの水を20リットルにしておいて、熱湯2リットルを足します。そうすると、ぬるいシャワー用の水になります。こうして、浴びると約10リットルで頭から体まですべてを洗うことができます。もう、いい加減に回復してほしいです、断水。昨年は3週間続いたことがあったからなぁ。

Practical Examination

2007-09-23 00:07:38 | Weblog
 高3の卒業試験の実習テスト(Practical Examination)がスタートしています。英語と国語のオーラルテスト(口頭面接試験)の他に、料理コースのクラスは、調理実習も行われています。調理実習は、一人で3品目を制限時間内に作らないといけません。ちなみに、どんな料理かというと、ベーコンとマッシュルームのピザ、イワシのパスタ、挽肉とキャベツ添えライス、魚のラザニア、魚のクリームスープ、豆のシチュー、ツナの卵巻き、アップルタルト、キャラメルタルト、ハニーマフィンなどなど、実に多種多様です。生徒はそれぞれに、雑誌からレシピを入手しているそうです。電子レンジ、オーブン、コンロ、冷蔵庫など、調理室の設備はかなり整っているので、何でも作れるといった感じです。実習器具の関係で、1回の試験につき6人まで。私は学校の記録写真の担当なので、今はほぼ毎日、実習後に料理の写真を撮っています。もちろん、撮影後は試食会。他の先生たちも集まってきて、いつも賑やかに会食しています。けっこうおいしくできていて、昼食や夕食がうくときもあります。ところで、この調理実習の採点って、どうやっているんだろう?もしかして、写真判定?

言わないと…

2007-09-17 01:04:44 | Weblog
 首都と私の町オンダングァの距離700kmを直接結ぶ夜行列車「オムグル」。写真のように、超新しい最新式の列車です。シートアレンジはゆったりしているし、液晶テレビで映画が上映されるし(3本くらい)、トイレも完備しているし、操業まだ1年なので、設備がキレイで気持ちいいです。最近、首都に行くときも、帰るときも、なるべく電車を利用しています。「なるべく…」というのは週に1便しかないからです。
 やっぱり電車はいいですね~。ビールを好きなときに好きなだけ飲めるという(そこですか?)、24時間営業のバーカウンターがうれしいです。そして、朝は温かいコーヒー。しかも安い。ビール1缶N$8(約130円)、コーヒー1杯N$6(約100円)です。
 さて、この電車、寒くてつらいことで有名です。以前、ホントに凍えそうになりました。でも、乗務員に言えば、ヒータを入れてくれるという情報を聞きました(言わんとつけんのかい?)。やはり夜も更けてくると車内が寒くなってきました。試しに、冷房を切るように言ってみました。笑顔ですぐに対応してくれて、快適に寝ることができました。朝方、少し冷え込んできたので、今度はヒータを入れてほしいと言ってみました。するとまたすぐに対応してくれて、ポカポカになりました。日が昇って、暑くなってきたので、ヒーターを切るように言ってみました。またまた笑顔で対応してくれました。そうなんです。言えばやってくれるのです。でもこれ、日本人の苦手なところ…。言わなくてもわかるでしょ、って思ってしまいます。
 ところで、私が乗ったビジネス車両は32人定員のところ、乗客はたったの3人…。エコノミー車両でも、60定員のところ20人いたか、いないか…。大丈夫かなぁ。確かにシーズンオフだけど、このありさま…。やっていけるのか心配です。電車は快適なので、廃業にならないでほしいです。ちなみにビジネスシートは片道N$150(約2400円)です。

National Science Fair

2007-09-13 19:51:13 | Weblog
 ついに来ました、全国大会。参加生徒はおよそ400名。小学生から高校生までが集う大きな大会で、その半分が白人…。この国、こんなに多かったっけ?白人。ふだん、白人の生徒なんて一人もいない学校に勤務しているから気づかなかったけど、ナミビアの新たな側面を見た気がしました。全国レベルは、どの研究もしっかり練ってあって、甲乙つけがたい感じでした。
 このフェアのようすの正直な感想をいうと、この国はモノがあふれています。実験機材の種類も質も、先進国と何ら変わりません。パソコンでプレゼンをしている生徒もたくさんいました。実験器具、研究資材など、なんでも手に入る人たちと、ほとんど何もないところから実験を工夫しなければならない人たちの、極端な2面性が見えました。
 物理、化学、海洋科学、農業、生物、人間科学、PC科学、数学など、全20部門に分かれての表彰でした。結果は…もっとも参加者の多い化学部門で、私の生徒が、見事、ブロンズメダル(3位)を獲得しました。1位のほとんどは首都の私立の小学生が奪っていきました。お父さんが、車を会場に横付けして、実験用具などの搬入から片付けまでを手伝っていたり、お母さんが、高級デジカメで息子や娘の授賞式を撮影したり、いわゆる「お金持ち」がたくさんいました。教科書もなく、実験道具もままならないような北部の状況では、勝ち目はありません。
 でも、とにかく、この全国大会までの道のりは、私にとって、とてもいい体験になりました。私の生徒本人は大喜びだったので、まあ、なんとか結果が残せてよかったです。よく頑張りました。私からも彼女に拍手です!!

