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Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

集中力

2007-04-26 17:36:17 | Weblog
 日曜日の朝7時半、ドアを叩く音で起こされました。「こんな朝っぱらからなんだろう」と思い、寝ぼけまなこでドアを開けると、私のクラスの男の子(高3)が立っていました。「明日の物理化学のテストで質問があるけど、先生、何時なら空いてる?」-「9時くらいかなぁ」と答えると、「わかった、じゃあ、あとで来ます」と言って、帰って行きました。
 そして8時半、今度は同じクラスの女の子6人組が現れました。目的は同じで、テスト対策の質問に来ました。さすがに人数が多いので、しかたなく家の中に入れることにしました。すると、出るは出るは過去問の嵐…。生徒はそれぞれに過去問のコピーを持っていて、次から次へと質問の攻撃がはじまりました。どこで手に入れたのか聞くと、先輩からもらったと言っていました。こういう縦のつながりが濃いところがナミビアの特徴です。いつの間にか、最初に来た男の子も混じっていました。4時間近くぶっ通しで質問をしたり、説明を聞いている彼女らの集中力には恐れ入りました。寮のキッチンで昼食の配膳準備がはじまるころ、彼女たちは「また、あとで来るね」と言って、立ち去っていきました。「なに~?!あとで?」
 そして、再び1時半に現れました。さらに質問の連続攻撃が続き、解放されたのは4時半過ぎ…。もう陽が傾きかけていました。彼女らはのみ込みが早いだけに、簡単な問題はどんどんとばして、難しいところばかり聞いてくるので、こちらも、はじめて見る問題に出くわすと、解読に時間がかかりました。彼女らにとっては、物理化学の質問ですが、私にとっては英語の勉強です。おかげで、ものすごいたくさんの英語の勉強ができた気がします。
 それにしても、生徒たちは必死です。明日のテストに向けて、猛勉強していることがわかります。寮に戻ってもまだ勉強するそうです。教えてもらったところを、全部復習すると言っていました。生徒の必死な姿を見ていると、ほおってはおけません。寮生は日頃から、自宅生より窮屈で、縛られた生活をしているので、寮生でよかったと感じられるように、できる限りのことはしてあげたいです。

テスト準備

2007-04-23 18:48:45 | Weblog
 1学期も終わりが近づいていて、ただいまテスト期間中です。先日のこと、テスト初日の朝、ほうきが全クラスに配布されました。さすが1学期、予算に余裕があるので大盤振る舞いですね。まず、教室をきれいにしてからテストを受けようという試みです。ほうきにはクラス名がこれでもかっという勢いで書かれていました。ヘッドの部分に2箇所、柄の部分に4箇所…。どこをどう持って行かれても、身元が判明するように。こういうところの危機管理はものすごくしっかりしています。生徒たちは新しいほうきを手にして、がんばって掃除していました。とにかく、ほうきがなくならないことを願っています。
 次に、教室の机やイスがない生徒が申告に来ました。これでは、テストを受けるときにつらいので、すぐに、他の特別教室や倉庫から机とイスが用意されました。実は、普段の授業では、1つのイスに2人腰掛けていたり、1つの机を3人で使っていたり、これが当たり前の状況なのです。ものが豊かな日本では想像もできませんね。
 さて、滞りなく生徒の学習環境が整ったところで、テスト開始となりました。これがテスト初日の朝のできごとです。日本では、テストの準備って何をしてたっけなぁ?

