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Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

伝統芸能

2007-08-15 16:46:28 | Weblog
 トラディショナル・カルチャー・フェスタが、Oshakati Independence Stadiumで行われました。私の学校からも、例の生徒のダンスサークル「Nashikalo Culture Club」が参加したので、応援に行きました。競技会形式で、小学校の部、中学校の部、高校・大学の部、社会団体の部に分かれて行われました。Oshana州の各地からダンスサークルが集まる盛大な催しでした。
 ダンスの種類は、オバンボ族に古くから伝わる祭礼的なもので、収穫や豊作に感謝するような内容でした。ところ変わっても同じなんですね。衣装がまたおもしろくて、毛皮や植物のつるや貝殻でつくった飾り物を身につけ、体を赤土で塗ります。ヒンバ族にも通じるところがありましたが、オバンボ族の独特の文化を感じることができました。躍動する身体が、うれしさや喜びを表現していて、衣装も踊りも、アフリカらしさを感じるものでした。こういうのに出会いたかったのです。これまで見てきたアフリカは、すっかり都会化されていて、何ら先進国と変わりないものでしたが、伝統芸能にふれると、その土地の文化を感じることができます。
 それにしても、おもしろかったなぁ。大人の部は迫力満点で、それはそれですごいですが、小さい子どもの部ほどかわいらしく、会場が盛り上がって、楽しかったです。こういう競技会があること自体が、もう都会化されちゃっているんだけどね…。

ナイジェリアから

2007-08-13 02:10:59 | Weblog
 「ウゥ~~~」12Aで授業をしているとき、変な時間にチャイム(サイレンみたいな音です)が鳴りました。「なんだこんな時間に…」誤報か間違いかなと思って、授業を続けていたら、外が騒がしくなりました。校庭にちょうど校長先生がいたので聞いてみると、お客さんが来たので、授業を中断して、全校集会をはじめるとのこと。ホントにこういうの好きなんだから…。教室に戻って、すぐさま指示を出しました。「これで授業は終わりじゃないから、集会が済んだら教室に戻るように」と念をおして、教室から追い出しました。生徒はリュックを背負い、もう下校するかの勢いで、教室を出て行きました。こういうところの危機管理はホントしっかりしています。もし、教室に何か置いていこうものなら、速攻でなくなってしまうからです。
 お客さんはナイジェリアからでした。何でナイジェリアなのかな?訪れたのは、その国の大使とオンダングァ市長でした。とにかく、本校にパソコン1台が寄贈されました。「パソコンたった1台で、こんなに大げさに出迎えてくれるんだぁ」と感心してしまいました。私も、何か寄贈しようかな(笑)。ちょっとした歓迎行事が即興で行われ、集会を盛り上げていました。
 この歓迎行事は約1時間で終わりましたが、私の授業も終わっていました。ホント、勘弁していただきたいです。テスト前の大事な授業だったのに…。進めておかないといけないところまで、微妙になってきました。だいぶ慣れてきたけど、こっちの人はこういうのストレスにならないのかな?

クォーター

2007-08-11 18:44:53 | Weblog
 Grade12(高3)の授業は電気の単元です。導線の抵抗に関係している長さと断面積のところで、思わぬトラブルが…。ちょっと難しい話になりますが、電気抵抗は、導線の長さに比例し、断面積に反比例します。黒板に書いた抵抗の図は、わかりやすいように正方形の断面の絵にしました。そして、1辺1cmで断面積1平方cmの抵抗が4Ωのとき、1辺0.5cmで断面積0.25平方cmの抵抗は何Ωになるのかを説明しました。「断面積は1→0.25だから、4分の1だね。反比例なので抵抗はその逆数の4倍になるんだよ、だから4Ωの4倍で16Ωだね」と言うと「はぁ~?」という表情になり、まったくわからないというブーイングの嵐になりました。なぜ、この説明でわからないのかな、逆数?、反比例の原理?、それとも私の英語力?、いろいろ質問したり、探ったりして、ようやく、原因がわかりました。「1→0.25が4分の1」のところです。彼らにしてみたら、どこから「4」が来たのかということだったのです。
 それにしても、「0.25が1の4等分の1つ」という考えは、そんなに難しいのかなぁ。アメリカではクォーターコイン(25¢)があって、4枚で1ドルなんだよね。ナミビアでもクォーターコインを発行すれば、数学的な思考がもうちょっと浸透するのかなぁ。
 写真は全然関係ないけど、休日の学校のようすです。寮生は休日も学校で過ごします。中庭でバレーをしたり、サッカーをしたり、ベンチでしゃべったりして、楽しそうに過ごしています。それに、フェンスがたくさんの洗濯物で飾られています。

修理屋さん

2007-08-05 18:34:12 | Weblog
 先日、寮生が使っている電気ポットを修理してあげたら、噂が広まったらしく、「Hiroなら直せる」とかいって、このごろ、いろんなものが自宅に届きます。
 今日、届いたのは電気ポット2つと、ヘアドライヤー1個。早速、修理に取りかかりました。電気ポットの壊れ方は、どちらも同じで、コードの断線です。本体との取り付け口付近で、ショートを起こし、黒く焦げていました。こういうところを何度もくり返し、折り曲げたり、引っ張ったりすれば、いずれはこうなります。ヘアドライヤーは、クシ付きタイプのもので、女の子はオシャレにも余念がないことがわかります。ただ、日本ではまずあり得ないところが折れていました。脱着式のクシそのものがボッキリと…。どうしたらこんなところで折れるのか、頭を抱えてしまいます。
 生徒が持ってくるものが直る確率はだいたい50%。勝率は半々です。致命的に部品が壊れている場合はどうしようもありません。でも、壊れている原因を調べたり、直したりしているときが楽しいです。大好きな車も、テニスも、釣りも奪われた今の自分の唯一の趣味ですね。もちろん修理代はとっていませんよ。