アンテロープ

2007-09-02 23:53:09 | Weblog
 ナミビアで有名なエトーシャ国立公園に行ってきました。この歳になって動物公園なんておもしろいの?なんて思っていたら大間違い。野生動物の本当の姿を見ることができるのは、たいへん興味深いことです。特に豊富なアンテロープ(シカ類)は見る価値があります。さらにこちらでは、シカ類の肉は「ゲームミート」と言われ、特産物になっています。見てよし、食べてよし、なかなかですよ。日本でシカ肉というと、くせがあって固いイメージがあるけど、全く違います。ビーフに似たなかに独特の味わいがあって、とてもおいしいです。私的には「インパラ」が一押しですけど。こちらのシカ類は、バンビサイズの「スティーンボック」から、ウシより大きい「イーランド」まで、さまざまです。なかでも、かっこいいのは「オリックス」と「クドゥ」です。
 これらのシカ類は、警戒時に共通する性質があります。「ふり返る」というしぐさです。このときが撮影チャンスです。写真は「オリックス」です。まっすぐな角が特徴で、ナミビアの紋章にもなっています。大型のシカ類はジャンプ力もすごくて、2.5m程度の柵なら簡単に飛び越えることができます。野生の力を感じますね。とにかく、シカだけでも8種類は超えるし、大きさもニホンカモシカ以上のものがほとんどで、迫力満点です。アフリカにお越しの際は、ぜひぜひサファリツアーに。

伝統芸能

2007-08-15 16:46:28 | Weblog
 トラディショナル・カルチャー・フェスタが、Oshakati Independence Stadiumで行われました。私の学校からも、例の生徒のダンスサークル「Nashikalo Culture Club」が参加したので、応援に行きました。競技会形式で、小学校の部、中学校の部、高校・大学の部、社会団体の部に分かれて行われました。Oshana州の各地からダンスサークルが集まる盛大な催しでした。
 ダンスの種類は、オバンボ族に古くから伝わる祭礼的なもので、収穫や豊作に感謝するような内容でした。ところ変わっても同じなんですね。衣装がまたおもしろくて、毛皮や植物のつるや貝殻でつくった飾り物を身につけ、体を赤土で塗ります。ヒンバ族にも通じるところがありましたが、オバンボ族の独特の文化を感じることができました。躍動する身体が、うれしさや喜びを表現していて、衣装も踊りも、アフリカらしさを感じるものでした。こういうのに出会いたかったのです。これまで見てきたアフリカは、すっかり都会化されていて、何ら先進国と変わりないものでしたが、伝統芸能にふれると、その土地の文化を感じることができます。
 それにしても、おもしろかったなぁ。大人の部は迫力満点で、それはそれですごいですが、小さい子どもの部ほどかわいらしく、会場が盛り上がって、楽しかったです。こういう競技会があること自体が、もう都会化されちゃっているんだけどね…。

ナイジェリアから

2007-08-13 02:10:59 | Weblog
 「ウゥ~~~」12Aで授業をしているとき、変な時間にチャイム(サイレンみたいな音です)が鳴りました。「なんだこんな時間に…」誤報か間違いかなと思って、授業を続けていたら、外が騒がしくなりました。校庭にちょうど校長先生がいたので聞いてみると、お客さんが来たので、授業を中断して、全校集会をはじめるとのこと。ホントにこういうの好きなんだから…。教室に戻って、すぐさま指示を出しました。「これで授業は終わりじゃないから、集会が済んだら教室に戻るように」と念をおして、教室から追い出しました。生徒はリュックを背負い、もう下校するかの勢いで、教室を出て行きました。こういうところの危機管理はホントしっかりしています。もし、教室に何か置いていこうものなら、速攻でなくなってしまうからです。
 お客さんはナイジェリアからでした。何でナイジェリアなのかな?訪れたのは、その国の大使とオンダングァ市長でした。とにかく、本校にパソコン1台が寄贈されました。「パソコンたった1台で、こんなに大げさに出迎えてくれるんだぁ」と感心してしまいました。私も、何か寄贈しようかな(笑)。ちょっとした歓迎行事が即興で行われ、集会を盛り上げていました。
 この歓迎行事は約1時間で終わりましたが、私の授業も終わっていました。ホント、勘弁していただきたいです。テスト前の大事な授業だったのに…。進めておかないといけないところまで、微妙になってきました。だいぶ慣れてきたけど、こっちの人はこういうのストレスにならないのかな?

クォーター

2007-08-11 18:44:53 | Weblog
 Grade12(高3)の授業は電気の単元です。導線の抵抗に関係している長さと断面積のところで、思わぬトラブルが…。ちょっと難しい話になりますが、電気抵抗は、導線の長さに比例し、断面積に反比例します。黒板に書いた抵抗の図は、わかりやすいように正方形の断面の絵にしました。そして、1辺1cmで断面積1平方cmの抵抗が4Ωのとき、1辺0.5cmで断面積0.25平方cmの抵抗は何Ωになるのかを説明しました。「断面積は1→0.25だから、4分の1だね。反比例なので抵抗はその逆数の4倍になるんだよ、だから4Ωの4倍で16Ωだね」と言うと「はぁ~?」という表情になり、まったくわからないというブーイングの嵐になりました。なぜ、この説明でわからないのかな、逆数?、反比例の原理?、それとも私の英語力?、いろいろ質問したり、探ったりして、ようやく、原因がわかりました。「1→0.25が4分の1」のところです。彼らにしてみたら、どこから「4」が来たのかということだったのです。
 それにしても、「0.25が1の4等分の1つ」という考えは、そんなに難しいのかなぁ。アメリカではクォーターコイン(25¢)があって、4枚で1ドルなんだよね。ナミビアでもクォーターコインを発行すれば、数学的な思考がもうちょっと浸透するのかなぁ。
 写真は全然関係ないけど、休日の学校のようすです。寮生は休日も学校で過ごします。中庭でバレーをしたり、サッカーをしたり、ベンチでしゃべったりして、楽しそうに過ごしています。それに、フェンスがたくさんの洗濯物で飾られています。