スーパーのレジ

2007-04-18 22:38:58 | Weblog
 こちらのスーパーは日本と違って、いろいろおもしろいことがあります。まず、入り口でクロークに荷物を預けます。手荷物を持って入ることはできません。万引き防止のようです。買い物かごやカートを持って、買い物をし、レジに並びます。ここまでは普通です。しかし、日本のように買い物かごをレジには持ち込めません。かごから出して、レジのテーブルに置いていくのです。レジの店員さんは商品をバーコードで読み取って、レジ袋に詰めてくれます。日本のように、自分で袋に詰めないので、楽ですが、レジの前で商品をかごから出さないといけないので、どっちがいいんだかよくわかりません。とにかく、この方式に慣れるまで、少し時間がかかりました。えっ?レジ前で商品を出した後、かごをどうするかって?これがまたおもしろくて、その辺にほかっておくのです。レジ前にはかごがゴロゴロ転がっています。ときどき店員さんがそのかごを回収しに来ます。
 あと、よく見るのは、レジのわきに商品が置いてあります。直前に買わせようとして置いてあるガムやアメなどではありません。フルーツや牛乳、缶詰など、明らかに、誰かがレジには持ってきたものの、買わずに残していったものです。その原因はこんな光景にあります。写真のように、100ドルだけ(日本円で約1600円です)握りしめて買い物に来て、レジでバーコードの機械を見ながら、自分がほしいものの優先順に、かごの中から商品を店員さんに手渡し、100ドルを超えそうなところで打ち切るみたいな買い方をするのです。これ、結構よく見ます。

RISO

2007-04-15 17:44:29 | Weblog
 職員室に新しい印刷機が置いてありました。前のが調子悪かったので、「おっ、買ったのかな?」と思い、校長先生に聞いてみると、単に印刷機のデモンストレーションに来ただけとのこと。2人の営業マンが得意げに話していました。「リソー」ではなく「ライゾ」と発音していました。最新の印刷機というふれこみで、その機能を職員に紹介していました。値段はN$25000(約40万円)。日本でもそのくらいかな?よくわからないけど、こちらにしてみたら、ものすごく高いということに間違いありません。学校予算ではとても手が出ません。
 両面印刷やA4以外の印刷にも対応していたり、教科書などの本を読み取るとき、真ん中の部分が黒くならずに読み込む機能が付いていたり、いろいろな高機能が満載されていました。日本ではこれと同じような機種が5年ほど前に登場して、各学校現場で活躍していますが、こちらではこれが最新機種なのです。他の製品でも、少し古いのが輸入されるのが特徴です。
 私がこの印刷機と同じ日本から来たと職員の誰かがしゃべったらしく、あまり興味なく聞いていたら、引き合いに出されてしまいました。「この印刷機の使い方はもう知っているよ」と言ったら、ビックリしていました。「すげー。日本はハイテクノロジーな国だなぁ」としきりに言っていました。高画質だし、写真もきれいに印刷されるし、印刷速度は速いし、メンテナンスは楽だし、言うことなしです。
 今使っている印刷機はDUPLOというメーカーで、これもまた日本製です。インクカートリッジの説明が日本語で書かれているので、読んで説明してあげたら驚いていました。語源はduplicate(複製する)から来ています。こちら(英語)では、コピー機のことをフォトコピーマシンといい、印刷機のことをデュプリケイティングマシンといいます。日本って、車だけじゃなくいろんなところに登場するなぁ。日本ってすごいんだなぁ。

贅沢な…

2007-04-10 00:41:07 | Weblog
 オシャカティに行くと、いつも必ず寄ってしまうホームセンター「ゲームショッピングセンター」が異様な賑わいを見せていました。エントランス中央にで~んと特設ブースが…。すごい人だかりでした。プレステ2の体験コーナーが設置されていたのです。
 あの~、私はその向こうのお酒コーナーに用事があるんですけど…。
 とにかく、バイクレースのソフトが液晶大画面で体験できるという、日本でもあまり見ない贅沢なものでした。42型はあろうかと思われる特大画面に、サーキットコースが映し出され、2人が対戦する形でレースができます。順番待ちをしていたり、ただ観戦しているだけの人もいたり、大人から子どもまで、真剣な表情でコントローラーを握りしめていました。そして、プレステ2の最新版、そう、あのミニサイズが、特価になっていました。さて、売れ行きはどうだったのかな?ちなみに、プレステ3はこの国にはまだ到着していません。
 ところで、ビールが値上がっていました…。ワインが3月から値上がったというのは聞いていましたが、ビールも??6本パックでN$25(約400円)。まっ、安いんですけどね。しかし、いつものことながら、1本買いすると1本N$3.5(約56円)。つまり7本買って、6本パックとほぼ同じ値段になります。当然、バラで7本買いました。この国では、つねに騙されない工夫が必要です。

