基礎課程を36回、次の初級過程を24回習った後で受講するのが中級過程。これを24回受講すると、私が教えるカリキュラムは終了します。
中級過程の最後に受ける試験が、上級講師認定試験。これに合格すると、さらに勉強したい場合は本部校の上級過程に進むことになります。
この日はついに3人の生徒さんが、この上級講師認定試験を受けることになりました

。私がまだこの認定試験を審査する資格がないので、小野先生に依頼して来ていただきました!
ただでさえ試験は緊張するのに、他の先生の審査を受けることになった生徒さんたちは、ちょっとかたい表情です

。
上級講師認定試験には、学科試験と実技試験があります。学科は着物や和文化の知識を試すもの。B4用紙2枚分、結構分量もあり簡単ではありません。
また実技は、留袖に袋帯の二重太鼓を12分で仕上げるというかなりの難易度

。相当な技量を要求されます。
さて、3人の生徒さんたちはどうだったでしょうか…

まずは学科試験。皆さん真剣そのもの、静まり返っています。

そろそろできたかな~?小野先生も心配して覗き込んでいますね
そして、いよいよ実技開始。

財)民族衣裳文化普及協会の教授法では、鏡を見ずに着ることを習得します。通常の練習でも、当然試験でも鏡は見ることなく着ていきます。
これ、ちょっとびっくりされるんですよね

。「鏡なしで、どうやって着るんですか?」って、よく聞かれます。

さて、あっという間に帯を締め始めている3人。ここまで8分くらいでしょうか。順調のようです。

はい、余裕で仕上がりました!最後手直しする時間も確保して、12分で完成です~

チラとも鏡を見ず、感覚のみでこの仕上がり。

後ろ姿も美しい

。このまま結婚式に十分行けますね。
審査は出来栄えを厳しく見られます。襟元、帯周り、衣紋、着丈、お太鼓、紋の位置など、細かく採点されるので、気を抜けません。
でもこの日は審査をしていただいた小野先生からもお褒めの言葉を頂戴しました。まだまだ勉強の余地は当然ありますが、現段階ではきちんと技術の習得が出来たと認定されました。
実は私も大変緊張しました

。自分の生徒が審査されるのって、まるで自身が試されているような気分なんです。
一生懸命に練習した、Mさん・Nさん・Kさん。本当に良く頑張ったね!

そして、お忙しい中審査に来ていただいた小野先生、ありがとうございました!