FINE ART

2007-04-04 21:10:35 | Weblog
 必修教科ではない特別活動(Nam-promotionといいます)が時間割に組み込まれています。ハイグレード(高2、3)はP.E.(体育)、RME(宗教道徳)、LSK(ライフスキル)の3教科、ローグレードはこの3教科に加えて、さらにBIS(情報学習)、ART(美術)を学びます。しかし、専門の先生がいるわけではなく、時間割を組むときに、授業時数の少ない先生に適当に割り振っただけですから、ほとんどの先生は、これをシラバス通りに行っていません。私も実際、日本語の授業をしているし…。教室に行って、生徒に自習をさせたりしている先生はまだいい方で、まったく教室に行かない先生もいます。
 時間割を意図的に操作したのは、もう一人の隊員にローグレードの体育を集めたことと、私にローグレードの宗教道徳を集めたこと、そして、ある先生にローグレードの美術を集めたことです。彼はは絵の才能をもっていて、人の似顔絵や、何かのデザインをとても上手に書くことができます。彼なら、美術を教えられるんではないかとふんだわけです。彼はどんなことでも、ものすごくまじめに行う人で、同じ物理化学の先生として、とても信用のおける人です。
 そして、今日の8時間目、8Aで美術の発表会がありました。先週から生徒が何かごそごそ準備しているなぁと思っていました。私はたまたま空き時間だったので、彼の授業を見に行きました。手作りの楽器を用いての作品発表会でした。5つのグループに分かれていて、先生がそれを採点していました。村に伝わる伝統音楽に合わせて、手作りの楽器が鳴らされ、生徒が踊ったり、歌ったり…。見ていると、とても楽しそうでした。生徒の生き生きとした表情が印象的でした。普段の授業ではあまり見られないすばらしい笑顔を見て、こういう芸術的な時間も必要だなとあらためて感じました。
 さすが彼、この時間をうまく使っていました。私も見習わなければ…。

雨の週末…

2007-04-02 18:03:43 | Weblog
 朝から雨の音で起こされました。このところ、雨期も本番って感じで、夕方から夜にかけて、時折強く降ったりします。そのたびに雨漏りしますが…。いつもは朝には止んでいるのに、めずらしく一日中雨が続きました。土曜日は唯一のお出かけショッピングの日なのに、出る気も失せてしまいました。お昼頃、いったん止んだものの、どのお店も昼過ぎには閉まってしまうので、このタイミングで止んでくれても、万事休す。
 まっいいか、今日はのんびりしよっと。映画でも観ようかと思い、スターウォーズのエピソード3を観ました。英語の勉強を兼ねて、字幕英語で観たんだけど、ものすごく言葉が難しい…。入門向きではありませんでした。とにかく、映画館で観た以来なので、久しぶりに感動しました。
 夕食時に、同僚の隊員と「今日は暇だったね~」と話していたら、「これもどう?」といって、「ラストサムライ」と「チャーリーとチョコレート工場」の2本を貸してくれました。もちろん英語版。食事の後、部屋に戻り、「チャーリー」を見始めました。少し観るつもりが、おもしろくてはまっていってしまいました。調子にのって、「ラストサムライ」も見始めると、これまた止まらなくなって、最後まで観てしまいました。気がつけば、日付が変わり、夜中の1時半。
 1日に3本かぁ。疲れたなぁ。映画三昧の一日でした。写真はこちらで買ったDVDです。ヨーロッパ版です。ほとんどのヨーロッパ諸国とアラビア語、中国語をカバーしています。残念ながら、日本語の字幕はありません。新作でなければ1本N$100(約1600円)くらいで買えます。

布興(教×)活動

2007-03-30 20:23:50 | Weblog
 7時間も詰まったスペシャルな日(1日は8時間授業ね)。そして、唯一の空き時間は4時間目。それを狙ったかのようなヘルプコールが…。すべての生徒のパソコンがサーバーを認識できないというネットワークのトラブルが発生。授業中なので、生徒の間を通って、サーバーのある準備室に入って調べてみると、別に何の問題もなく動作していました…。もしや、と思って、電源を一度落とすように、と生徒に指示を出し、サーバーの電源も落として、リセットをかけてみました。すると、見事にネットワークが認証されました。つながった瞬間は、生徒からも先生からも拍手喝采。リセットしただけなんですけどね。写真はサーバー用のパソコンです。最近、無線ルーターを新しいのに替えました。
 夕方、ある先生から電話をもらい、その先生の自宅に行きました。「プリンターを買ったけどよくわからない」というので、そのお手伝いをしました。4in1プリンターだったので、とりあえず、コピー機としての機能を使えるようにすると、来月パソコンを買うので、その接続やセットアップにまた力を貸してほしいとのこと。お役に立ててうれしいです。
 最近、パソコンの急速な普及を感じています。たくさんの先生が、今後買う予定を立てています。どの機種がいいか、よく相談を受けます。たまたまそういう時代に突入しているだけかもしれませんが、ものすごく影響を与えているような気もします。職員室で、ノートパソコンを広げて仕事をしているのは、私一人だけですから…。

チョーク

2007-03-28 20:11:07 | Weblog
 学校では白いチョークが準備されています。しかし、教室に行っても1本も見あたりません。最初はビックリしました。もし、チョークが教室にあろうものなら、すぐに黒板いっぱいの落書きに変身してしまうからです。
 さて、こちらのチョークは少し変わっていて、サイズは日本のと同じだけど、やたらに軽く、そしてもろいのが特徴です。ちょっとした力加減ですぐに折れてしまいます。それに、黒板に書いていると、ものすごい勢いで減っていきます。私の場合、1日に平均2本は消費します。
 毎日、職員室の共用テーブルの上には、新品のチョークの箱(100本入り)が用意されています。そこから、みんな持っていくのですが、38人の先生で使うので、1日でほぼ完売。すごい消費量です。このままのペースではいつまで持つか不安です。昨年の場合、3学期はほとんどチョークがない状態が続きました。
 それはさておき、チョークの管理はとても重要です。私はいつも、写真のように小さいケースに入れて、持ち歩いています。それに、黒板消しも自分専用のを購入して使っています。1学期のはじめに、各教室に1個ずつ黒板消しが用意されていたはずなのに、いつのまにか紛失してしまいました。教室には、時計もないし、掲示物すら1枚もありません。
 生徒もこのことを十分承知しています。ちょっと教室を移動するときも、すべての荷物を背負って移動します。危機管理の意識が日本とまるで違います。

洪水…

2007-03-26 20:06:07 | Weblog
 現在、理科室がたいへんなことになっています。先週、水漏れが発覚し、床が水浸し。おそらく床下の水道管から来ていると思われます。蛇口からではなく、床からしみ出ているような感じで、浸水していました。
 早速、業者に来てもらいましたが、お手上げ。「え~!?」理科室の外の排水溝を少し掘っただけで、帰って行ってしまいました。写真は、理科室からキレイな泉がこんこんと湧いているシーンです。右側が理科室の壁で、室内からあふれた相当量の水が外に漏れだしているところです。
 そして、この土日でさらに悪化していました。床にはカエルの死骸があったり、ネコの糞が落ちていたり…。おそらく、割れた窓ガラスから侵入したネコが、ここを住み家にしているのだと思います。水も湧いているし、ちょうどいい具合ですから。
 とにかく、これでは使い物になりません。今度は水まわりのプロに頼むそうですが、早く直してほしいです。